実技の時間は楽しいものです
きのうの臨床実践塾は、
第1部:七星論での生理病理
第2部:慢性疾患に使う整体鍼・頭蓋JAA・長置鍼法
第3部:親睦会
の流れで行ないました。
第1部の整理病理は、七星界講師の先生が行ないましたが、最初に座学があり、次に座学で解説したことを実技で証明するという七星論のユニークな講義で行なわれました。
実技は督脈や任脈に鍼やテープを使って行っていましたが、毎回実技では笑いが飛び出してきます。
鍼の方向を変えることで、先ほどと真逆な結果が出て、モデルになった人は、
「あれっ? あれっ?」と言いながら笑い出します。
あまりにも予想と違う結果には笑うしかない、という感じです。
と、それを講師の先生が、結果に対する解説を加えるわけです。
理論があり、それを裏付ける実験がある。
つまりエビデンスを見せてあげる。
鍼灸学校でもこのような方法で教えてくれれば、もっと深く学んでくれるのではないかと考えました。
あちらも見たいし、こちらも見たい
第2部は、高コレステロール値が、長置鍼法で200台に下がった患者さんに、30年来の苦悩を語ってもらいましたが、30年以上も悩み、苦しみながら病院へ通い、医師への疑問、診察の方法、患者への言葉がリアルに語られ、共感を覚えました。
「私のは、100万人に1人なので多分、その医者は、今まで診たことがないのではないかと思いました。なぜなら、100万人に1人というのは、大きな診断点があるのですが、その診断点について見もしないし、聞きもしないからです。ただ、一般的なメタボによる高脂血症みたいに考えて、単に数値を下げることだけを考えていると思われるからです。薬が増えて、湿疹が出たと言っても、“そんなの例がない”と言い、薬を減らして湿疹が治っても、何にも言いません。不信感をもたずにはいられません。ですから、これから、どこの病院に行けばいいのかといつも迷っています」
その方のお話の後に、長置鍼法の実技、整体鍼の実技、頭蓋骨療法の理論と実技に入ったのですが、長置鍼法のモデルになる方が2人いましたので、お2人に刺鍼をしたまま講義を続けました。
そして、モデルになってくれた方の1人は、何人からも「顔色が良くなってきましたね」と言われ、どれだけ顔色が悪かったかを認識させられたようでした。
整体鍼は、前回の実践塾で初公開しましたが、時間が少なかったために、実技をじっくり行なうことができませんでした。
そこで、前回の説明不足と、実技の訓練を行いましたが、今回は特に、
① 矯正時に力を入れない
② 軽い力で行なう
③ 矯正は「待つこと」を覚える
ということを訓練してもらいましたが、
「ええ? そんな力でいいんですか?」という質問が多かった。
「はい。それでいいんです。待つのです。待つことが矯正になるのです。力を入れると患者さんの筋肉も緊張して矯正ができないのです。待つのです」と、あちらこちらで、何度も説明しました。
はい。待つのです。関節が解れるのを感じるのです
第2部では、「鎮痛穴」の取り方と刺鍼方法を解説しましたが、たまたま「右肩を回すと痛い」という方がいまして、その方にモデルになってもらいました。
痛みの出る動きをしてもらって、皆さんに見てもらいます。
その後「鎮痛穴」に刺鍼します。
再び痛みの出る動きをしてもらいました。
すると、鎮痛穴に刺鍼した後の動きでは、痛みがほとんど消えたようで、私の顔を見て、口をとがらせていました。
口をとがらす意味が分からなかったので、
「痛みは?」と聞くと、
「ぜんぜんです」と言うので、
「ぜんぜん、と言うと?」と聞くと、
「痛くないです」と言ってくれました。
これには参加者の皆さんも驚いている様子でした。
しかし、時間がなくて、皆さんが訓練することがはできませんでした。
鎮痛穴だけでなく、頭蓋骨療法の解説も半分ぐらいしかできてなかったので、
「次回に理論と実技を詳しく行いたい」と告げておきました。
頭蓋骨療法の理論も七星論に従ったものですので、覚えやすいと言えば覚えやすいし、矯正の目的と言いますかイメージの仕方は話してありますので、多分次回までには、それなりに理解が深くなっているはずです。
痛い、痛い、、、、痛い、痛~~~~~~い!
そして、待望の「親睦会」です。
やっぱり飲むと楽しそうです。(笑)
そして、よっぽど「鎮痛穴」のインパクトが強かったのか、親睦会でも鎮痛穴の話をネタにして親睦会を盛り上げていました。