NYダウ、195ドル高、新高値更新(学校で教えてくれない経済学)
31日のNY為替市場で、円は一時、3%安と2013年4月以来の安値を付けた。一方、主要通貨に対するドル指数は4年ぶり高水準に上昇した。ユーロは対ドルで一時、1ユーロ=1.2486ドルと2年ぶりの安値に下げたと31日付のブルームバーグニュース電子版は伝えた。ドルが対円で買われ、1ドル=112.28~34円、1ユーロ=140.64~74円で取引されたと11月1日朝7時台放送のNHK/BSキャッチ!世界の視点「経済情報」で伝えた。債券市場から株式市場へ資金が流れ、10年物米国債利回りは2.335%へ上昇した。ブルームバーグは日銀の追加金融緩和の一方米FOMC(連邦公開市場委員会)が債券購入プログラムを終了したことが背景だと書いた。
31日、NY株式市場は、ダウ、ナスダック、S&P500共に値上がり、NYダウは前日比195ドル高、17,390ドルと史上最高値をつけた。強い米国経済、予想を上回る米企業業績、米労働市場での改善など良好なファンダメンタルズに加えて日本のGPIF(年金積立金運用独立法人)が資産構成で、株式比率を従来の2倍の50%に拡大したことが影響したと同じくブルームバーグは書いた。一方、31日のNY原油(WTI)は バレル80.50ドルへ、NY金はオンス1,171.10ドルへ大幅続落した。
NHK/BS「ワールドニュース」を見ることから1日が始まる。ドイツZDFは「EUの仲介でロシア、ウクライナが天然ガス供給再開で合意した。EUバローゾ委員長は『これでヨーロッパは冬が越せる』と語った。一方、プーチン、ロシア大統領、ポロシェンコ、ウクライナ大統領、メルケル、ドイツ首相、オランド、フランス大統領はそれぞれウクライナ東部の戦闘終結について電話会談を行ったが結論は出なかった。」と伝えた。ロシアRTRは「EU,ロシア、ウクライナは天然ガス供給で合意した。ウクライナは年末までに2度に分けて未払い代金を払うことに同意した。大部分はEUによる緊急援助資金による。ウクライナの金庫はほとんど枯渇している。」と伝えた。一方、ロシアRTRは『NATOはロシアに圧力をかけ続けている。ロシアは望まぬ戦いに巻き込まれるようなことはしない。ロシアの軍備の最新鋭化は進んでいる。ハード面のみではない。ロシアでは全て電子化された防衛管理センターが機能している。』と語った」と伝えた。
フランスF2は西アフリカ、ブルキナファソで軍のクーデターにより1987年以降独裁政権を維持してきたコンパオレ大統領が辞任した。憲法改正して再選を目指す大統領に対して数千人のデモが続いていた。現在アフリカでは4ケ国で独裁政権が続いている。ブルキナファソでの今回の動きに動揺している。今やフランス、イギリスが独裁政権を支持してくれなくなったからだ。」と解説していた。一方、11月1日朝放送の韓国KBSは「31日、米民間宇宙船がテスト飛行中に墜落一人死亡一人が負傷。10月28日には民間による宇宙貨物船が爆発事故を起こしたばかりである。」と伝えていた。日銀の金融緩和は賛成5反対4と異例の経過をたどった。人為的なミスを犯さなければいいがと勝手に危惧している。(了)