海岸に打ち上げられた2人のシリア難民の子どもの遺体写真、世界に衝撃が走る、世界で難民の数は6,000万、

うち半分が子どモ:ユニセフ発表(学校で教えてくれない経済学）


「軍事力と国家主義ひけらかす中国パレード」の見出しで３日付WSJ紙は社説で「中国の被った犠牲の大きさは記憶にとどめておくことは価値あることだが、誇示するやり方はナショナリズムの台頭を示した」と書いた。4日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」は英BBC,ドイツZDF,フランスF２は揃って天安門広場で行われた抗日勝利70周年パレードの様子を詳しく伝えた。英BBCは「式典の最後に飛ばしたハトだけが平和のシンボルだった」と北京発のレポートを結んでいた。習近平国家主席は式典での演説の中で「中国軍30万
人を減らす」とぶち上げた。上海衛視テレビは、楊中国軍報道官は「装備の近代化を引き続き進める。非戦闘員の部隊を減らす」と話したと伝えていた。香港ATVで軍事専門家の平可天氏は「中国は海軍の増強と今回のパレードで米国空母攻撃を念頭に置いたミサイル30基を行進させた。中国でいう軍縮は本当の意味でいう軍縮ではない」と解説していた。

今朝の「ワールドニュース」はシリア難民のボートが転覆、海岸に打ち上げられた二人の子どもの遺体の写真が欧米メディアの話題を独占したと伝えた。英BBCは「イギリスは難民キャンプで生活する８万人のシリア難民に10億ポンドという国民の税金を払って支援している」と伝えた後「一枚の写真はキャメロン首相に移民問題で何らかの政策変更を迫る圧力になるかもしれない。イギリスは今年、難民申請に216人のみ許可した。ドイツは39,254人を許可した。イギリスは難民問題で取り残されている」と解説した。ドイツZDFは「メルケル首相は、３日、フランス、オランド大統領との会談のあと『EUは難民問題にまともに応えていない」と語ったと伝えた。ドイツZDFは「ドイツを訪れたハンガリーのオルバン首相は『ハンガリーの問題ではない。ドイツの問題だ。難民はハンガリーもポーランドも望んでいない。皆ドイツを希望している』と語った」と伝えた。

3日のNY株式市場では、ドラギECB総裁がECB理事会で政策金利の0.05%据え置きを決めたあとの記者会見で追加緩和実施を示唆したことを受けてNYダウは一時200ドル 近く上げたが、8月米雇用データ発表を翌日に控えて様子見気分がつよまり、前日比23ドル高、16,374ドルで取引を終えた。NY外為市場ではドラギ発言を受けてユーロが対ドルで、一時、1ユーロ＝1.10ドルを割った。対円では、1ドル＝120.11~16円、１ユーロ=133.57~60円と、ユーロは対円でも大きく売られた。NY原油(WTI)相場は小幅高バレル46.78ドルで取引された。NY金は小幅安、オンス１,123.70ドルで取引を終えた。NHK/BS「世界の視点」「経済情報」出演の大和証券キャピタルマーケッツアメリカ、大宮弘幸氏は「８月のISM米製造業指数が７月を下回ったが予想より良かった結果、NY,ダウは欧州株高の流れを受けて上げたが、翌日の米雇用統計待ちで売られた。９月16~17日開催予定の米FOMC(公開市場委員会)での利上げに影響ある4日発表の8月雇用統計を注視している。」と話した。

ユニセフによれば、難民の数は世界で6,000万に達した。内半分が子どもだという。3日、海岸に打ち上げられたシリア難民の子どもの遺体の写真は現実の厳しさを見せつけた。(了)