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米FOMC開催を来週に控えて、投資家は様子見、米オバマ大統領は、米国、シリア難民1万受け入れ発表

2015-09-11 11:07:41 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


『世界経済が今後2,3年でリセッションに入る可能性が55%ある。新興市場、特に中国が主因の景気後退だ。中国の成長は既に4%近くまで低下している。中国の成長率が2016年半ばに2.5%迄低下し、その水準に留まれば中国は緩やかなリセッションに入る。』とシティ・グループ、チーフ・エコノミスト,ウィレム・ブイタ―氏は8日発表したと10日付ブルームバーグ電子版でSimonKennedy記者は書いた。同記事によれば「ブラジル、南アフリカ、ロシアといった中国以外の新興国は既に苦境にある。中国については商用分野で余剰生産能力と債務の大きさ、株式、不動産は調整に入った。中国政府は行き過ぎた人民元切り下げに消極的だ。中国の苦境は貿易の減少を通じて波及する。米国債含め保有する6兆ドル規模の準備資産を中国が取り崩せば国際金融市場を揺るがす。質への投資が起こりドル急騰の可能性さえある。先進国の金利は下限に近い。財政は08年以降ほぼ全ての国で逼迫している。恐慌にはならないだろうが、公的債務増大で投資家がパニックに陥たり政治家が保護主義に走り通貨切り下げに走ると見通しはさらに悪化する」と書いていた。

10日の米株式市場では、来週予定の米FOMC開催を控えて投資家は様子見している。NYダウは一時前日比200ドル以上上げたが失速、同76ドル高、16,330ドルで取引を終えた。11日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」、ブルムバーグニュースのキャスターは「FOMC待ち相場だ。シティが世界経済がリセッション入りする確率は55%とのレポートを出した。興味深い動きだが、格付け会社S&Pがブラジル国債を一段階格下げした。ところがブラジルレアルは下げ止まった。商品相場にも下げ止まりの気配が見られる。」と解説していた。10日NY原油(WTI)相場は前日比バレル1.77ドル高、45.92ドルで取引を終えた。NY金はオンス7.30ドル高、1,109.50ドルで取引を終えた。10日付ブルームバーグ電子版でOliverRenic記者は「レイモンド・ジェームズ・フィナンシャル、株式トレーディング、ディレクター、ダン・マクマン氏は『相場は日々激しく変動しているが、誰もその理由はわからない。こうした環境では合理的な判断を下すのは極めて難しい』と話した」と書いた。NY外為市場では、1ドル=120.73~75円、1ユーロ=136.18~17円で取引された。

11日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」では欧米の放送局が難民問題をほぼ各局が取り上げた。フランスF2は「ただ今入りましたニュースです」と前置き『米オバマ大統領はシリアからの難民を1万受け入れる』と発表した」と伝えた。米ABCはアメリカが難民受け入れ枠7万に1万増やすことを決めた。今年に入り難民の数は異常に増加している。」と伝えシリアとレバノンでの難民キャンプでの悲惨な生活の現状を現地レポートしていた。スペインTVEはハンガリー発難民を乗せた列車を足止めしていたデンマークが運転許可、難民はデンマークからスエーデンへ入ることが出来た。」と伝えた。一方、フランスF2はロシアの戦車含む兵器が地中海に面するアレッポに集結しているとする映像を紹介した。ロシアテレビは「ラブロフ外相は『ロシアはシリア政府を従来通り支援している。しかし拡大させた事実はない。』と語ったと伝えていた。狐と狸に化かされぬことが大事だろう。(了)

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