(学校で教えてくれない経済学)
ドラギECB総裁は、21日、「インフレ率が余りに長い間、過度に低い水準にとどまる兆しがある場合には、資産買い入れプログラムを拡大する準備ができている」と銀行関連会合で語ったと21日付WSJ紙電子版で伝えた。21日付ブルームバーグニュース電子版は「ECB総裁は、インフレ率とインフレ期待をできるだけ早く高めるためにしなければならないことをする。そのためには必要であれば資産購入を拡大する。短期的なインフレ期待は低すぎる水準まで下がっている。」と語ったとPaulGordon記者は書いた。ブルームバーグによれば「欧州市場で、ユーロ参加国の国債相場が軒並み上昇、アイルランド、イタリア、オーストリア、フランスの国債利回りは過去最低、スペインの10年物国債の利回りは過去最低の2.01%へ低下した。ドイツ10年物国債利回りは0.77%へ低下した。」と書いた。欧州株式市場も軒並み上昇、ドイツ2.6%,英国1.1%,フランス2.7%それぞれ値上がりした。
「中国人民銀行が21日、市場の意表を突く形で利下げに踏み切った」と21日付WSJ紙電子版でGraceZhu記者が書いた。同記事によると「1年物の貸出金利を0.4%下げて5.6%,預金金利は0.25%引き下げ2.75%となる。市中銀行が設定する預金金利の柔軟性を拡大し、基準金利の1.2倍までを許容範囲と定めた。貸出し金利の引き下げは,減速が見られた中国経済にとってカンフル剤になる。エコノミストの間では、今年の成長率は目標の7.5%前後に到達しないと見る向きが多い。」と書いた。
21日のNY市場は、ドラギ発言を受けての欧州債券利回り低下、欧州株上昇と予想外の中国の利下げを受けて、NYダウは上昇、前日比88ドル、0.5%高の17,807ドルで取引を終えた。米10年債利回りは2.31%へ低下した。NY外国為替市場では1ドル=117.72~74円、1ユーロ=145.87~88円で取引された。NY原油(WTI)はバレル76.64ドル、NY金はオンス1,200.91ドルへそれぞれ反発した。ブレントオイルもバレル82ドル台へ戻した。OPEC総会でサウジアラビアが減産に踏み切るかどうかで見方が分かれている。22日朝5時台放送に出演したディーラーの一人はバレル65ドルへの値下がりの可能性があると指摘した。
22日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」では、ロシアRTRが「22日ロシア議会で2015年予算が歳入15兆ルーブル、歳出15.5兆ルーブル、赤字5,000億ルーブルで承認された。国外環境と国内経済の悪化が影響した。ルーブル相場が原油相場と連動して動いている。ブレントオイルが21日反発、つれてルーブルが1ドル=45.79ルーブルへ回復した。OPEC総会でのサウジアラビアの減産合意が期待される。」と伝えたあと「ロシアプーチン大統領が中小企業団体ロシアサポート総会に出席「ロシアの雇用の70%は中小企業が占める。中小企業の頑張りにより経済制裁を乗り切ることが出来る。」と演説したと伝えていた。
インドNDTVは「オバマ米大統領のインド共和国記念日祝典に参加が決まった。これはインド米国両国の関係強化の証だとモディ首相は語った。」と特報として流していた。日本では「ワールドニュース」への関心は希薄だ。レコードの「裏面」にも目を向けて欲しい。(了)
ドラギECB総裁は、21日、「インフレ率が余りに長い間、過度に低い水準にとどまる兆しがある場合には、資産買い入れプログラムを拡大する準備ができている」と銀行関連会合で語ったと21日付WSJ紙電子版で伝えた。21日付ブルームバーグニュース電子版は「ECB総裁は、インフレ率とインフレ期待をできるだけ早く高めるためにしなければならないことをする。そのためには必要であれば資産購入を拡大する。短期的なインフレ期待は低すぎる水準まで下がっている。」と語ったとPaulGordon記者は書いた。ブルームバーグによれば「欧州市場で、ユーロ参加国の国債相場が軒並み上昇、アイルランド、イタリア、オーストリア、フランスの国債利回りは過去最低、スペインの10年物国債の利回りは過去最低の2.01%へ低下した。ドイツ10年物国債利回りは0.77%へ低下した。」と書いた。欧州株式市場も軒並み上昇、ドイツ2.6%,英国1.1%,フランス2.7%それぞれ値上がりした。
「中国人民銀行が21日、市場の意表を突く形で利下げに踏み切った」と21日付WSJ紙電子版でGraceZhu記者が書いた。同記事によると「1年物の貸出金利を0.4%下げて5.6%,預金金利は0.25%引き下げ2.75%となる。市中銀行が設定する預金金利の柔軟性を拡大し、基準金利の1.2倍までを許容範囲と定めた。貸出し金利の引き下げは,減速が見られた中国経済にとってカンフル剤になる。エコノミストの間では、今年の成長率は目標の7.5%前後に到達しないと見る向きが多い。」と書いた。
21日のNY市場は、ドラギ発言を受けての欧州債券利回り低下、欧州株上昇と予想外の中国の利下げを受けて、NYダウは上昇、前日比88ドル、0.5%高の17,807ドルで取引を終えた。米10年債利回りは2.31%へ低下した。NY外国為替市場では1ドル=117.72~74円、1ユーロ=145.87~88円で取引された。NY原油(WTI)はバレル76.64ドル、NY金はオンス1,200.91ドルへそれぞれ反発した。ブレントオイルもバレル82ドル台へ戻した。OPEC総会でサウジアラビアが減産に踏み切るかどうかで見方が分かれている。22日朝5時台放送に出演したディーラーの一人はバレル65ドルへの値下がりの可能性があると指摘した。
22日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」では、ロシアRTRが「22日ロシア議会で2015年予算が歳入15兆ルーブル、歳出15.5兆ルーブル、赤字5,000億ルーブルで承認された。国外環境と国内経済の悪化が影響した。ルーブル相場が原油相場と連動して動いている。ブレントオイルが21日反発、つれてルーブルが1ドル=45.79ルーブルへ回復した。OPEC総会でのサウジアラビアの減産合意が期待される。」と伝えたあと「ロシアプーチン大統領が中小企業団体ロシアサポート総会に出席「ロシアの雇用の70%は中小企業が占める。中小企業の頑張りにより経済制裁を乗り切ることが出来る。」と演説したと伝えていた。
インドNDTVは「オバマ米大統領のインド共和国記念日祝典に参加が決まった。これはインド米国両国の関係強化の証だとモディ首相は語った。」と特報として流していた。日本では「ワールドニュース」への関心は希薄だ。レコードの「裏面」にも目を向けて欲しい。(了)