(学校で教えてくれない経済学)
『財政の崖』問題は既に過去のもの。これからはファンダメンタルズに目が向かうだろうと、4日朝6時台放送の米ブルームバーグに出演したディ―ラ―、JasonWeiserg氏は話していた。3日のNY証券取引所は、この日発表された米FOMC(連邦公開市場委員会)議事録を見て、米景気は回復に向かっている。年末までにFRBが国債購入を早めに切り上げるのではないかと読み、一時40~50ドル上げていたNYダウは、前日比21ドル安で取引を終えた。12月の自動車販売が予想以上に好調で、それほどの下げに至らなかったと、ブルームバーグ、MattMiller記者はコメントしていた。債券担当記者は「FOMC議事録を読み、FRBは国債購入を前倒しで止めると読み、国債を売り、その結果利回りが上昇した。」とコメントしていた。3日のNY為替市場では1ドル=87.23円、1ユーロ=1.3051ドルとドルが買われた。NY原油{WTI}は0.2%安、バレル92.92ドル、NY金は0.8%安、1,673.70ドルと3日付けWSJ紙電子版が伝えていた。
株も債券も為替もディ―ラ―の行動は、漁師や猟師とそっくりだ。猟師は風を見る。漁師は潮を見る。風下に位置しないと獣は獲れない。潮の流れが一端変わると、入れ食いの釣り場でも全く魚は獲れなくなるという。昨年末、学生が競走用ボートを強風の中出して転覆、あわやの事故を起こした。さる猟師がテレビ画面で「あの風では船は出さない。」と話していた。冬山登山で捜索のため複数の場所でヘリコプターが出動したと今朝もテレビが伝えていた。日本人には相場嫌いの人が多い。日本人は変わり身が早いことを良しとしないからだが、「財政の崖問題は過去のもの」と言ってのけた先のディ―ラ―も、人と思うから驚くのであり、命がけで鳥や動物が行動していると思って見ていると責められないと勝手に思っている。
3日夜10時放送のNHK・BS1「外交2013年・新年の世界情勢を読み解く」という番組を興味深く見た。当の番組は、二ュ―ハンプシャ―大学、ゴードン教授に藤澤秀俊NHK解説員がインタビューする形式で進められた。その中でアメリカでは現在、シエールガス革命が起こっており、5年以内にアメリカが世界最大の産油国になる。そうなれば中東産原油の重要性は低下する。ただ、シェ―ルガス開発には莫大なコストがかかる。資金を確保するために原油相場は高止まりで推移させざるを得ない。」とゴードン教授は話していた。4日付けの読売朝刊に「イラク大油田手放す米欧、シエールガス革命で変化」という記事が大見出しで踊っていた。当記事はアメリカの抜けた穴を中国とロシアが狙っている。日本にとっても見過ごし出来ない動きであると日本に警鐘を鳴らしていた。
シエールガス革命関連ではニューズウイーク最新版が「プーチン強奪政治の終焉」と題し「世界のガス生産国はここ5年でロシアからアメリカに交代する。天然ガス価格は下がり続けている。ロシアのエネルギー収入が激減、莫大な財政赤字が発生、腐敗した独裁政治への不満が爆発する。」と書いた。日本の若者よ、激動する世界に目を向けて欲しい。(了)
『財政の崖』問題は既に過去のもの。これからはファンダメンタルズに目が向かうだろうと、4日朝6時台放送の米ブルームバーグに出演したディ―ラ―、JasonWeiserg氏は話していた。3日のNY証券取引所は、この日発表された米FOMC(連邦公開市場委員会)議事録を見て、米景気は回復に向かっている。年末までにFRBが国債購入を早めに切り上げるのではないかと読み、一時40~50ドル上げていたNYダウは、前日比21ドル安で取引を終えた。12月の自動車販売が予想以上に好調で、それほどの下げに至らなかったと、ブルームバーグ、MattMiller記者はコメントしていた。債券担当記者は「FOMC議事録を読み、FRBは国債購入を前倒しで止めると読み、国債を売り、その結果利回りが上昇した。」とコメントしていた。3日のNY為替市場では1ドル=87.23円、1ユーロ=1.3051ドルとドルが買われた。NY原油{WTI}は0.2%安、バレル92.92ドル、NY金は0.8%安、1,673.70ドルと3日付けWSJ紙電子版が伝えていた。
株も債券も為替もディ―ラ―の行動は、漁師や猟師とそっくりだ。猟師は風を見る。漁師は潮を見る。風下に位置しないと獣は獲れない。潮の流れが一端変わると、入れ食いの釣り場でも全く魚は獲れなくなるという。昨年末、学生が競走用ボートを強風の中出して転覆、あわやの事故を起こした。さる猟師がテレビ画面で「あの風では船は出さない。」と話していた。冬山登山で捜索のため複数の場所でヘリコプターが出動したと今朝もテレビが伝えていた。日本人には相場嫌いの人が多い。日本人は変わり身が早いことを良しとしないからだが、「財政の崖問題は過去のもの」と言ってのけた先のディ―ラ―も、人と思うから驚くのであり、命がけで鳥や動物が行動していると思って見ていると責められないと勝手に思っている。
3日夜10時放送のNHK・BS1「外交2013年・新年の世界情勢を読み解く」という番組を興味深く見た。当の番組は、二ュ―ハンプシャ―大学、ゴードン教授に藤澤秀俊NHK解説員がインタビューする形式で進められた。その中でアメリカでは現在、シエールガス革命が起こっており、5年以内にアメリカが世界最大の産油国になる。そうなれば中東産原油の重要性は低下する。ただ、シェ―ルガス開発には莫大なコストがかかる。資金を確保するために原油相場は高止まりで推移させざるを得ない。」とゴードン教授は話していた。4日付けの読売朝刊に「イラク大油田手放す米欧、シエールガス革命で変化」という記事が大見出しで踊っていた。当記事はアメリカの抜けた穴を中国とロシアが狙っている。日本にとっても見過ごし出来ない動きであると日本に警鐘を鳴らしていた。
シエールガス革命関連ではニューズウイーク最新版が「プーチン強奪政治の終焉」と題し「世界のガス生産国はここ5年でロシアからアメリカに交代する。天然ガス価格は下がり続けている。ロシアのエネルギー収入が激減、莫大な財政赤字が発生、腐敗した独裁政治への不満が爆発する。」と書いた。日本の若者よ、激動する世界に目を向けて欲しい。(了)