ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

地域振興には落ち込んでいる余裕はない、阪神御影駅前日本酒試飲会好評(学校で教えてくれない経済学)

2011-02-25 22:14:58 | 経済学
阪神御影駅に大阪からの帰りにたまたま着いたら駅前の御影Classe店の前に大勢の人が集まっていた。酒屋さんのノボリが立っているではないか。聞けば300円のチケットを買えば、つまみをつけてぐい飲み大のおチョコ三杯、お好みのお酒を飲めることが分かった。下戸の方には申し訳ないが、日本酒大好き人間として大いにエンジョイさせていただいた。

灘五郷酒造組合主催、神戸市、西宮市などが協賛している。2月24,25両日、午後5時から8時半まで試飲会イベントだということが分かった。テレビ、ラジオ等で宣伝していたそうだが、近くの喫茶店でも話題に出なかった。日本酒に対する関心が薄くなって来ていることの影響かもしれないが、私見ながら、PRに工夫の余地がありそうな気がする。

お馴染の「福寿」の濁り酒をまず注文した。次に剣菱のお冷を頼んだ。空き腹だったので酒の回りが早い。最後の一杯は白鹿の燗を頼んだ。菊正宗、桜正宗、大関、白鷹、日本盛などさすが酒の本場、灘の生一本、錚々たる銘柄のノボリが会場に立ち並び、大勢の日本酒フアンでせまい会場はごった返していた。

3杯のお酒では物足りない。通勤帰りの客も何事かと次々集まって来た。いつのまにかチケットを手に入れるために長蛇の列が出来ていた。「出来るだけ多くの方に楽しんでもらいたい」からと、係の人が、気の毒そうに、「長居は控えて他の方に席を譲ってほしい」とアナウンスしていた。

会場でお世話をしていたご婦人にこういう催しは今までもやっているのかと聞いた。御影でも前から春と夏と年2度は開催している。三宮やその他の場所でも開いていると話していた。神戸に住んでいてもこういう催しがあること自体知らなかった。市の回覧板には出ているのであろうが、知っている人は知っている。知らない人は知らない。まるで禅問答であるが、いかに知らせるかについてひと工夫,ふた工夫が要るのではないか。

アンケート調査票をチケットを買った時にもらった。第1問は、どこでお知りになりましたか。第2問は日本酒はお好きですか。第3問は日本酒は健康にいいかと聞いていた。最後に性別、年齢のゾーンを尋ねていた。問題はアンケート結果をどう生かすかである。アンケートは採るが、問題は具体的に日本酒の需要振興にどのように生かしていくかである。

アンケート調査結果を事務局が報告して終わりでは困るのである。結果の如何を問わず、アンケート結果を新聞に掲載する予定はないのか。日本酒離れが進んでいると伝えられる。どうすればその流れを食い止められるのか。その他のイベント会場でのアンケート結果も総合して、最低10年、20年の将来像を描くためにも特に若い世代の意見が求められる。

2月25日の日経夕刊をたまたま買った。一面トップに,「国勢調査、地方の人口減に拍車」の見出しが躍っていた。2010年10月時点の日本の総人口は1億2,805万人で05年調査とほぼ横ばいだった。問題は人口増加は東京、神奈川、千葉など9都道府県のみで人口減少は36道府県と前回調査より拡大したと出ていた。今回の阪神御影駅前のイベントは御影町づくり協議会も参加している。地域ごとになにが出来るか。落ち込んでいる余裕はない。(了)

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原油103ドルのあと96ドルへ反落、深追いは危険とからだが反応した?(学校で教えてくれない経済学)

2011-02-25 09:52:43 | 経済学
NY原油(WTI)先物相場が24日、バレル103ドルまで値上がりした後急落、結局96ドルで取引を終了したとCNBCテレビが解説していた。WTI相場は、リビア情勢の新たな展開を受けて急騰したが、目標達成と見て、投資家は、深追いを避けたようだ。

中国に「隴を得て蜀を望む」と言うことわざがある。広辞苑によれば、「曹操が司馬懿に答えた言。一つの望みを達し、さらに他の望みを達しようとする。むさぼって満足することを知らぬたとえ。望蜀。」と出ていた。今朝のNY原油市場の動きは、「望蜀」を戒めたのか。それともからだがひとりでに反応して後ずさりしたのか。後者であろう。

今朝の「モーニングサテライト」に二人の専門家が出演していた。RBS証券の西岡純子氏は「原油相場はこの先150ドルを目指す動き」と言い、マーケットアセスメント、新村直弘氏は「バレル110ドルで推移する」と見方が分かれた。西岡氏は「原油相場の見方は分かれている。原油相場の見通しの分かれが、欧米の金融政策の見方に迷いを生んでいる。」と指摘していた。

原油相場がこの先も上がりつけるような事態になればインフレ懸念に拍車がかかる。金利を上げてインフレにブレーキをかける。それが景気回復に水を差す。

最近、スタグフレーション懸念を指摘する専門家が増えて来た。インフレと不景気が同時進行する状態をスタグフレーションと言う。CNBCは、ガイトナー米財務長官が「原油生産能力にゆとりがある」と発言する場面を写していた。原油高騰にブレーキをかけたい。オバマ米大統領も余りにも急激な原油の値上がりは米国景気回復に水を差すから好ましくないと見ている。あと2年を切った米大統領選挙を控えて、スタグフレ-ション・リスクは当然避けたいだろう。

一方、17日付けのWSJ紙に「食料品価格急騰」をタイトルに、ページをかなり割いてLiamPleven記者が書いていた。同紙によれば、ここ1年でトウモロコシ92%、大豆44%、小麦69%、綿花162%値上がりした。アメリカの農家がなにをいくらこの先生産するかの決定が世界の食料品相場にcritical(決定的)である。アメリカは世界の小麦消費の50%以上、大豆のそれの40%以上を供給(輸出)しているからだ。」と書いていた。同時に綿花相場が余りにも高くなり過ぎれば綿花を大豆に切り替えると言う農家の言葉も紹介している。

アメリカ人がcriticalという言葉を選ぶときには深刻の度合いがひしひし伝わる。人が事故で怪我をしたときserious と言えば重症である。しかし、生命には別状がない。ところがcriticalを使うと重篤となる。アメリカの農家がこの先何をいくら作るかの決断は世界の食料価格にとって決定的であるとPleven記者は伝えたかったと思われる。

チュニジアに始まり、エジプトと来てリビアに発展した反政府デモの大きなうねりの背景に若者の高い失業率が指摘されている。しかし食料品価格の高騰が大きく後押しした。飽食ニッポンではなかなか実感出来ない。ひもじい思いを経験したことがないひとが日本でも圧倒的に増えたからであろう。

命がけという言葉がある。地方選挙を目前に控えて、「命がけで頑張ります。」と街頭演説する政治家の姿が白々しい。言葉だけで行動が伴わない人は信用できない。(了)

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