と伝えられるとシンガポールCNAが前向きに評価(学校で教えてくれない経済学)
「ロシア中銀はロシアルーブルをドル、ユーロバスケット相場から変動相場制に移行と必要に応じて介入することを決めた。人民元との交換を併せ開始する。ロシアはアジアとの貿易拡大を進める。アジア地域は世界貿易の1/2、世界のGDPの2/3を占める。」とプーチン大統領はAPEC開催中の北京での記者会見で語った。ロシアルーブルは10日、1ドル=45.89ルーブルへ前日比1.98ルーブル上昇したと11日朝放送のロシアRTRは伝えた。一方、ロシア中銀は10日、欧米の制裁は2017年まで続く。2014~18年の経済見通しをゼロ近辺に引き下げたことを中銀年次報告で発表したと10日付けブルームバーグニュース電子版は書いた。11日朝放送のモーニングサテライト出演のシティバンク銀行、尾河眞樹氏は「欧米の経済制裁、ウクライナ情勢混沌、原油値下がりから今回のロシア中銀の政策変更もルーブル相場回復に効果はないだろう。」と、厳しい見通しを述べていた。
ロシア中銀報告書によればロシアウラル原油(ブレント油)が2015年にバレル95ドルに回復するが2017年までに再び90ドルに下落する。2017年に欧米の制裁解除を前提に原油相場(ブレント)がバレル105ドルに戻れば、ロシアのGDPは0.6% 増を見込む。仮に原油相場がバレル60ドルへ落ち込めば、2015年のロシアのGDPは3.5~4%のマイナスを予想すると発表した。10日のNY原油市場ではブレント相場はバレル82.54ドル、WTI相場はバレル77.23ドルへ高値から25%強下落、現時点では相場反転の兆しは全く見えていない。原油相場下落にはシエールガス増産に加えて世界の石油供給の40%を占めるOPECが減産に向けて足並みが揃わぬことが影響している。
一方、APECホスト国の中国は世界の首脳を光の絨毯で迎え、歓迎の意向を示そうとした。APEC開催に備えて工場の操業を一時停止、車制限など大気汚染を実施APECブルーを併せ演出したと11日朝放送のドイツZDFが伝えた。シンガポールCNAは「中国と日本の首脳が3年ぶりに会談した。最初の挨拶がぎこちなかった。しかし、地域の平和と安定に向けて、会談の中身は実質的だったと伝えられる。」と前向きに評価していた。韓国KBSは中日韓外相会談が北京で開かれ、北朝鮮に核放棄を迫ることで一致した。」と伝えた。
週明け10日のNY市場では、米企業業績好調を材料にNYダウは4営業日連続で上昇、先週末比39ドル高、17,613ドルと最高値を更新した。債券が売られ10年物米国債利回りは2.350%へ上昇、株高を受けて、NY外国為替市場ではドル買戻しから、1ドル=114.82~84円、1ユーロ=142.63~69円で取引された。NY原油(WTI)は反落バレル77.23ドル、NY金相場は続落、オンス1,159.60ドルで取引された。『キャッチ!世界の情報』(経済情報)出演の三井住友銀行、柳谷政人氏は「14日発表の米小売り高データを注目している。小売堅調となれば年末商戦への期待からドル上昇につながる可能性がある。」と話していた。
今回のAPEC北京会合が欧米からアジアへのターニングポイントになるかもしれない。(了)
「ロシア中銀はロシアルーブルをドル、ユーロバスケット相場から変動相場制に移行と必要に応じて介入することを決めた。人民元との交換を併せ開始する。ロシアはアジアとの貿易拡大を進める。アジア地域は世界貿易の1/2、世界のGDPの2/3を占める。」とプーチン大統領はAPEC開催中の北京での記者会見で語った。ロシアルーブルは10日、1ドル=45.89ルーブルへ前日比1.98ルーブル上昇したと11日朝放送のロシアRTRは伝えた。一方、ロシア中銀は10日、欧米の制裁は2017年まで続く。2014~18年の経済見通しをゼロ近辺に引き下げたことを中銀年次報告で発表したと10日付けブルームバーグニュース電子版は書いた。11日朝放送のモーニングサテライト出演のシティバンク銀行、尾河眞樹氏は「欧米の経済制裁、ウクライナ情勢混沌、原油値下がりから今回のロシア中銀の政策変更もルーブル相場回復に効果はないだろう。」と、厳しい見通しを述べていた。
ロシア中銀報告書によればロシアウラル原油(ブレント油)が2015年にバレル95ドルに回復するが2017年までに再び90ドルに下落する。2017年に欧米の制裁解除を前提に原油相場(ブレント)がバレル105ドルに戻れば、ロシアのGDPは0.6% 増を見込む。仮に原油相場がバレル60ドルへ落ち込めば、2015年のロシアのGDPは3.5~4%のマイナスを予想すると発表した。10日のNY原油市場ではブレント相場はバレル82.54ドル、WTI相場はバレル77.23ドルへ高値から25%強下落、現時点では相場反転の兆しは全く見えていない。原油相場下落にはシエールガス増産に加えて世界の石油供給の40%を占めるOPECが減産に向けて足並みが揃わぬことが影響している。
一方、APECホスト国の中国は世界の首脳を光の絨毯で迎え、歓迎の意向を示そうとした。APEC開催に備えて工場の操業を一時停止、車制限など大気汚染を実施APECブルーを併せ演出したと11日朝放送のドイツZDFが伝えた。シンガポールCNAは「中国と日本の首脳が3年ぶりに会談した。最初の挨拶がぎこちなかった。しかし、地域の平和と安定に向けて、会談の中身は実質的だったと伝えられる。」と前向きに評価していた。韓国KBSは中日韓外相会談が北京で開かれ、北朝鮮に核放棄を迫ることで一致した。」と伝えた。
週明け10日のNY市場では、米企業業績好調を材料にNYダウは4営業日連続で上昇、先週末比39ドル高、17,613ドルと最高値を更新した。債券が売られ10年物米国債利回りは2.350%へ上昇、株高を受けて、NY外国為替市場ではドル買戻しから、1ドル=114.82~84円、1ユーロ=142.63~69円で取引された。NY原油(WTI)は反落バレル77.23ドル、NY金相場は続落、オンス1,159.60ドルで取引された。『キャッチ!世界の情報』(経済情報)出演の三井住友銀行、柳谷政人氏は「14日発表の米小売り高データを注目している。小売堅調となれば年末商戦への期待からドル上昇につながる可能性がある。」と話していた。
今回のAPEC北京会合が欧米からアジアへのターニングポイントになるかもしれない。(了)