(学校で教えてくれない経済学)
「エボラ熱の影響か、例年、秋のパリは混んでいますが、ルーブル美術館はじめどの美術館もがらがらにすいており、ゆっくり鑑賞できました。おいしい安いレストランにも入れました。今までで一番良いフランス旅行になりました。」などと先週フランスから帰国した友達のKさんから昨日いただいたメールにありました。一方、こちら日本では、高校同窓のHさんから昨日いただいたメールでは今年の京都は人、人、人、中国語、韓国語が飛びかっていますとありました。本日、これから大阪日本橋にある猪熊桂子日本画教室に出かけますが、電気街の一角に教室がありますので、中国、台湾、韓国のお客様でごった返していることでしょう。閑散としたパリはエボラ熱の影響もさることながら、ヨーロッパ景気の冷え込みが底流を流れているのではないかと思います。
経済の話で朝から恐縮ですが、21日付のブルームバーグニュース電子版に「NY外国為替市場、ユーロが対円で1年ぶりの大幅安、ECB総裁発言で」という見出しが躍っていました。NY時間午後5時時点でユーロは対円で1.5%下げて1ユーロ=145.99円、2013年6月以来の最大の落ち込み、ユーロは対ドルでは1.2%下げて、1ユーロ=1.2391ドル、円は対ユーロドル高につられて1ドル117,79円へ対ドルで0.4%上昇した。ブルームバーグが作成した10ケ国加重平均為替指数によると、ユーロは過去1ケ月間で0.3%,円は7.8% 下落、一方ドルは2.7%上昇した。」とありました。ドラギECB総裁は金融を一段と緩和して景気浮揚を図る構えのようですが、ユーロ下げて輸出回復の助けも狙っていのかも知れません。しかし、ユーロが安くなれば、パリだけでなくヨーロッパを訪れる観光客の足を遠ざけることになりそうです。
ドラギ発言に伴うユーロ安に加えて、先週、中国が予想外のタイミングで利下げを発表しました。中国の経済成長率は目標年間7.5%ですから立派なものです。しかし、当局は足元の住宅相場の値下がりなど踏まえて、現状、目標達成が難しいと判断したのでしょう。ブルームバーグによれば、中国の利下げに素直に反応した豪ドル、NZドルが反発、豪ドルは対米ドルで0.6%高、NZドルは対米ドルで0.2%上昇とありました。先週は習近平主席が豪、NZ訪問し、大歓迎を受けた様子を豪ABC,中国CCTVが詳しく紹介していました。特にタスマニア訪問ではよくぞタスマニアに来てくれたと天にも昇る喜びように見受けられました。
足元の神戸では先週、北野異人館にサンタの大人形がお目見えしました。本日は神戸マラソンも行われます。何とか観光客を呼び戻そうと必死の努力が続きます。神戸は、阪神淡路大震災から来年1月17日で20年目を迎えます。人口は150万と回復しましたが、九州の玄関口福岡に間もなく抜かれるとの噂でもっぱらです。表向き復興したかに見えます。しかし、神戸市のお台所は安心できる状態ではなさそうです。東灘区でも国道2号線沿いにはマンションが次々建設されますが、六甲の山間部の空き家率が20%と聞きます。パリから寂しい便りでしたが老齢化の波と災害の爪痕が厳しく神戸も安閑としておれない状況です。(了)
「エボラ熱の影響か、例年、秋のパリは混んでいますが、ルーブル美術館はじめどの美術館もがらがらにすいており、ゆっくり鑑賞できました。おいしい安いレストランにも入れました。今までで一番良いフランス旅行になりました。」などと先週フランスから帰国した友達のKさんから昨日いただいたメールにありました。一方、こちら日本では、高校同窓のHさんから昨日いただいたメールでは今年の京都は人、人、人、中国語、韓国語が飛びかっていますとありました。本日、これから大阪日本橋にある猪熊桂子日本画教室に出かけますが、電気街の一角に教室がありますので、中国、台湾、韓国のお客様でごった返していることでしょう。閑散としたパリはエボラ熱の影響もさることながら、ヨーロッパ景気の冷え込みが底流を流れているのではないかと思います。
経済の話で朝から恐縮ですが、21日付のブルームバーグニュース電子版に「NY外国為替市場、ユーロが対円で1年ぶりの大幅安、ECB総裁発言で」という見出しが躍っていました。NY時間午後5時時点でユーロは対円で1.5%下げて1ユーロ=145.99円、2013年6月以来の最大の落ち込み、ユーロは対ドルでは1.2%下げて、1ユーロ=1.2391ドル、円は対ユーロドル高につられて1ドル117,79円へ対ドルで0.4%上昇した。ブルームバーグが作成した10ケ国加重平均為替指数によると、ユーロは過去1ケ月間で0.3%,円は7.8% 下落、一方ドルは2.7%上昇した。」とありました。ドラギECB総裁は金融を一段と緩和して景気浮揚を図る構えのようですが、ユーロ下げて輸出回復の助けも狙っていのかも知れません。しかし、ユーロが安くなれば、パリだけでなくヨーロッパを訪れる観光客の足を遠ざけることになりそうです。
ドラギ発言に伴うユーロ安に加えて、先週、中国が予想外のタイミングで利下げを発表しました。中国の経済成長率は目標年間7.5%ですから立派なものです。しかし、当局は足元の住宅相場の値下がりなど踏まえて、現状、目標達成が難しいと判断したのでしょう。ブルームバーグによれば、中国の利下げに素直に反応した豪ドル、NZドルが反発、豪ドルは対米ドルで0.6%高、NZドルは対米ドルで0.2%上昇とありました。先週は習近平主席が豪、NZ訪問し、大歓迎を受けた様子を豪ABC,中国CCTVが詳しく紹介していました。特にタスマニア訪問ではよくぞタスマニアに来てくれたと天にも昇る喜びように見受けられました。
足元の神戸では先週、北野異人館にサンタの大人形がお目見えしました。本日は神戸マラソンも行われます。何とか観光客を呼び戻そうと必死の努力が続きます。神戸は、阪神淡路大震災から来年1月17日で20年目を迎えます。人口は150万と回復しましたが、九州の玄関口福岡に間もなく抜かれるとの噂でもっぱらです。表向き復興したかに見えます。しかし、神戸市のお台所は安心できる状態ではなさそうです。東灘区でも国道2号線沿いにはマンションが次々建設されますが、六甲の山間部の空き家率が20%と聞きます。パリから寂しい便りでしたが老齢化の波と災害の爪痕が厳しく神戸も安閑としておれない状況です。(了)