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欧州経済懸念、欧州株安、アメリカ人初のエボラ出血熱感染患者発生、安全資産債券買い、

2014-10-02 10:42:05 | 経済学
株売りでNYダウ238ドル大幅安(学校で教えてくれない経済学)


訪米中のインド、モディ首相は、ホワイトハウスで、2日間にわたってオバマ米大統領と会談したが「これまで関係進展を阻害してきた諸問題で目覚ましい解決策を見いだせなかった」と1日付けWSJ紙電子版は書いた。「インド政府は世界貿易機関(WTO)で貿易円滑化協定に反対している。インドは食料備蓄問題での譲歩を求めている。さらに核問題も米印関係の足かせだ。インドの原子力損害賠償法が阻害要因だ。両国関係停滞の象徴となっている。モディ首相の訪米最重要問題はNYやワシントンで経済界要人と会うことだったかもしれない。」と総括していた。一方、「ワールドニュース」2日朝放送の豪ABCは「モディ首相は今回のアメリカ訪問で圧倒的歓迎を受けた。ケリー米国務長官はモディ首相と会談のあと「あなたはロックスターを上回る人をNYで集めた」と持ち上げた。一方、豪州はインドと原子力協定に調印、インドとウラン輸出契約を結んだ。」と紹介していた。

2日朝放送のNHK/BS「キャッチインサイト」でインド専門の専修大学教授、広瀬崇子氏が出演「インドの電力不足は深刻。現在火力69%,水力16%,再生エネルギー13%、原子力2%と原子力の比率が低い。原子力発電を増やし、電力不足を解決したい。ところが原子力発電で損害が発生すれば関係企業に責任が及ぶ原子力損害賠償法が海外資本のインド進出の障害になっている。インドは日本の高い技術に信仰に近い信頼感を持つ。日本の原子力技術に期待している。」と解説していた。一方「キャッチインサイト」ではインドのウラン鉱山の近くの住民に奇病が多い。放射能が原因だとインタビューに答える地元住民の声を紹介していた。モディ首相は5月の選挙で地元選挙区で「首相になれば24時間電気を供給すると公約した。ところが一日4時間の電力供給。従来と全く変わっていない。深刻な電力不足と放射能汚染。矛盾した問題を抱えたインドの前途は多難であると番組を結んでいた。

2日朝放送のワールドニゥースでは韓国KBSが「1日、韓国総合株価指数が2,000ポイントを割った。日本と競合する韓国企業の株価が大幅に値下がりした。ウオン高円安が今後さらに進むと予想されている。韓国政府は為替介入を示唆した。しかし、株価はさらに値下がりする懸念がある。」と紹介していた。フランスF2は「フランスの2015年の予算案が発表された。財務相はフランス国民に一層の節約を呼びかけた。一方、景気は一向に改善の兆しを見せない。緊縮財政は16年も17年も変わらないだろう。」と専門家が解説していた。
9月のユーロ圏の製造業購買担当者指数(PMI)は50.3と先月の50.7から低下した。ドイツのPMIは49.9と1年3月振りの低水準と1日付けブルームバーグニュースは伝えた。

1日、NY市場は、欧州景気悪化で欧州株が軒並み売られた余波を受けた。アメリカでエボラ出血感染者が出たことが追い打ちをかけ、米製造業ISM指数が56.6へ予想以下の発表で、NYダウは238ドル安、16,804ドルと急落した。安全資産として債券が買われ10年物国債利回りは2.385% へ低下した。ただドル先高感は強く、1ドル=109円、1ユーロ= 137.55円、NY原油はバレル90.73ドル、NY金はオンス1,215.50ドルで取引された。(了)

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