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リビア情勢悪化から原油93ドル、NYダウ178ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2011-02-23 10:06:04 | 経済学
世界第8位の原油生産国リビア政情不安を嫌気して、休み明けの22日のNY原油(WTI)先物相場がバレル93ドル台まで急騰した。ロンドン市場で北海ブレンド相場は一時バレル108ドルまで値上がりした。

22日のNY金先物相場は、同じくリビア情勢を買い材料にして、トロイオンス当たり12.30ドル上げ、1,400.50ドルまで値上がりした。銀相場は同33ドルまで急騰した。

ところが、穀物相場は急落した。「エジプトが穀物輸入大国だからだ」と「米ブルームバーグ」に出演したアナリストが解説していた。最後は需要が相場を決める。

一方、22日のNY外国為替市場では、安全資産とされる通貨であるスイスフラン、日本円が買われ、1ドル=82.72~77円、1ユーロ=112.95~01円で取引された。テレビ東京「モーニングサテライト」に出演したJPモルガン、佐々木融氏は「米利上げ期待がやや後退してきている。1ドル=80円台のドル安・円高局面もありうるだろう。地震の影響受けてNZドルは値下がりした。」などと話していた。災害は忘れたことにやってくるから怖い。地震大国日本としてNZ地震は他人事でないだろう。

22日、3連休明けのNY株式市場は、アジア、ヨーロッパでの株安の流れを受けて、大幅値下がり、178ドル安、12,212ドルで取引を終了した。S&P500種指数、ナスダック指数ともに大幅値下がりした。シカゴ日経も10,510円台まで値下がりした。

「モーニングサテライト」に出演した三菱UFGモルガン証券の藤戸則弘氏は「昨年11月に一時調整したが、その後は一本調子で上げていた。投資家はどこかで売ろうと思っていた。リビア情勢混乱は長引く。一端売っておこうという投資家心理が働いた。」と解説していた。米FRBの今後の金融政策にもよるが、世界的に異常な金余り状態が続いていることには変わりはない。人間だと思うから間違う。投資家は鳥と思えば分かり易い。腹をすかしたら、おいしい餌であるという条件付きだが、鳥(投資家)は舞い戻って来るだろう。

22日のWSJ紙は「ワルツを踊りながら、目は『出口』を見ている。」というタイトルで、MusicChaires(椅子取りゲーム)に例えて、株価大幅安を解説していた。音楽が止まるとイスが一つずつ減る,椅子取りゲームは実に分かり易い。「いつまでもあると思うな親と金」親孝行は出来る間にしておかないと悔いが残りますよと昔の人は教えたものだ。

原油相場高騰関連で、今朝の「おはよう世界」でロシアRTRでプーチン首相が「原油相場上昇でロシア財政収入が大幅に増加した。しかし、原油93ドルがいつまで続くかである。財源が増えても将来のインフレに備えて支出は増やしません。」と議会で説明する映像を流していた。色々なニュースが世界に流れている。その中でNHK・BSがプーチン演説の一こまを拾ったところに感心した。

日本はどうか。国会中継を見れば分かる。椅子取りゲームをやっている余裕など日本にはないだろう。(了)

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