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米FOMC来週に控えて様子見の中NYダウ102ドル高、ゴールドマンサックス、世界的な供給過剰から来年原油相場

2015-09-12 09:25:41 | 経済学
バレル20ドル可能性示唆(学校で教えてくれない経済学)


IEA(国際エネルギー機関)11日発表の月報で「原油安で、一段の減産を米国などにさらなる減産を迫った。その一方で、非OPECが減産すれば、OPECが一段と生産を増やすだろう。」と11日付WSJ紙電子版でBenoitFaucon記者が書いた。11日付ブルームバーグ電子版では、GrantSmith記者が「原油相場の下落により米国のシエールオイル生産が抑制され、来年、OPEC以外からの原油供給は、1992年以来最大幅の減少になる。16年限月先物の原油相場は、大半の事業が採算割れで推移しているからだ。」と書いた。同記事によると「IEAは、今年7月には米シェールオイル供給は2016年、日量6万バレル増を見込んでいた。その後の値下がりで米シェールオイル供給は同40万バレル減る。非OPECの2016年の石油生産は同50万バレル減り同5,770万バレルになる。これはソ連崩壊の年の1992年、同100万バレル減以来の大きさである。」と書いた。11日、NY原油(WTI)は前日比2.8%安、バレル44.63ドルで取引を終えた。この日ゴールドマン・サックス・グループは世界的な供給過剰で原油価格は1バレル=20ドルに下落する可能性があるとの見方を明らかにしたと11日付ブルームバーグでRamseyAl-Rikabi記者は書いた。

一方、11日のNY金相場は3週連続で下げ、オンス1,103.30ドルで取引を終えた。ブルームバーグ、JoeDeaux記者は「FOMCを来週に控え金相場支援するものは何もない。利上げがあれば、ドルが押し上げられる。ドル高は金が売られる主な要因だと、RBSキャピタル・マーケッツ、国際先物相場担当バイスプレジデント、ジョージ・ジロ氏は話した」と書いた。11日米国債券市場では「原油安に加えて米消費者マインドが前月比で2012年以来最大幅で下落した結果、安全資産として米国債が買われた。10年物米国債利回りは2.187%へ下落した。11日NY外為市場では、米生産者物価指数{PPI}が前月比横ばいだったことを受けて、来週のFOMCで2006年以来の利上げを決定するとの見方が後退した。」とブルームバーグ、JenniferSurane記者が書いた。「ドイツ銀行、ストラテジスト、ダニエル・ブレホン氏は『ドルに対する巻き戻しが進み、ドルはFOMCに向けて下げるだろう』と話した」と書いた。1ドル=120.55~60円、1ユーロ=136.77~82円で取引された。11日のNY株式市場では、来週にFOMCを控えて薄商いの中、NYダウは前日比102ドル高16,433ドルで取引を終えた。

12日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」は欧州での難民問題とトルコ、イエ―メン、シリア内戦が激化する様子を伝えた。ロシアテレビはロシアがシリアアサド政権を支持したとしてホワイトハウスのいら立ちが目立ってきたと伝えた。ブラジル国営テレビ、バンデランデスは、米格付会社S&Pがブラジル国債格下げを発表後ブラジル財務相は増税による財政収支改善が景気回復の一歩だと語る様子をテレビ場面に映していた。ドイツZDFはドイツ国民の66%がドイツは難民受け入れ可能だと受け止めていると伝えた。英BBCは末期がん患者に対する安楽死が自殺ほう助にあたる、いや、あたらないで激しい議論が出ていると伝えた。高齢化が進む日本でも死をどのように迎えるかについて議論が出てきた。(了)

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