米株式、米国でコロナ感染死亡者数増加で2008年来最悪の結果で第1四半期を終える、一方、OPEC協調減産終了でＮＹ原油、一時、バレル20.05ドル（学校で教えてくれない経済学）

「米株式市場は、年初誰も予想しなかったことだが、2008年以降最悪の状態で第１四半期を終えた。31日、NYダウは続落、410ドル安、21,917ドルで取引を終えた。一方，銅相場が安値をトン5,860ドルで安値を更新した。世界銅需要の半分を占める中国での消費の落ち込みが響いた。NY原油（WTI）は一時、バレル20.48ドルまで戻したがあと反落、同20.20ドルで取引を終えた。3月31日でOPEC協調減産の期限が終了した。サウジ、ロシアの増産が4月から始まる。」とWSJ紙電子版は伝えた。

31日、ブルームバーグ電子版は「OPECによる協調減産が終了した。3年継続していたロシアとサウジとの協調体制が崩壊した。」と書いた。31日、ロイター通信電子版は「ノルウエー石油相は、31日、ノルウエーはバレル10ドルで利益が出ている。現在の生産を継続する。」と語った。一方、ロシア産原油ブランド「ウラルス」がバレル13ドルを記録した。昨年同時期、同66ドルだった。1年で80%の暴落である。」とアーガスメディア・リミテッドが報じた」と伝えた。31日ブルームバーグは「ロシアは国家予算の再編成を余儀なくされている。」と伝えた。なす

31日、ロイター電子版は「米国でコロナ感染者数増加、死者数が3,000人を超えた。シカゴ購買部協会景気指数（PMI）、米調査会社コンファレンスボード指数が予想を大きく下回った。原油相場が続落したなど悪材料が重なった。31日、NY市場は、ダウは410ドル、1.8%安、21,917ドル 、ナスダック、7,700,1.0%安、S&P500、2,584,1.8%安と揃って続落した。一方、恐怖指数VIXは53.54ポイントへ6.2%低下した。債券が売られ10年物米債券利回りは0.70%へ上昇したが反応なし。ドルは売られ1ドル＝107.60円、1ユーロ＝118.70円、1英ポンド＝133.57円で取引された。NY原油（WTI）はバレル20.20ドルで取引を終えた。一時、同20.05ドルまであった。ＮＹ金は続落、オンス1,584.05ドルで取引を終えた。」と伝えた。

31日、ヤフーファイナンス電子版によるは米株個別銘柄の動き以下のとうり。「ダウ採用30銘柄中、一部、５銘柄を除き値下がりした。この日値上がりした銘柄の1つのキャタピラーは116ドル、3.9%高で取引を終えた。この日、トランプ大統領が「2.2兆ドルのコロナ対策でＵＳスチール、キャターピラーが恩恵を受ける。タイミングが当社にとってパーフエクトだ」とツイートしたあと株価が上昇した。マスターカード、241ドル、4.6%安、アメリカンエキスプレス、85ドル、5.2%安と都市封鎖、自宅待機による影響を受ける銘柄が特に売られた。クルーズ船不況で前日大幅安のカーニバルは12.92ドルとほぼ変わらずだった。」と伝えた。株価は全てではないが世の中の一端を垣間見せてくれる。日本では株嫌いの人が多いから株価を話題にするのはタブーである。原油が暴落しているが近くの喫茶店でも話題にならない。原油暴落は中小の米シエールガス企業に貸越している米銀行を揺さぶるリスクを株価は教えている。一方、99%の原油を世界から輸入している日本にプラスになる。（了）