米中間選挙で共和党圧勝、ADP雇用統計堅調でドル高進み一時1ドル＝114.80円、ＮＹダウ100ドル高

（学校で教えてくれない経済学）


米中間選挙で共和党が議会上下両院、知事選共に圧勝、特に接戦州で共和党が勝利したことは2016年の次期大統領選挙に共和党に有利に働くと5日付のWSJ電子版は書いた。6日朝放送の韓国KBSは今回の米中間選挙結果、共和党多数の議会誕生を受けて韓国は中国をとるかアメリカを取るかの選択を早晩迫られるだろうと総括していた。ドイツZDFは「大きな変化はない。」と受け止め、英BBCは「次期上院院内総務のマコネル上院議員は大統領と議会との間で協力関係を強めたいと語った。オバマ大統領は残された2年で歴史に残る大統領を目指すだろうが、議会との関係次第だ。」と結んでいた。フランスF2は「米中間選挙で共和党が決定的勝利を収めた。」と総括、一方、フランスオランド大統領は76％の支持を得て当選したが11月5日で任期半分を終えたが、惨憺たる状況だ。ある主婦は『私は間違えてオランドに投票した。生活がよくなると思ったが逆に悪くなった』と話した。」と紹介していた。

フランスF2は原発上空に無人飛行機を飛ばした容疑者3人が5日検挙された。テロリストが背景にあるか取り調べを受けている。容疑者は否定しているが、有罪となれば最高禁固1年、7万5,000ユーロ（約1,070万円)の罰金が科せられると伝えた。香港ATVはパッテン元香港総督が英議会公聴会での証言で「イギリス政府は流血の事態を回避するためには中国政府に一切の妥協をするなと語った。これに対して中国外務省のコーライ報道官は『香港問題は中国の内政問題だ。』と警告した」と伝えた。英BBCは西アフリカエボラ対策で「国境なき医師団」の活動状況を紹介、ある看護師の一日を特集した。『はじめはこわかったが完全に防護ができているので心配していない。一日5～6回遺体を搬送する。日当は9ポンド（約1,600円）』と答える様子をテレビ画面に映していた。

エボラ関連では豪ABCは「アボット豪首相は『豪州政府は240人のスタッフを派遣している。2,000万豪ドル（約20億円）拠出している。』と語ったと伝えた。エボラ関連では11月11日付けニューズウイーク誌日本版で「中国にエボラ熱上陸は時間の問題だ。西アフリカでは大勢の中国人が働いているからだ。」と1976年エボラウイルス発見の研究者の一人、感染症の世界的権威、ロンドン大学、ピーター・ピオット教授は話した。」と書いていた。

5日、NY市場では、中間選挙で企業寄りの共和党勝利、民間調査機関ADP労働統計で予想より雇用状況が改善したことを好感、NYダウは前日比100ドル高、17,484ドルと史上最高値を記録した。10年物米国債利回りは2.346％へ上昇、ドルが買われ、1ドル＝114.69円、1ユーロ＝143.19円で取引された。NY原油（WTI）は在庫減を材料に買い戻されバレル78.68ドルへ上げた。一方、金相場はドル高を受けて、オンス1,145.70ドルへ大幅続落した。原油相場はバレル75ドル を記録した後、目先戻り基調にある。

週末発表予定の11月米雇用統計で米国経済堅調が確認されるかどうかが焦点だろう。(了)