８月米雇用統計発表後、ドル上昇、NYダウ1.7%安、一方、英キャメロン首相、シリア難民キャンプの

数千人受け入れ表明（学校で教えてくれない経済学）


8月の米雇用統計が４日発表された。非農業部門の雇用数は前月比17万3,000人増加した。家計調査に基づく失業率は5.1%だった。2008年4月以来の水準に低下した。これは金融当局が完全雇用とみなす水準であると４日付ブルームバーグ電子版でMichelleJamrisko記者が書いた。7月と6月の数字が上方修正された。2ケ月合計で4万4,000人増加した。8月の平均時給は0.3%増と前年比で2.2%増加、予想を上回った。週平均労働時間は34.6時間で７月の34.5時間から増加した。労働参加率は62.6% 前月と変わらずだった。

８月の米雇用統計を受けてマーケットは以下反応した。4日のNY外為市場では、ドルが総じて反発した。対円では1ドル=118.99~119.09円、１ユーロ=132.71~74円で取引された。ブルームバーグ、RachelEvans記者は「ドルは特に対南アフリカ・ランドで2.1%と対ブラジル・レアルで2.8%と大きく上げた。米雇用統計では賃金の伸びが予想以上に伸びた。失業率が低下した。米金融当局は利上げ開始時期を見極める上でインフレや雇用創出に関するデータを注目している。リッチモンド連銀のラッカー総裁は『雇用統計は適度に強い』と語った。」と書いた。

4日、米債券市場は、長期債が上昇した。米国株の値下がりに呼応して債券が上昇、利回りは低下した。4日の米株式市場は、８月の米雇用統計は、米金融政策の手がかりをつかめずとして、NYダウは1.7%安、16,102ドルで取引を終えた。「マニュライフ・アセット・マネジメント、ファンドマネジャー、パトリック・ブレーズ氏は『悲観的と言える１日だ。今はかなり神経質になっている。市場が激しく動くのは無理もない。』と話した」とブルームバーグ、OliverRenick記者が書いた。NY原油(WTI)は前日比1.5%安バレル46.05ドルだった。『米雇用統計で、９月利上げ観測は変わらず。世界の原油市場での供給過剰は長引く。今日の下げは妥当だ。』とエナジー・アナリティクス・グループ、ディレクター、トム・フィンロン氏は話した」とブルームバーグ、MarkShenk記者は書いた。NY金相場は前日比0.3%安、オンス1,115.70ドルで取引を終えた。銀1.1%,プラチナ1.8%,パラジウム0.8%それぞれ値下がりした。「オアンダ、シニア通貨アナリスト、アルフォンソ・エスバルザ氏は『米雇用数は金融危機前の水準に戻った。米景気回復が現実味を増してきた』と語った」とブルームバーグ、JoeDeauz jdeaux記者は書いた。

一方、5日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「カメロン首相はシリア難民キャンプに収容されているシリア人を直ちに数百人引き受ける。数千人に拡大する用意がある」と語ったと伝えた。ドイツZDFは「メルケル首相、オランド大統領会談後の記者会見で両首脳は『EUはそれぞれの国の状況を勘案し、難民を平等に受けいれるべきだ』と発言した」と伝えた。ロシアテレビは「プーチン大統領はウラジヲストックで開かれた極東ロシアフーラムで「ウラジヲストックを８日間、自由港として開放する」と語った」と伝えた。ロシアはアジアシフトで欧米による経済制裁の影響を軽減しょうと画策している。(了)う