ブルガリア、通貨ユーロ導入を無期限凍結、自分の国は自分で守る：5日朝放送のフランスF2

(学校で教えてくれない経済学）


ワ―ルドWaveMorningを見ることから一日が始まる。朝5時台放送の最後に紹介されたフランスF2が伝えた「ブルガリアが通貨ユーロ導入を無期限凍結を決めた」というニュ-スが一番印象に残った。「ブルガリアを含め待機中8ケ国の大部分が導入をためらっている。ユーロには最早魅力がないことを明らかに示した動きだ」とＦ2のキャスターが解説していた。皮肉にも4日は、たまたま首都地下鉄開通式で、ユーロ代表が通貨ユーロをかたどった鍵を贈呈した。「他の国の財政負担はご免だ」と、ブルガリアがユーロに背を向けた。拡大一途だったユーロが転換点に入ったと解説した。

フランスF２は、オランド大統領は「国債を買うことはECBの役割だ。スペイン国債の利回りは経済の実態を反映していない。」とイタリア、モンティ首相との会談のあと語ったと伝えた。一方、ムーディーズは、ＥＵ格付けを「現状」は据え置いたが、「見通し」については、「安定的」を「ネガティブ」に格下げしたと伝えた。ドイツZDFは、「9月6日（木）、ユーロ圏首脳会議が予定されているが、ギリシャの財政削減にドイツは手を緩めてはならない」との立場である。ギリシャの国営医療サービスは現在全て現金払いになったと紹介していた。

ドイツZDFは、ドイツの人口は現在、若い人が年を取った人より多いが高齢者が増え、20年先に「50歳以上」と「50歳以下」が並ぶ。人口は7,900万へ200万減る。基礎年金のみでは生きられなくなる。財源は限られている。分配をどうするかになる。若者3人が一人の老人を支える。ボランティア活動を活発化するなど国の仕組みを変えて行かざるを得ない。これがこれからの政治家の仕事になる」と解説していた。ドイツはギリシャやスペイン救済にESM(欧州安定メカ二ズム)資金による国債購入拡大に反対している。自ら努力しない国は助ける必要がないとのドイツ人の気持ちを代弁している。

LaborDay祝祭日明けの4日のNY証券取引所では、NYダウは、先週末比54ドル安、13,035ドルで取引を終えた。米ブルームバーグのMattMiller記者は「米製造業指数悪化、ECB懸念からNYダウは一時100ドル以上下げた。ECB理事会待ち。」と解説していた。商品担当記者は「原油（WTI）がバレル95.30ドルまで下げた。天然ガスは在庫懸念が薄れ2.85ドルへ戻した。この日は中国での需要減を材料に綿花相場が反落した。」と解説していた。ワ―ルドWaveMorning(経済情報)に出演したみずほコーポレート銀行、荒井守氏は「ムディ―ズがEUの「見通し」格下げが売り材料になった。9月6日開催のECB会合待ちだ」と話していた。様子見ムードから小動きの4日のNY外国為替市場では、1ドル=78.41~45円、1ユーロ＝98.54~58円で取引された。

上海RTSは、中国訪問中のクリントン米国務長官は「南シナ海問題ではアメリカはいかなる立場もとらない。」と語ったと伝えた。どこの国も自分が飯を食っていくことで精一杯だ。自分の国は自分で守る。肝に銘じるべきだろう。（了）

朝顔（スケッチ＆コメント）

朝顔

江嵜企画代表・Ken



こちら神戸にも、にわか雨だったが、2日続けて、結構まとまった雨が
降った。いくら水をやっても本物の雨には勝てない。阪神御影朝6時7
分発の電車に乗って例の更地パトロールに出かけた。

タバコのポイ捨ては相変わらずで、ポリエチの袋をぶら下げて拾って
いると、「ボランタリーですか、ご苦労様です」と声をかけられた。
更地の隣のコンビニの若い衆が、おはようございますと声をかけて
くれた。すがすがしい気持ちになった。

ただ、キャッツフードを撒く御仁もなくならない。掃除している人が
いることを頭の片隅にちらりとでも置いてくれていたらと思うが、
住んでいる世界が違うのであろう、賽の河原である。

捨てる神あれば拾う神あり。たっぷり水をいただいたのであろう、
朝顔が元気に三つ並んで出迎えてくれた。植物さんから元気をもらい、
感謝、感謝である。（了）