第8回にしきた音楽祭LALAミュージシャンコンテスト2014年
江嵜企画代表・Ken
第8回にしきた音楽祭LALAミュージシャンコンテスト「決戦」2014が10月22日午後5時から兵庫県立芸術文化センターで開かれる、時間があればいかがかと同窓のTさんから案内があり楽しみにして出かけた。出演者をその日たまたま入選した場面にいれながら会場の様子をスケッチした。
117組の応募者の中から2回の予選を勝ち抜いた7組が決戦に挑んだ。トップに登場した三浦博司さんはギターを弾きながら「せめて一言」を歌った。60才からはじめ65歳の今年見事「にしきた特別賞」を獲得した。昨年は落選したと話していたが、「特別賞をいただけるなんて信じられない」と話していた。
「60才からのデビュー」を謳った神戸市高齢者美術作品展は10月22日閉幕したが、177人の元気なお年寄りが出品した。老いて益々盛んという言葉があるが、特に今年は70歳代、80歳代の参加者が多く、心強い限りである。私事ながら、過去3年間入賞実績者「選外」のルールではずれたが、会場を訪れた800人が選ぶ「好きな絵」投票で幸運にも3位になり元気をもらった。
「にしきた音楽祭」に話を戻す。審査員長講評で「3回投票したが3回とも1位が決まらなかった。接戦だった。」と話した。第8回にしきた音楽祭LALAミュージシャンコンテストでグランプリを受賞したのは5番目にギターとハーモニカのひとり合奏を演じたオオツエさんだった。兵庫県知事賞を併せ獲得した。
グランプリを惜しくも逃がしたが2番目に登場した「ありがとうの言葉」を5人で演奏した「とどめの一発」さんが2位に入り、審査員賞を獲得した。おじいちゃん、おばあちゃんに向かって「ありがとう」の気持ちを込めて歌ったと受賞後感想を述べた。歌った直後、審査委員の「光るものがある」という寸評が印象に残った。今村西宮市長賞も併せもらった。
審査員による結果発表待ちに昨年度グランプリ受賞者、佐野仁美さんのピアノ弾き語り演奏に圧倒された。素人ながら人は一年でかくも成長するものかと思いながら聴き入った。1995年7月生まれだからまだ19歳である。最近はYouTubeでも活躍中で、各地で演奏会を開催していると話していた。余りに素晴らしい演奏だったので今年度グランプリ入賞者がかすむ感じだった。
芸術分野に限らず日本で今さまざまな世界で、若くして優れた才能の持ち主が次々誕生している。その一方で、今回の65歳で特別賞を獲得した三浦博司さんのような60歳で演奏の世界に入ったケースもある。会場のある西宮北口界隈は20年前の阪神淡路大震災で甚大な被害を受けた。「西北活性化協議会」主催の「にしきた音楽祭」が元気な潤いのある街づくりに貢献し続けてくれること祈りながら会場を後にした。(了)