英国EU残留派が勢いをやや取り戻す。NYダウ129ドル高、英ポンド、ユーロに買戻し、

原油49ドル台へ回復（学校で教えてくれない経済学）


英議会は20日午後、ジョー・コックス英労働党下院議員の追悼式を開いた。21日朝放送の英BBCは全議員がコックス議員の地元ヨークシャー州の象徴の白いバラを胸に着けコックス氏の議席に赤と白のバラがおかれた様子を映していた。バーコウ下院議長、コービン労働党党首、カメロン首相がコックス議員に哀悼の言葉を述べた。英BBCは英国独立党首はEU残留派はコックス氏の死を利用していると非難したと伝えた。20日、週明けのロンドン市場では、コックス議員殺害後、EU離脱派の勢いがやや弱まりポンドが急騰、欧州株が軒並み値上がりした。英国のEU離脱懸念の後退を受けて、20日のNYダウ一時270ドル近く上昇した。21日のイエレン米FRB議長の下院公聴会を控えて後売られ、129ドル高、17,804ドルで取引を終えた。21日朝放送のブルームバーグは、1年前はギリシャのユーロ圏離脱のニュースで埋め尽くされていた。英国のEU離脱のニュースはほとんどなかった。今は、まったく逆。ギリシャの話はゼロ。英国のEU離脱のニュースで溢れている。コックス議員死去のあと、英国のEU離脱懸念で売られていたものが逆に買い直されている。23日に離脱か残留かがその時はじめて決まる。まだ決まっていないと皮肉交じりに解説していた。週明けのNY外為市場では、英ポンド、ユーロが対ドルで買はれ、ドルが下落した結果、対円では1ドル＝103.94~99円、1ユーロ＝117.63~67円で取引された。NY原油はドル売りからバレル49.27ドルへ上昇、NY金は小幅安オンス1,290ドルで取引を終えた。

ドイツZDFはドイツ連立与党が、雇用促進につながるとして、企業の相続税問題で初めて意見の一致を見たと伝えた後、英国のEU離脱の勢いがコックス議員死去を契機に影響がわずかながら低下している。カメロン首相は「コックス議員を死に追いやった事実を我々は記憶にとどめるべきだろう」と語った。ドイツZDFはスタインマイヤ‐外相は「NATOのポーランドへの増派を決めたことは好ましくない。対話で問題を解決することの大切さを忘れるべきでない。」と語ったと伝えた。ドイツZDFは「昨年、世界の難民の数が6,500万人を超えた。これは113人に一人が自分の家で生活できないでいることだ。昨年シリアから110万人以上の難民がヨーロッパに入った。トルコには250万、レバノンには110万人の難民が生活している。難民を受入れている国に支援が必要だと国連が発表したと伝えた。

フランスF2はイタリアのローマやトリノなど主要都市で新興政党「五つ星運動」の女性議員が当選、レンチ首相に「ノー」を突きつけたと伝えた。レンチ首相はイタリア政界に新風を巻き起こすと期待されて登場した。フランスF2は町の声として「彼はおしゃべりばかりで何も我々の生活はよくなっていない。彼はおうちにかえったほうがいい。」と話す主婦の声を紹介していた。韓国KBSは中国漁船が北の国境分離帯付近でワタリガニ操業し韓国漁民に大きな被害が出ている。乱獲して北に売り込んでいる。北が中国に漁業権を売り渡したのではないかと見られていると伝えた。中国CCTVは6月26日、プーチン大統領が中国を訪問、習近平国家主席と会談する。中ロ両国の緊密な関係がますます深まることが期待されると伝えた。（了）