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NYダウ、大みそか166ドル高、新年2日308ドル高も、予算上限設定2月まで先送りで問題山積

2013-01-03 10:19:42 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


「財政の崖」法案を賛成257反対167で米下院が1日に可決を受けて、2日のNYダウは、308ドル高、13,412ドルで取引を終えた。NYダウは31日、ニュ‐イャ―イヴの取引で民主・共和党で妥協が成立するとの思惑から既に166ドル上げていた。それに上乗せての値上がりだった。年収45万ドル以上の富裕層は減税措置が打ち切られるが、財政支出削減、債務上限設定は2ケ月先送りされた。この先数週間にわたり、不透明な状態が残る。株式市場は、一息ついただけで、先行きは、荒れた相場(RockyPath)になると多くが懸念しているなどと2日付WSJ紙電子版にJonathanCheng記者が書いていた。欧州株、アジア株(日本、中国は休場)も2% 前後値上がりしたとWSJ紙は紹介した。

2日、NY原油(WTI)は1.4%高、バレル93.12ドル、NY金相場は0.8%高オンス1,687.90ドルで取引を終えた。一方、NY債券市場は売られ、10年物米国債利回りは年1.839% へ上昇した。NY外国為替取引では、ドルが対円、ユーロともに値上がりし、1ドル=87.26円、1ユーロ=1.3185ドル(約116円)で取引された。3日のNHK/BSのワ―ルドWaveMorningは放送なし。NHK地上波ニュースで、NYダウが308ドル高、13,412ドルで取引を終えたと伝え、ニュースに登場した大和総研、土屋貴裕氏は「今回の米議会の妥協により米景気は緩やかな回復に向かう。ただ、中長期的には米財政赤字不安は残したまま。ヨ―ロッパでの信用不安は収まっていない。」とどちらかと言えば警戒的解説だった。

ニュ-ズウイーク日本版最新号でも「借金大国アメリカの運が尽きる日」とのタイトルでアメリカ財政赤字が12年に1兆ドルに達した。これはGDP70% ,3年後に90%を超す」とジヨセフ・ラゴ{WSJ紙編州委員}が書いていた。2日付けのWSJ紙は格付け会社ムーディ―ズは、今回の財政の崖回避は中期的には何一つ意味のある改善を示していないとの談話を発表した。この先2ケ月の議会審議に影響を与えるだろうと書いていた。

先のニューズウイーク日本版は「EU崩壊への不気味な足音、景気は上向かず、ユーロ存続の危険信号が一杯、イギリスとは亀裂が深まるばかり。12年のユーロ圏の経済成長はマイナス0.4%、13年のギリシャの成長率は楽観的なデータでさえマイナス3.8%,いくら歳出削減に努めても、債務危機を抜本的に解決できない。ECBは無制限に問題国の国債を買い続けると言うが、どこかに付けが回る。ギリシャは当面の危機は回避されたが先は見えない。メルケルはヨーロッパを救った人物として名を残すつもりだろうが、イギリスをドイツのルールで説得することは出来ない。EUがイギリスを失わない保証はない。」と書いた。

今年99歳を迎える義母に昨年暮れ会った。「最近、安倍さんが、よう喋るようにならはったなあ。」とつぶやいていた。ボケた、ボケたと口では言いながら、身内の話で恐縮だが、結構いいところを見ているなと感心した。口は災いのもと。世の中甘くないだろう。(了)

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