にしむらコ―ヒ―神戸住吉店風景
江嵜企画代表・Ken
秋分の日のお昼前、思い立って、湊川公園にあるパルシネマ(078-575-7879)でアカデミー脚色賞受賞、映画「マリリン7日間の恋」を見に家族と出かけた。名優ローレンス・オリヴィエとの共演のために、イギリスへやってきたマリリン・モンロー。孤立する彼女と23歳の青年の間に芽生えた、7日間の切なくも儚い恋の物語である。先日、鉄の女、マーガレット・サッチャーの映画を見た同じ映画館である。マリリン・モンローファンの家内がその時からマークしていた映画である。10月1日まで上映している。小さな映画館だが多くのご婦人が席を占めていた。マリリン・モンローへの根強い人気をあらためて実感した。
帰路、自宅最寄の阪急御影駅下車、11月4日まで開催している、江里佐代子,截金(きりかね)特別展鑑賞に香雪美術館(078-841-0652)を訪れた。截金は、細く切った箔を接着剤として二カワとフノリで張る工芸技法である。仏像、香盒、飾り箱、屏風、衝立などの展示作品を堪能した。ご主人、江里康慧氏の作品も同時展示されており見ごたえがあった。江里佐代子氏は、2002年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されたあと、2007年、フランスで62歳で急逝された。ご婦人客中心だが大勢の江里ファンが同館を訪れていた。
美術館を出たあと、にしむらコ―ヒ―神戸住吉店で一息入れた。全フロア禁煙席の二階で席をとった。喫煙席は一階と三階に用意されている。店内の様子をいつものように即興でスケッチした。当店は御影界隈でも人気スポットとして知られている。時間帯によるのであろうが、当店の近くにお住まいの落語家、桂文珍さんご愛用の店で、コ―ヒ―を注文、熱心に新聞に目を通していると、人づてながら、当店のなじみ客のひとりから先日、聞いた。エスプリの効いた文珍さん独特の時事落語の秘密の一端を垣間見る思いがする。(了)