ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

肘から小指までの痛み・・・臨床連載―16

2005-07-26 16:20:25 | 診断即治療と虹彩学

テニスをしている女子大生が、
「テニスをしている時、左手にバチッという音とともに痛みが出て、左手の
小指側の感覚が鈍くなってしまい、外側に捻ると痛みが出る」と、肘から
小指までの違和感を訴えて来た。


本人の写真ではありません


病院では、「手首の神経に問題が起ったかも・・・」という診断だったらしい。

この子は、有名なテニスのコーチに就いていて、コーチは、
「首を診てもらいなさい」と指示を出していたそうです。

さすがです。

診察してみると、胸椎の3~4番の間でズレが生じ、3番から上が右側に寄って
いるので、座ったまま、胸椎を軽く矯正したら、「ちょっと楽になった」と言う。

経筋腱収縮牽引 による診断で、肝臓からの牽引と診断したので、肝臓に
軽い刺激を与えたのです。

これは、虹彩分析をしてもわかるのですが、肝臓の疲労が見えますので、
肝臓疲労によって、筋肉疲労が起り(肝は筋膜を司る)、テニスをすることで、
歪が大きく出たのです。


一般的には、手に異常が発生したら、手を診るのが当たり前と考えがちですが、
この子のコーチが指示したように、手の異常は脊椎の異常からくる場合が多い
のです。

ですから、治療は肝臓を整える鍼灸と、脊椎の歪みを取る巨針で済みました。


もっとも、脊椎が歪むには、脊椎を歪める臓腑に原因がありますので、臓腑を
整える治療も必要になってきます。

それは、 家庭療法 でも、鍼灸治療でも可能なのですが、この子の虹彩分析
から、砂糖の入ったものを食べないように指導しました。

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人民元切り上げ、議論百出、NYダウ下げるー学校で教えてくれない経済学

2005-07-26 11:02:24 | 経済学
 7月25日、NYダウは、原油相場反転をきっかけに下げに転じ、
54.70ドル値下がりした。

 人民元切り上げという腹ごなれの悪い「揚げ物」を突然胃の中に
ほりこまれて、議論百出、消化不良を起こしたかのように
NYダウは方向感をなくし反落した。

 NYダウは原油相場上昇に敏感に反応する。

 人民元が2%切り上ったということは、中国は原油を
2%安く買えることを意味する。

 当面は2%切り上げだが、中長期的には
徐々に切り上がるから、原油が買い易くなる。
つれて、中国の原油輸入の勢いはとまらないと
いう単純な台本で動いたようだ。

 7月25日、Y9月物原油WTI相場は、はじめバレル1ドル
下げたが、あと反転、バレル59ドルで取引を終了した。

 同日朝、全米不動産協会は、6月の米国中古住宅販売高が
前月比2.7%増、年ベースでエコノミストの予測714万戸を
上回る730万戸と発表した。

 同協会は、同時に7月の中間価格帯の販売価格は、
80年11月来最高伸び率の前年対比14.7%増、
21万9,000ドルと発表した。

 住宅バブルを象徴するようなデータが出た。

 原油高騰と住宅価格急騰(住宅バブル)は、
米FRB〔連邦制度理事会〕のグリーンスパン議長も
インフレの芽として繰りかえし懸念を表明している。

 住宅ローン金利は米国の10年物国債の利回りに
連動して動いているが、グリースパン議長も頭を
抱える問題のひとつに、10年物国債利回りが
低位安定が住宅バブルを支えてきた経緯がある。

 ところで人民元切り上げの余波として、米国国債の
値下がり懸念を指摘する声が出てきた。

 中国は人民元切り上げ圧力を回避するために
大量の米国債を買いつづけた。

 中国が2%と小幅とはいえついに中国は懸案の
切り上げをスタートしたことで無理やり米国債買いを
続ける必要性が減ることは確かである。

 中国は、米国債を2005年5月時点で2,450億ドルと
日本についで巨額である。中国の米国債買い手控えは、
そのまま米国債値下がり〔利回り上昇〕へ当然波及する。

 10年物国債値下がり〔利回り上昇〕は住宅バブルを
じわりじわり侵食する。

 人民元切り上げをきっかけにして、10年物国債相場を
引き下げ〔利回り上昇〕、年5.5%を越える可能性が
出てきたと一部エコノミストは既に指摘している。

 今回の人民元切り上げは、通貨バスケット制度である。
バスケットの中身は、中国は、シンガポール方式にならい
公開していない。

 しかし、バスケットの中身が見えないから疑心暗鬼を
呼び易く、それがドル離れ、長期金利高の思惑を呼び、
NYダウ上昇の足を引っ張っている可能性が強いようだ。

 米国産業界は、政府議会を巻き込み人民元切り上げに
奔走してきた。

 人民元切り上げに真っ先に歓迎を表明したのは、
スノー米財務長官であった。

 米国の貿易赤字は、2005年5月時点で、5,535億ドル、
この内、対中国は1,577億ドルとダントツである。人民元
切り上げは米中貿易摩擦のシンボルでありつづけてきたから
歴史的一歩だと高く評価していた。

 今回の2%上げタイミングは、予想より早いという点では
サプライズであったようだが、ブッシュ大統領の北京訪問を前にして
中国政府の好意を示したとの見方もある。

 米議会、業界は、最低30%切り上げが必要だと
米産業界は矛先を収めていないことだけははっきりしている。

 J.P.Morganのチーフエコノミスト、FrankF.X.Gong氏は
中国は年末までに7%、2006年末には15%まで切り上げると
予測しているとWSJ紙電子版は紹介している。

 人民元切り上げのアジア経済効果を高く評価する
論調も見られる。

 WSJ紙電子版(7/25)、によれば、人民元切り上げは、
中国以外のアジア通貨相場を引き上げ、地域の物価安定、
利上げ懸念を抑え、地域の需要掘り起こしにプラスに
働くと評価している。

 同紙はCitigroups資料を元に主要アジア通貨相場
〔対米ドル〕を以下予測している。

       7/22NY相場 6ケ月先  12ケ月先

日本円    111.33   100      95
インドネシア
ルピア    9,794.32    9,750     9,400
シンガポール
ドル       1.66   1.62    1.58
韓国ウオン  1,022.49   980      950
タイバーツ    41.37     42       41

 日本は自国通貨の値打ちが上がるととたんに
懸念の声が マスコミを皮切りに産業界問わずから
出てくる不思議な国である。

 日本は100%近い資源を海外に依存している。

 原油がバレル60ドルに値上がりしても落ちついて
いられるのは2度のオイルショックを経験して
省エネ効果が格段に進んだことが大きいが、円相場が
1ドル=110円台へ上昇した事実も無視できないであろう。

 人民元切り上げ、議論百出、NYダウ下げる。

 人民元切り上げを消化不良に終わらせず、
貿易摩擦解消、世界貿易発展に向けた
偉大なる第一歩として好材料と受けとめたい。(了)

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天神祭り

2005-07-25 21:17:54 | 情報や案内及び雑談


天神祭は日本三大祭りのひとつ。
昔、疫病の流行る夏を無事に乗り切るために、みそぎを行う神様をお迎えする神事。

7月24日が宵宮で、25日が本宮で、今大阪テレビでは、船渡御が熱気の中で花火
が打ち上げられ、催太鼓が宮入し、クライマックスの様子を放送しています。

こちらのサイトは分かりやすく説明しています。

残念ながら、仕事に追われて行くわけにはいかない。(泣)
だから、画像はテレビから撮りました。(笑)


天神祭りも賑やかですが、私の家向いのビルも解体工事をしているため、2~3
週間前から、私の家が「屋形船」状態です。

ここらは、淀川に近いので、地盤がゆるいし、線路を挟んでいますが、20m
ほどしか離れていない。
しかも、こちらもちっちゃい一戸建てのビルですので、結構揺れる。



・・・凄いよ、ほんと!!!
一階だと、まだましですが、三階になると、瞬間的にはキーボードも叩きにくい。

毎日が地震みたいで、ほんとの地震が来ても、きっと分からない。(笑)

お酒を飲まなくても酔えそうだから、その分は安く上がるかな?(笑)
コメント (2)
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暑中見舞い

2005-07-25 11:38:32 | 情報や案内及び雑談
暑中お見舞い申し上げます。

お訪ね頂きありがとうございます。

生ビールでもどうぞ!(笑)

栓抜きまで、こんなものを使っています。(笑)



日々、暑さが増しています、
ご自愛のほどをよろしくお願い申し上げます。
コメント (17)
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和方鍼灸友の会・多賀大社フォーラム ’05

2005-07-24 09:54:57 | 情報や案内及び雑談
 
クリックで、多賀大社のHP



去年に引き続いて、和方鍼灸友の会の≪多賀大社フォーラム≫が開催される。

今年も、1時間45分ほど、講演と実技公開をさせてもらうことになった。

タイトルは≪七行論への道程≫とし、誰でも笑ってしまうほど楽しい
「テスト鍼」や「骨格矯正鍼」の実演を通して、毎日の臨床に役立つ治療法
を紹介する予定。

 
クリックで交通アクセス



 


ご案内は以下の通りです。


-和方鍼灸友の会-
多賀大社フォーラム ’05
     》 ご 案 内 《

会 期:平成17年9月3~4日(土~日)
会 場:多賀大社 参集殿
       〒522-0341 滋賀県犬上郡多賀町多賀(パンフレットに地図あり)
 
参集殿直通 0749-48-1103 fax 0749-48-2029



入会金:特別会員;12,000円 一般会員;10,000円

参加費:会員・3~4日とも;20,000円

①受講料 ②3日:懇親会費 ③4日:昼食代 ④記念品代の総額です。
※宿泊は「彦根市旅館・ホテル案内図」を参照に、個人でご予約下さい。
:非会員・4日のみ;15,000円

①受講料 ②4日:昼食代 ③記念品代の総額です。

締 切:8月20日  郵便振替にてご入金下さい

記号番号:00130-5-351212 名義:和方鍼灸友の会
連絡先: 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-44 竹本ビル3F
        (有)六然社内 和方鍼灸友の会事務局 tel/fax 03-3518-6595

記念品:『多賀法印流医書集成』第2集 A4コピー版

※第1集・宗与法印肖像ポスターの残部は実費にて頒布いたしますので、
 当日、会場にてお尋ね下さい。

主催:和方鍼灸友の会/後援:多賀大社・ 六然社 亜東書店





多賀大社フォーラム ’05
― プログラム ―


【3日】……………………………………………………………
12:00 受付

12:30 開会の辞    多賀大社権宮司 藤村 滋 / 六然社主 寄金丈嗣
 
12:45 「押手と刺手の陰陽論 ―唯掌論の基底概念― 」 
     和方鍼灸友の会主宰  長野 仁

13:30 休憩(本殿に移動) 

13:45 「多賀法印」慰霊祭 「弥曽以知」入魂式




14:15 休憩(参集殿に移動)

14:30 公開実技1「経絡七行論への道程 ―テスト鍼・骨格矯正鍼― 」
     東洋虹彩分析協会代表  新城三六 

16:15 休憩

16:30 公開実技2「鍼と剣 ―橋本昌枝先生直伝の経絡治療― 」
     ホノルル:ナベシマ・ヘルス・クリニック院長  鍋島健士   

18:15 休憩(参集殿1階大広間に移動)

18:30 懇親会(参集殿1階大広間)
     模範演武会:奈良上眞 寄金丈嗣 井手紀公夫 ほか




【4日】……………………………………………………………

≪特別企画≫ 講演+フリー・ディスカッション
近代日本の隱秘学(オカルティズム)と鍼灸・Ⅰ
~霊術・療術・鍼灸術のムーヴメント~

8:45 受付

9:15 指定発言1「鍼灸臨床におけるスピリチュアリズム」 
    東京九鍼研究会代表 石原 克己

9:45 指定発言2「霊術に関わった鍼灸家たち」    
    森ノ宮医療学園専門学校図書係 横山 浩之

10:15 指定発言3「平田内蔵吉の民間療法」      
    平成医療学園専門学校講師 久米 健寿

10:45 休憩

11:15 招待講演1「近代日本隠秘学概説」       
    舞鶴工業高等専門学校講師 吉永 進一

12:30 昼休憩


ゴメン!写真とは違う料理になります。



13:30 招待講演2「岡田茂吉の手かざし療法」     
    慶応義塾大学非常勤講師 正木 晃

14:45 休憩

15:00 フリー・ディスカッション
     司会:寄金丈嗣・横山浩之、石原克己、久米建寿、正木晃、吉永進一
    (50音順)

16:00 閉会の辞
    正木  晃(研究者として) / 長野  仁(臨床家として)

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首が痛くて動かせない・・・臨床連載―14

2005-07-22 09:12:11 | 診断即治療と虹彩学

「夜中の2~3時ごろ、首が痛くて目が覚めたら、首が動かなくなっていて、
左右前後に動かすと、左首筋が痛む」
と急患で飛び込んで来た人がいた。

虹彩分析では、心臓心包の角度と消化器系の角度にマイナスサインがある。

最近は、急患を受け付ける時間がないので、お断りする場合が多いのですが、
この方は、6年ほど前から、ちょく、ちょくと(6 年間で15回)来られている
方で、当方と相性がいいと言うか、愛想がいいと言うか、いつもタイミング
よく治療に来ることができる。

脈診では、左の寸口、すなわち「火→心・小腸」が細脈で、他はいずれも虚脈
(血虚で傷暑)が出ているので、「暑邪」(熱さに負けたと考えてください)
が考えられた。



そんな時、五行の相剋から考えますと、水剋火で、腎経の勇泉か太谿で瀉する
のが理に叶うのだが、腎経の脈状も「実」ではないので、腎経を瀉しても、効果の
ない可能性が高い。



では、五行の基本的な流れで、肝経を補すればどうかということになるのですが、
経験的に肝経を補しても首の痛みまで取るのは難しく、脈状だけを整えて、自己
満足で終わりたくはない。



勿論、心だけを補するつもりで、「少衝」を補することも考えたが、少衝は
井穴なので、補するつもりが瀉になる場合があるので、それも使いたくない。


心の井木は、少衝

そこで、持論の七星論を用い、地(相火)を補することにしたのだが、地(相
火)の井木も中衝で井穴なので、これも補のつもりが瀉になる可能性があるの
で使いたくない。

そんな時、私はいつも原穴を使う。
原穴は、補にも瀉にも使えるので、実に便利だ。


心包経の原穴は「大陵」なので、大陵に刺鍼してみた。



首が左右に動くようになったので、他の患者さんとの時間の関係もあり、臓腑
調整をするために鍼をして置針した。

途中で、七星論による腹診をしたら、地(相火)の位置に違和感があった。




置針治療の後、首の付け根が左にずれていたので(座っている時はわからなか
った)、カイロでアジャストをしようと思ったが、前後の痛みが残っていて、
矯正する角度に首が捻れない。

操体法を試そうかとも思ったが、運動系を用いるよりも鍼灸のほうが患者さん
の負担にならないと思ったので、再び脈を診た。

ここでやっと、原因が浮いてきたようで、脾の脈状が少し実脈に変わってき
たので、これも七星論の相剋関係で取穴することにして、商丘で瀉した。
* 七星論と五行論の相剋関係は基本的に違います。



首が楽に動くようになったので、治療を終了したが、七星論による腹診でも、
地(相火)の位置の違和は取れていた。

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人民元2%切り上げ、米ドル、債券、株トリップル安:米国経済ー学校で教えてくれない経済学

2005-07-22 08:07:51 | 経済学
 7月21日、中国政府は、人民元為替レート決定制度を
①7月21日から米ドル単一通貨への固定制をとらず、通貨
バスケット制へ移行する、②7月21日午後7時の米ドルの
対人民元の取引価格は、1ドル=8.11元とする、
③米ドルの対人民元の取引価格の変動幅は、米ドルの
取引の中間値の上下0.3%以内とすると発表した。

 7月21日、NY外国為替では、円は、前日の1ドル=112円台から
対ドルで2.1%上げ1ドル=110.46円で取引された。

 対ユーロでは、1ユーロ=1.2117ドルと前日の
1ユーロ=1.2148ドルと比べてドルは小幅ながら
むしろ買われた。その他欧州通貨に対しても大きな
動きは見られなかった。

 一方アジア通貨は、円急騰につられて、前日に比べ
軒並み上昇した。

 韓国ウオンは1%、シンガポールドル、タイバーツは
2%それぞれ上げた。

 マレーシア中央銀行は、通貨リンギと米ドルを
1ドル=3.8リンギの固定相場制を廃止、
管理変動相場制に移行すると発表した。

 米国では、人民元切り上げ発表後、
債券相場が急落、10年物国債の利回りが
4.28%へ上昇した。

 NYダウは、61ポイント下げ、ナスダック総合株価
指数も10ポイント近く下げ、ドル、債券、株安と
トリップル安となった。

 なぜ米国債が売られたのか。

 中国政府は、人民元切り上げを嫌い、米国債券を
買い続けていたが、今回の人民元切り上げ発表で
中国政府の米国債券買いの手が鈍ると債券市場は
判断したことが考えられる。

 しかしこのままずるずると米国債が値下がり
(利回り上昇)を続けるかどうかについては、
不透明であるとする専門家の見方も多いようだ。

 中国政府の今回の人民元切り上げは、
①2%に過ぎないこと、②変動幅が上下0.3%であること、
③バスケット制度の通貨の中身が公表されていないことなど
中国政府が何を考え、この先どう動いてくるのか
いまひとつ中身に不透明な点が多い事が指摘される。

 さらに次の切り上げがあるとしてもあくまでゆっくりとした
テンポで進められるだろうということ、中国に限らず
アジア諸国は、外貨保有高の中身を米ドルから
その他通貨に徐々に移してきているとの指摘もある。

 また、債券や株式相場も、米国の金融市場が、
中国の通貨政策よりむしろ米国経済の実態や
米企業業績、米FRBの利上げ問題に焦点が
既に移っていることから、NY株安、債券安も
一時的であるとする指摘もある。

 今回の人民元切り上げ発表は突然であったことから
動揺はあった。しかし、時間の経過とともに沈静化するとの
冷静な判断が欧米の論調には多く見られる。

 外貨準備高が7,000億ドルという巨額に達したこと、
中国首脳の米国訪問を控えて、米国政府特に米議会の
圧力を目先切り抜けようとする、中国政府の政治的狙いが
みえみえなことも事実のように思われる。

 結論的には、今回の人民元切り上げは、重要な
第一歩であることは事実であるが、政治的狙いが
ぷんぷん匂っており、楽観しすぎることは危険であるが、
経済面、金融面での実質的な影響は軽微であると思われる。

 人民元2%切り上げで、ばたばたと下手に動きまわることは
少なくとも現時点では、あまり賢い対応でないのかもしれない。(了)

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ひまわり

2005-07-21 09:15:25 | 情報や案内及び雑談


きれいな、暖かみのある花だ。
ひまわりの好きな人は多いと思う。
経済学とスケッチをご寄稿頂いているKenさんから、ひまわりの絵が届いた。


古典の≪霊枢≫第五十篇の中に、「通天」というのがあり、人間の性質を、陰
険な「太陰」、欲張りの「少陰」、無謀な「太陽」、自惚れな「少陽」、慈悲心ある
「陰陽調和」の五種に分類したのがある。


ひまわりを、そのいずれかに当てはめるとすれば、「陰陽調和」の人だと思う。

陰陽が調和された人というのは、いつも平静な心で物事に当るので、物事に
恐れることもなければ、過剰に喜ぶこともなく、動作は落ち着き、思いやりがあ
るので、高い地位についてもおごることなく、人に慕われるという。


ひまわりは、太陽を仰ぎながら、太陽を見守っているように思える。

太陽に言葉があれば、きっと、こう言ったに違いない。

「ひまわりさんが見てくれてえるから、働き甲斐があるんだ!」



あれっ?

・・・私もずいぶんキザになってきたなぁ。(笑)


私も太陽になった気持ちで表現すると、

いつもブログを見てくれてありがとうございます。(*^-'*)

絵文字を使ってみましたが、年齢的に照れくさいですねぇー!

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グリーンスパン議会証言、投資家に勇気与える:米国経済-学校で教えてくれない経済学

2005-07-21 08:44:44 | 経済学
7月20日、NY株式市場は、はじめGM〔ゼネラルモータース〕
の収益悪化、Intel〔インテル〕の今ひとつ冴えない決算発表を
受けて、大きく下げた。

 しかし、午後の取引に入り、米FRBグリーンスパン議長の
米下院証言の質疑応答が伝えられるタイミングから反発に転じ、
終値では、ダウで42ドル高、ナスダック総合株価指数では
15ドル高で取引を終了した。

 ナスダック指数はここ4年振りの高値となった。

 グリーンスパンは米議会で何を話したのか。

 WSJ紙電子版(7/20)からその要旨を紹介する。

 一口で言えば、米国景気は、インフレを抑えながら、成長を
続けていく。利上げは継続するとグリースパンは明言したことが
ポイントであろう。

 投資家はその言葉に安心し、彼が何を発言するかという
ひとつの不透明要因が消えたこともあって買いに転じたの
かもしれない。

  ただ、グリーンスパン議長は、米国経済の成長を
より確実な中身にするために、労働コストとエネルギーコストの
動向に注意を払う必要があると話した。

 2006年のGDP伸び率は3.25~3.5%、インフレ率は
1.75~2%と予測した。

 当初は、成長率は3.5%、インフレ率は1.5~1.75%と
予測していた。

 原油相場については、①米経済見通しの2つの不確定要因の
1つである、②一年で2倍となったバレル60ドルから更なる値上りは
米個人消費を減らし、結果、成長率を押し下げると話した。

 米景気の第2の不確定要因は、労働コストであると指摘して、
労働コストはここ数年抑えられてきたが、最近上昇傾向にあり、
過去見られたような経過をたどるかどうか不透明であると話した。

 長期金利については、インフレ懸念の後退、高貯蓄、投資意欲の沈静化が
世界的に見られることから、低位で継続すると予測した。

 米住宅価格が一部に低下していることは、地域的な現象であり
米景気に与える影響は大きくないと話した。

 税収が増加していることは、歓迎される。結果9月末の財政赤字は
790億ドル減り、3,330億ドルへ減少すると予測した。

 米議会が進めている中国品に対する大幅な輸入関税引き上げ
〔一律27.5%案〕は好ましくないと指摘し、その一方で、人民元切り上げは
中国の国益である。為替政策を中国が変更しなければ、
中国経済が被害を被るだろうと話した。

 米国の貯蓄率は低い。海外からの借り入れを上回る率で、
長期的に貯蓄を米国人は増やす必要があると指摘した。

 米国の年金制度について、従来は収入の40%で年金生活が
送れたが、これから先は、収入の80%が年金に振り向けられる。
年金だけでは生活できないから、そのためにも米国人は
貯蓄を増やす必要があると指摘した。

 米国人は、住宅資産投資と株式投資をとおしてキャピタルゲイン
〔現金所得〕を手にしていた結果、貯蓄の心配は比較的少なく済んだ。
しかし、米国経済を継続的に拡大していくためには、国民が
貯蓄を増さなければ経済が回っていかないだろうと話した。

 中でも住宅投資からのキャピタルゲインが大きな部門を
占めていた。こんご住宅投資からの収入がある時点で必ず
鈍化すので、個人貯蓄率を上げざるをえなくなるであろうと
話した。

 グリーンスパン証言を受けて、NY為替市場では、1ドル=113.06円へ
ドルは値上りした。一方、1ユーロ=1.211ドルへドルは対ユーロでは
値下がりした。ただ、対英ポンドでは、1ポンド=1.7293ドルへドルは
上昇した。

 ECB〔欧州中央銀行〕は金利2%維持か下げるか様子見している。
英国中央銀行は4.75%を0.25%段階的に下げるというのが大方の
見方である。

 グリーンスパン議長発言ではっきりした米国の利上げ方針が
利回り面での有利不利で端的に為替相場に現れたようだ。

 7月20日のNY原油先物相場〔8月物WTI〕は、バレル74セント
下げ56.72ドルで取引された。

 米エネルギー庁の米石油在庫が予測以上に多い事を嫌気した
ためと見られている。ハリケーンの話もいつのまにか消えたから
勝手なものだ。

 大型ハリケーンがくれば必ず引っ張り出してくるだろう。それが
相場の世界である。

 NYダウが後場上昇した背景の1つに原油相場値下がりが
あったことは十分考えられる。

 グリーンスパン議長は、来年1月退任が予定されている。
議会証言としては彼にとって最後の機会となる。

 大げさに言えば遺言のつもりだったかもしれない。
言い残しておきたかったことではないかと思えることが
並んでいたように思えて興味深い。

 グリーンスパン証言が終わり、アメリカ人は本格的な
夏休み休暇に入る。

 明けても暮れても郵政民営化のどこかの国との差は
あまりに際立っている。

 自分の健康は自分で守る。

 自分の経済は自分で守る。

 グリーンスパン議会証言から学ぶところは多いのでは
なかろうか。(了)

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腹痛と足首の痛み・・・臨床連載―13

2005-07-20 09:24:30 | 診断即治療と虹彩学

この方は、虹彩写真でもわかるように、もともと腸に問題があるのですが、
「きょうは、家を出る前に排便があり、さっきまで腹痛があったが、今は治
まっている。正座をすると、両足の外踝が痛い」と言う。

脈診では、そんなに臓腑の異常は診られなくても、虹彩分析をすると、
すぐに「根本的な原因」がわかるので、治療方針が決定しやすくなります。

的確な診断ができるということは、治療に自信があるということであり、診
断が的確であれば、 家庭療法 でも十分治せる病気は多い。

治療が楽だと思うと、私は、ついニコニコしてしまうから、患者さんも一緒に
ニコニコ笑ってしまう。(アホとちゃーいまっせ!)(笑)


「どうしたら、外踝が痛いの?」

「正座して、少しずらすと、グリグリって痛いんです」

「ほー、ちょっとやってみて」



「イタッ!ほら、こうすると痛いんです・・・、特に右側が・・・」

と、正座の状態から、お尻を少しずらして痛みを確認してくれた。




「実はねー、ここも腸と関係があってねぇ、腸を動かすと痛みは消えますよ」

と、左の合谷にテスト鍼をしたら、即座に痛みが消えた。




再び、2人で笑った。

傍にいたスタッフも笑った。


痛みが出ていたのは、明らかに胆経です。
本来なら胆経が「陽経」ですので、表裏共軛系(ひょうりきょうやくけい)の
関係で、陰経の肺経に取穴するのですが、虹彩分析で明らかに腸に異常
のあることがわかっているし、病院でも腸の異常を確認されているのですか
ら、腸を狙ったほうが早いと思い、「合谷」を選んだのです。


すなわち、七星論によって組み立てた、金(肺・大腸)と木(肝・胆)の、
共軛系(きょうやくけい)でのテスト鍼なのです。


その後、大腸を中心に臓腑を整える治療をして、家庭療法と 食事療法
のポイントを説明してから治療を終わりにした。


この方も頭のいい方なので、多分、また何ヶ月かは来ない。(笑)
だから私は、儲からない。(泣)

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