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NY原油相場、休み明け28日、10%安、一時バレル65ドル台へ急落、一方、米英ブラックフライデー

2014-11-29 10:22:27 | 経済学
激安商品売り場で買い物客乱闘騒ぎ(学校で教えてくれない経済学)


NY外国為替市場で、28日、ドル指数が5年ぶりの高い水準を記録したと28日付、ブルームバーグニュース電子版でRachelEvans記者が書いた。同記事によれば「OPEC(石油輸出国機構)の生産目標据え置き、原油安が米国経済を下支えする、資源国通貨を圧迫するとの見方強まった。ドルは対円で0.8%高、1ドル=118.63円、対ユーロで0.1%高、1ユーロ=1.2452ドル、円は対ユーロで、1ユーロ=147.72円で取引された。NY原油(WTI)は28日、10%下げバレル66.15ドルで取引を終えた。一時、65ドル台まで値下がりした。『原油価格がここまで下がると、金融市場を混乱させる。中期的には地政学的混乱につながる。そうなればドル保有が好ましい』とモントリオール銀行、世界為替戦略責任者、グレッグ・アンダーソン氏は話した。」と書いた。

エヴァンス記者は「ルーブルは3.6%安、1ドル=50.408ルーブルと最安値を更新した。月間で5年ぶりの安値を記録した。ロシアのシアノフ財務相は『経済制裁と原油安の影響で1年間1,400億ドルを喪失している』と語った。ブラジルレアルは1.4%,豪ドルは0.5%,ノルウエークローネは1.5%それぞれ下げた。ノルウエークローネは、一時5年ぶりの安値をつけた。『原油安の消費者や経済にとっては一助となる。しかし、同時に、物価がさらに抑制される。米FRBの初回利上げ時期をめぐる議論に影響するだろう』とソシエテ・ジェネㇻル、グローバルストラテジスト、キット・ジャックス氏は話した」と書いた。

29日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」が紹介したロシアRTRはフランス石油メーカー、トタル(TOTAL)新社長との会談でプーチン大統領が『ロシアとサウジアラビアなどとのOPEC総会前の会合で今回の原油値下がりは予測していた。市場が判断した結果だ。驚いていない。これから冬になる。石油需要は回復する。値下がりは一時的だ。フランスTOTAL社とロシアとの友好関係はゆるぎない』と語る様子を画面に映していた。中国CCTVは「石油価格の値下がりによりインド、インドネシアが恩恵に浴する。中国は外貨が節約できると世界のメディアが伝えた。」と第三者的に冷静に紹介していた。

一方、米感謝祭明けの金曜日、ブラックフライデーの様子を米ABC,米CNN,英BBCが入店前は静かに列を作っていた買い物客が入店後、激安商品、特にテレビ売り場で掴み合いの乱闘になった。英BBCは「ここまでの騒ぎになるとは予測できなかった」とロンドン警察責任者が語る様子を映していた。28日付のWSJ紙電子版は「米消費者の出費動向は、年末商戦が試金石になる」とJeffreySparshott記者が書いていた。

28日、NY市場では、エネルギー株が大幅安、ガソリン安から小売関連が買われ、NYダウは前日比横ばいの17,827ドルで取引を終えた。10年物米国債利回りは2.173%へ低下したがドルが買われ、原油は4年半ぶりの安値、NY金相場はオンス1,175.20ドルへ下げた。
一方、世界規模で火山活動が活発化している。原油相場急落に浮かれていると危ない。(了)

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