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09年5月、溺愛の孫の死後、ムバラクの目は輝きを失っていた:ニューズウイーク日本版

2011-02-17 08:43:20 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



「独裁者の知られざる肖像」のタイトルで、クリストファーディッキ―中東総局長が、近着ニュ-ズウイーク日本版でムバラク前エジプト大統領について「問題は金銭慾より自惚れだった。国民を散々苦しめておきながら全て国民の為だったとムバラク一家は信じ切っていた。」とカイロ駐在の欧米のある外交官の言葉を紹介していた。

ムバラク前大統領の次男、ガマルは10年間帝王学を学んでいた。しかし「ガマルに政治家の資質が欠けていた。コミニュケ―ションの取り方に難がある。カリスマ性がなく、国民に親近感を与えられない。。。リーダーの器ではない。」と古い友人で実業家のジアド・アリ―は話したと紹介していた。どこかの国にもガマル氏そっくりの政治家は多い。

この先のエジプトはどうなるのか?「苦しい生活を強いられている何千万の大衆と、職にあぶれた若い高学歴層、軍部と治安組織の怒りが膨らみはじめガマルと経済近代化路線に対する反発が増していた。ところが、軍を中心とする経済改革反対派が政治の実権を奪い返したことで、民衆にとって新たな悲劇が始まる可能性もある。」とディッキ―総局長は鋭く指摘していた。エジプト情勢は未知数だということを示唆している。

17日のNHK/BS「おはよう世界」は、フランスF2,英BBC、ドイツZDF,カタール・アルジャジ―ラがそれぞれ、反政府デモが、イエメン、イラン、リビアに波及しつつある様子を報道していた。特にリビアはカダフィ大佐が42年独裁体制を維持している。「リビアの国民は何かしたい気になっている。われわれにも出来ないはずはありません。」という一般市民の声をフランスF2が紹介していた。

ドイツZDFは「イランの現政権は反政府デモの拡大を怖れている。検事総長は早急に行動に移すと、反体制派の逮捕、処刑をにおわせており、状況は良くない。」などと伝えるテヘラン特派員の声を紹介していた。フランス、イギリリス、ドイツなどにとってヨ―ロッパは地政学的に見て、中東情勢を肌で感じていることがよくわかる。日々、対岸の北アフリカから難民が大陸に押し寄せている様子をテレビで見ていても、「中東」は「近い」国なのだということがよくわかる。

一方、16日のNY株式市場は、薄商いながら前日比61ドル高、12,288ドルで堅調に推移したと米ブルームバーグが伝えていた。「おはよう世界」(経済情報)に出演した米みずほ証券、大宮弘幸氏は「米景気回復期待、長期金利安定、米住宅着工件数が59.6万件と予想を上回ったことを好感した。米FOMC議事録では、景気回復を示唆する一方、雇用改善には時間がかかると指摘した。NY為替市場は1ドル=84円近くまでドルが買われた。一方、NY原油は、中東情勢懸念からWTI相場がバレル84.99ドルまで戻した」などと解説していた。日本の原油相場は既に100ドルを超えた北海ブレンドを意識して動いている。

ニューズウイークの記事に戻す。ムバラクの溺愛していた孫が09年5月に急死した。「この時辞めておれば国民は辞めないでくれと言っただろう。しかし、ムバラクは辞めなかった。数週間後にムバラクとインタビューしたイスラエルのジャ―ナリストによれば、大統領の目の輝きが失われていた。」と書いていた。目は口ほどに物を言う。ひとの目を見て話をしない人間は信用できないと常々思っている。(了)

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