ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

北京

2008-03-20 09:17:50 | 情報や案内及び雑談
今度の 臨床実践熟 までに、どうしても調べておきたいことがあって、先日北京に行ったのですが、日本の報道で公害の実験を見せていたように、確かに空気は汚れている。
日本のテレビで(ややオーバーに)報道するせいか、日本人の観光客がいないのには驚いたし、空港へ迎えに来てくれた旅行社の話によると、
「日本人の観光客がめっきり減ったし、今月も来月もすごく少ない」
とのことだった。




撮影したのは、麗晶賓館(リージェントホテル)から撮影したもので、矢印の建物は日本旅行社が入っているノボテルホテル。




「北京の銀座」と言われる王府井付近もそうですが、中心地から少し離れてもオリンピックに向けてのビルや道路工事が黙々と続けられている。




真夏の北京はムチャクチャ暑いので、多分と言うより、絶対に、「オリンピックの時期には北京には来ないだろうから」と、まだ工事中で中には入れないのを知っていたが、来たついでにオリンピックのメインスタジアムを見学してきた。

中心地から30分もかからないところにあるこの会場も、オリンピック開催期には、多分1時間はかかるのではないかと思われた。
中国政府は先日、「交通緩和のための一つの方法(車のナンバーで規制)を実験したので大丈夫」と発表したようですが・・・、う~ん、あまり信用できない。(^_^;)


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米0.75%利下げ好感、NYダウ420ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2008-03-19 09:57:01 | 経済学
 米FOMC(公開市場委員会)は、3月18日、短期の目標金利と公定歩合ともに0.75%引き下げ、それぞれ2.25%、2.5%とすると発表した。米国のインフレ率が2%前後のため実質金利はゼロに近づいた。特に、今回公定歩合を2.5%まで一気に下げた意味は大きい。

 声明文によれば、第一に、米国景気は一段と悪化、特に金融市場が引き続き大きなストレスを抱える結果もたらされる信用収縮と住宅市況の悪化が、この先2~3四半期、米国経済の成長に負担となるとして、金融機関救済の色合いを鮮明に出した。

第二に、インフレが進んでいると指摘したあと、インフレ率はこの先落ち着くと予測するとしながら、先行き不透明のため、インフレ動向は注意深く見守るとクギをさした。

第三に、資金の流動性を高める措置は早い段階で既に取ったとしながらも、景気の下振れリスクがなお残っているため、持続的成長と物価安定を図るために必要とされる措置は、タイムリーに実施すると述べ、追加利下げがあることを示唆している。

最後に、バーナンキ議長含め8名が賛成したが、フィッシャー氏、プロッサー氏、二人の理事が利下げに反対したと紹介、急激な利下げには、FRBが一枚岩でないことを示した。

FOMCは、日本時間午前3時15分に、0.75%の利下げを発表した。NYダウは、最大1.0%の大幅利下げを期待して、取引開始早々から買い優勢で、300ドル近く上げていた。0.75%利下げに失望して、160ドル高まで下げたが、大手証券会社の決算が予想以上に良かったことを好感、急速に持ち直して、前日比420ドル高、12,392ドルで取引を終了した。

NY外国為替市場では、米欧との金利差拡大を嫌って、ドルが対ユーロで、売られてはじまったが、0.75%利下げに留まったことから、金利差縮小を材料に、1ユーロ=1.5630ドルで取引された。NY株式市場がダウ、ナスダック、S&P500 平均ともに急騰したあと、円売り・ドル買いの動きが活発化した結果、1ドル=99.80円前後までドルは値を戻した。

NY原油先物市場では、利下げ発表後、利回り低下を嫌った投機資金が再び商品市場に回帰した。WTI(軽質油)4月物は、バレル3.82ドル、3.6%上昇、バレル109.50ドル、ブレント(重質油)も値上がりし、バレル105ドル台で取引された。銅、錫、ニッケル、アルミはつれ高した。ただ、ドル持ち直しで、金相場は、980ドル台まで値下がりした。

休日返上の公定歩合下げ、ベアスターンズ証券救済策、今回の大幅利下げ含め、矢継ぎ早の対策は、いま米国の金融機関が非常事態に直面していることの証明でもあろうが、90年代の日本の二の舞は避けたいとするバーナンキFRB議長の強い決意表明と思われる。(了)

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ベアスタンズショック余波、原油105ドル、NY株式様子見(学校で教えてくれない経済学)

2008-03-18 10:36:15 | 経済学
 3月17日の日本の夕刊新聞各紙に、円95円へ急騰の見出しが踊った。一週間前は、原油110ドルが見出しを飾った。NY先物市場で、3月17日、原油相場は、バレル111.80ドルをつけたあと103.23ドルまで急落したが、結局、先週末比4.1%安、105.68ドルで取引を終了した。

3月17日、週明けのNY外国為替市場で、一時、ドルは1ユーロ=1.5905ドル、対円で、1ドル=95.72円まで値下がりしたが、急速に値を戻し、1ユーロ=1.5738ドル、1ドル=97.35円前後で取引きされた。今朝のWSJ紙によれば、日米がドル買い介入かとのうわさが流れたが、甘利金融大臣が否定したと紹介していた。

NY金相場は、3月17日、一時、オンス1,033.90ドルまで値上がりしたが、1,000ドルまで値下がりした。プラチナ(-5.8%),銅(-3.1%)、コーヒー(-9.3%)、暖房油(-2.4%)、ガソリン(-6.7%)それぞれ大幅に値下がりした。

金を除き、商品相場全般の値下がりは、米経済のリセッション入りの確認で、先行きの需要減退をマーケットが懸念し、商品市場からの資金引き揚げのはじまりをシグナルしているのかもしれないと、今朝のCNNテレビのコメンテーターは指摘していた。

NY株式市場で、3月17日、米証券5位のベアスターンズのJ.Pモルガンによる株買取ニュースにも反応せず、一時、200ドル近く値下がりした。終値では、ダウ採用銘柄のJ.Pモルガン株の値上がりの影響で、前日比21ドル高、11,972ドルで取引を終えたが、ナスダック指数(-1.6%)、S&P500(-0.9%)それぞれ値下がりした。

JPモルガン株は値上がりしたが、レーマンブラザーズ(-19%)、メリルリンチ(-5.4%)、モルガンスタンレー(-8%)、ゴールドマンザックス(-3.7%)、シティー(-6%)それぞれ株価が大幅値下がりしたことを見れば、ベアスターンズの次は誰かと、投資家が依然として、疑心暗鬼になっている証拠である。

ただ、シカゴ、HarrisBank,チーフ、Jack Ablinさんは、「投資家は、いまのところ、出口に殺到していない。劇場の中で、座席を変えている。金融株は見放したが、マーケットには留まっている」と話したと今朝のWSJ紙は紹介していた。

日本では相変わらず日銀総裁が決まらない。リーダー不在を露呈している。外貨取引で大損した人のインタービューを昨夜テレビで放映していた。米FOMCの大幅利下げを控えて、さらなるドル値下がりが予測される。見張りが見張りをしないイージズ艦、難所の明石海峡を白昼自動操舵で航行する船舶。無責任、他人任せの風潮が日常茶飯となってきた。(了)

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ドル先安感から、一時、NY金1001ドル、原油110ドル、ドル99円(学校で教えてくれない経済学)

2008-03-14 07:33:37 | 経済学
 日本画家、森田りえ子さんが描いた、牡丹、椿などの見事な杉戸絵が、金閣鹿苑寺の方丈で、6月末まで一般公開されている。境内の池に面して、金色に輝く舎利殿(金閣)は、特に外国人に人気が高いようだ。

 京都には銀閣寺もある。日本はかって黄金の国ジパングと呼ばれた。ただ、日本人は、どちらかといえば、金ぴかの金閣寺より、渋みのある銀閣寺の方が好みかもしれない。

 NY金先物市場で、3月13日、4月物相場が、オンス1001ドルを突破した。ドル安が進んでいることもあり、投機資金がドルから金へ流れる傾向が強まっているようだ。金といえば宝飾用需要での買いでインドが有名であるが、最近は、中国人に株を売って金を買う人が増えたことが金相場を下支えしているという見方もある。

 米国経済が、リセッション入りしたとするエコノミストが増え、サブプライムローン問題がいまだ解決せず、FRB(米中央銀行)が、3月19日に、追加利下げするとの観測が根強いことから、より高い投資リターンを求めて、ドル売り・金買いの流れを助けているようだ。

 今朝のWSJ紙は、金相場の急激な上昇を、年表をつけて詳しく紹介している。金は1999年8月25日にオンス253ドルの安値をつけた。その年の9月に308ドル、2003年12月に402ドル、2005年12月に502ドルを記録している。

上昇ドライブがかかったのは2006年以降である。2006年4月615ドル、その年の5月に703ドル、2007年11月に805ドル、そして本年、2008年1月の901ドルを経て、10001.50ドルの史上最高値を更新した。昨年8月には一端、666ドルまで値下がりしているから、その時から実に50%値上がりした計算になると事細かに金相場の推移をWSJ紙は紹介した。

NY原油先物市場で、WTI(軽質油)相場が、一時、バレル111ドルをつけた。結局、バレル41セント値上がりし、110.33ドルで取引を終了した。彼らの行動は、餌場を求めて激しく移動する水鳥と同じだと思って、心して対応しないと企業の存続さえ奪われかねない。

NY外国為替市場で、ドルは対ユーロで、史上最安値の1ユーロ=1.5634ドルで取引きされた。ドルは対円でも売られ、1ドル=99.80円まで値下がりしたあと、100.55円前後で取り引きされている。米FOMCが追加利下げ必至の思惑がドル売りの地合いを作っている。

今朝のウオールストリートジャーナル紙もニューヨークタイムズ紙も、今もって、日銀総裁を決められないことを取り上げ、世界の金融界が大変な時期に、実に恥ずかしいことだと大きく取り上げた。全て身から出た錆であるが、日本人のひとりとして言葉もない。(了)

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協調資金供給策疑念から、ドル101円、原油一時 110ドル(学校で教えてくれない経済学)

2008-03-13 09:29:27 | 経済学
 経済をからだに置き換えて考えて見ていると共通点が多い。体温は症状を判断する際、参考になる。個人差があるから一概には言えないが、体温が36度台なら平熱、それが38度台になると、素人でも、病気だと実感する。

 1ユーロ=1.55ドルを平熱と見るか微熱とみるか意見が分かれる。100ドル原油はとても平熱と思えないが、値打ちが急速に下がってきた、インフレ・ドルで割ると、平熱かもしれない。OPECが増産に踏みきれないのも、ドル相場の先行きに自信が持てないからだろう。

 3月11日、欧米の中央銀行が協調通貨供給を発表した。しかし、為替市場では、効果なしと厳しく評価した。ドルは対ユーロで、1.55ドルをあっさり超えて、1ユーロ=1.5577ドルまでドルは値下がりした。ドルは対円でも売られ、1ドル=101.73円まで下げた。

 生兵法は怪我のもとということわざがある。米中央銀行のFRBは、欧州カナダを巻き込んで、2000億ドル、日本円で約20兆円の米国債を貸し出すと発表した。担保に対する制限は緩めたが、28日間という返済期限をつけた。

サブプライムローン問題は、そもそも借金できない人にお金を貸したことに端を発する。住宅の値段が上がっている間はよかった。それが値下がりした。もともとお金がない人に借金が即返せるはずがない。悪知恵を働かせて、銀行は、貸した権利を証券化、帳尻を合わせようとした。担保を国(FRB)が買い取ればマーケットも本気になるが、それが出来ない。

値打ちのない通貨(ドル)で取引される商品の値段は上がる。ドルが対ユーロで値下がりしたことを受けて、3月11日、NY原油先物市場では、WTI(軽質油)相場が、一時、バレル110ドルを突破、高値圏のバレル109.92ドルで取引を終えた。米国の原油在庫は増加したが、マーケットは無視、ドル先安を材料に、ひたすらアクセルを踏んでいる。

為替や原油市場は、今、誰が運転しているのか。運転席に座っているのは、ヘッジファンドやその手の短期売買を生業としているドライバーである。運転は当然荒い。しかも、行き先を客にきっちり説明しないから、客が不安になるのも当然であろう。

NY株式市場は、米欧の協調資金供給発表を受けて416ドル暴騰したNYダウも、前日比46ドル安、12,110ドルで取引を終了した。サブプライムローン問題は重篤の患者である。重篤の患者にバンドエイド程度のまやかしの措置では効果がないと冷めた見方が復活した。

円が100円を切り、原油が100ドル台で定着すると、日本経済も平熱でおれなくなる。政治にかぎらず、運転席にドライバーがいない日本という国の行く末が気掛かりだ。(了)

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【祝賀会&長野仁先生独演会in大阪のご案内】

2008-03-12 11:25:34 | 情報や案内及び雑談
各位

【祝賀会&長野仁先生独演会in大阪】の
お申し込み締め切り日が迫ってまいりました。
締切日は3月31日でございます。
詳細は下記をご参照下さいませ。

【派手で楽しい立食パーティ】

長野仁先生の「腹の虫シリーズ」出版と
京都大学・人文科学研究賞・受賞を祝して
立食パーティ形式で「祝賀会&長野仁先生独演会in大阪」を開催させて頂きます。

今年は「針聞書」(九州国立博物館所蔵)が生まれて440年目の年。
そして440年を経た今「針聞書」が完全復刻版として蘇ります。

祝賀会では「針聞書」を現代に蘇らせた長野仁先生にマイクをお預けします。
440年前にタイムスリップし 「腹の虫」と「針治療」と「病気(虫)退治」に
まつわるエピーソードなど2時間たっぷりお喋りしていただきます。
当日は長野仁先生秘蔵の書籍オークションやサプライズゲストも・・・。
どうぞお楽しみに。
参加資格は問いませんので一般の皆様も遠慮なくお申し込み下さいませ。

【日 程】平成20年4月27日(日)

【会 場】 ホテルクライトン新大阪
     大阪市淀川区西中島2-13-32 電話06-6885-1211

【定 員】120名(お申込みは、先着順で受付けさせて頂きます)

【時 間】夕方4時00分開演(立食パーティは約2時間を予定)

【参加費】八千円(税込)
≪当日受付枠はございません。食事(立食)無しでのご入場もお断り致します。記念撮影は結構ですが、長野仁先生独演会の録音・ビデオ撮影等は一切お断り致します。≫



ご参加ご希望の方は、下記のメール・FAX・電話番号へお申し込み下さい。
尚、お申し込みの際は、お名前・お電話番号・ご住所をお知らせ願います。

【お申し込み先 】
メール・kouenkaiアットマークbarba-sachiko.info(講演会@ばーばさちこ.インフォ)
FAX・06-6302-0991
電話番号・06-6390-4722
新城針灸治療院
大阪市淀川区西中島4-8-5 

祝賀会参加費の郵便振替口座
平成20年3月31月までにお振り込みをお願い申し上げます。
【口座番号】00940-5-183572
【加入者名】ばーば佐智子

祝賀会のため領収書は発行致しません。
何卒ご容赦のほどお願い申し上げます。

尚、祝賀会の受付及び立食パーティの手配は
僭越ながら私(ばーば佐智子)がさせて頂きますので
ご協力の程宜しくお願い申し上げます。

和方鍼灸友の会☆後方広告部隊(笑)
ばーば佐智子拝

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5中央銀行協調資金供給好感、NYダウ416ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2008-03-12 09:04:03 | 経済学
 3月11日、米FRB(連邦準備制度理事会)は、米金融機関に、米国債を2000億ドルまで貸し出し、その担保として、住宅ローン担保証券なども認めるなど、信用収縮(Credit crunch)に陥った金融市場救済に積極的に乗り出す姿勢を鮮明に出した。

米FRBは、同時に、欧州市場でのドル資金ショートに応じるため、ECB(欧州中央銀行)に150億ドル、イングランド銀行に200億ドルまでドル融通枠を増やすなど、カナダ、英国、EU,スイスをいれて、5中央銀行が協調して資金供給することを決めた。日銀も3月11日夜、「5中央銀行の措置を歓迎する」との声明文を発表した。

NY外国為替市場は、中央銀行が協調して、金融市場に資金供給を拡大するとの決定を好感、対ユーロで、1ユーロ=1.5496ドルと1.55目前まで売られていたドル安にブレーキがかかった。ドルは、1ユーロ=1.5323ドルまで値上がりした。ドルは、対円でも値上がりし、1ドル=103.57円で取引された。NYダウ急騰も、ドル買い・円売りを支援した。

今回、5中央銀行により、緊急協調資金供給策が実施されたことで、3月19日の米FOMC(連邦公開市場委員会)で予測されている追加利下げ幅が縮小され、米欧間のさらなる金利差拡大に歯止めがかかるとの見方から、ドル買戻しの動きを助けたようだ。

NY株式市場も、緊急協調資金供給策を好感し、NYダウは、前日比416ドル、3.5%値上がりした。先に開かれていた欧州市場が急騰していたが、その地合いをそのまま引き継ぎ、引けにかけて一段高となり、高値圏で取引を終了した。米金融株の急騰が目立った。

NY原油市場で、WTI(軽質油)4月物先物相場は、ドル先安を見越して、一時、バレル109.72ドルまで値上がりした。協調資金供給発表後、ドル相場が対ユーロでの値下がりにブレーキがかかると見た投機資金が巻き戻しに動いた結果、一端、バレル107ドル台後半まで値下がりした。

ところが、IEA(国際エネルギー機関)が、2008年の世界の原油需要は、米国は日量2,074万バレルとほぼ前年並みに留まるが、中国はじめ開発途上国では旺盛な需要継続で、前年比2%増加の日量8,750万バレルと発表後、買い直され108.75ドルで取引を終了した。

今回の米FRBによる2,000億ドルの金融市場への資金供給によって、泥沼の金融市場をどこまで立ち直せるかどうかは、未知数だとする見方は多い。ただ、5つの中央銀行が、協調して事に当たった意義は大きいと、欧米の株式市場は、素直に歓迎した。

情けないことに、日本では、日銀総裁一人決められない政治不在の状態が続いている。(了)

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ドル対ユーロでの落ち着き無視、原油108ドル(学校で教えてくれない経済学)

2008-03-11 11:07:26 | 経済学
 NY外国為替市場で、3月10日、ドルは対円で売られ、1ドル=101.71円で取引された。一方、ドルは、対ユーロでは、前週末と並びの1ユーロ=1.5350ドルで取引された。

 ドルが対円で売られた背景の一つに、NYダウが、この日も売られ、先週末比153ドル安、11,740ドルで取引され、株を処分して、円を買い戻す、円借りキャリートレードの巻き戻しの動きが指摘できる。異常な低金利の日本円には買う理由は何処にもない。

 ドルが対ユーロで、堅調に推移した背景の一つに、ECB(欧州中央銀行)トリシエ総裁が、週末、「行き過ぎたユーロ高を懸念している」との発言が指摘できる。一部に米欧日がドル買い協調介入するとのうわさもドルが対ユーロでは下げ止まった背景のひとつである。

 NY原油先物市場で、WTI(軽質油)は、一時、バレル108.21ドルを記録、107.90ドルで取引を終了した。ここ2ヶ月で、WTIは、バレル20ドル値上がりした。Goldman Sachsアナリストチームは、バレル105ドルを予測していたが、その予測をも上回った。

原油相場は何処まで値上がりするのだろうか。3月10日付けのWSJ紙電子版によれば、同じゴールドマンチームが、米国景気が底入れするか、もしくは、世界の原油供給に何らかの邪魔が入れば、WTI相場は、バレル200ドルまで上ると予測したと紹介していた。

このところの原油高には、ドルの対ユーロでの値下がりが相場を支えていた。3月10日のNY原油相場の動きは、ドルが、対ユーロでは落ち着いたにもかかわらず、108ドルまで値上がりした。NYダウが値下がりで、投機資金の一部が、株式市場から、原油先物市場に流れたと今朝のWSJ紙は解説している。投機資金が、右に左に激しく揺れている。

相場の世界は水鳥の動きによく似ている。餌があれば飛んでくるが、餌場でないとわかれば、一言の断りもなく姿を消す。鳥も動物も餌や水がなくなれば即、命がない。為替も原油も、ディラーやヘッジファンドは、鳥や動物と同じで、餌場を求めて、断りなく動く。

ところで、作家の佐藤眞生さんは、Bird’s EyeというNPO法人のミニコミ誌の最近号に、動物は生きるために自分に合う自然条件を選んで移動するが、野草や木などの植物は動けない。動けないからこそ、茎、葉、根が、それぞれの役割を果たしながら、ライバルとの激しい競争を勝ち抜き、たくましく生きている。植物から学ぶことは多いと書いておられる。

植物人間ということばほど植物に対して、失礼な表現はないと常々、思っている。むしろ植物は、昨今の株式市場での人間どもの狼狽振りを、あざ笑っているかもしれない。葉が沈み、石が浮く時代は長続きしない。ファンダメンタルズ(基礎的条件)を見直したい。(了)

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原油相場は200ドル?それとも80ドル?(学校で教えてくれない経済学)

2008-03-11 02:13:53 | 経済学
 原油相場がドル建てのため、ドルが値下がりするたびごとに値上がりを続けている。裏返して言えば、ドルが値下がりを続ける限り、原油相場の値上がりはとまらない。しかし、ドル相場が安定すると見れば、原油の値上がりにブレーキがかかるだろう。

問題はドルの行方である。3月19日の米FOMC(連邦公開市場委員会)では、0.5%の追加利下げが実施され、短期の目標金利は年2.5%となるとマーケットは予測している。利下げはモルヒネだから一時の痛み止めには効果はある。

ところが、利下げは、ドル安という副作用を必ず伴う。副作用のない薬は、この世にない。患者(米国経済)が、住宅市場問題で足をとられ、千鳥足になってきたから、どうしても目先の痛みをとる処方が優先される。米金融政策当局は、今、頭の痛い選択を迫られている。

原油相場は2008年とうしで見れば、バレル85ドル前後で落ち着くとする見方が多い。ただ、105ドルまでの原油急騰を、さすがの専門家も読めなかった人が多かった。原油、金、プラチナ、小麦、大豆の値上がりは、ドル相場とのコインの裏と表の関係に過ぎない。

Goldman Sachsアナリストチームは、105ドルの原油相場を予測していた。その同じチームが、米国景気が底入れするか、もしくは、世界の原油供給に邪魔が入るか、いずれかの要因で、バレル200ドルまで値上がりすると予測していると、今朝のWSJ紙は紹介した。

一部の民間の原油専門家は、5月頃に、リビアが、備蓄原油放出を検討しており、それが引き金となって、不需要期とも重なるから、原油相場は暴落、バレル80ドル近辺まで値下がりすると、大胆に予測する向きもある。原油相場の見方が二極化している。

2008年は米大統領選挙の年である。米国は、いま、サブプライムローン問題で見通しを見誤った結果、のたうちまわっている。米国人は、足元を蚊が刺した程度では動かない。ところが、のど元を敵に食いちぎられると悟ると、猛然と立ち向かってくる。

今朝のWSJ紙によれば、米国がドル買い介入に踏み切るのではないかとの一部金融筋の観測を紹介していた。米国は1995年以降、ドル買い介入を実施していない。人為的な介入は実質的な効果がない。相場は市場に委ねるべきとの立場を堅持しているからだが、今朝のWSJ紙が、ドル買い介入の観測記事を流したことは、はなはだ興味深い。

ユーロ圏も日本もずるずるとドルが下がり続けるのはまずい。日米欧のドル買い協調介入の目が全くないと、断言できまい。ドル安で原油も上げた。ドルの動きを注目したい。(了)

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君子蘭

2008-03-10 10:18:59 | スケッチ




君子蘭

江嵜企画代表・Ken



 神戸三宮(さんのみや)のルナーという画材店に
しばしば出かけるが、帰路、通り道にある花屋さんに
つぼみをつけた、葉だけが目立つ鉢植えが並んでいた。
近づいて 鉢のラベルを見ると君子蘭と書いてあった。

 なにか画材になるかもしれないと買って帰った。
10日ほどで橙色の花を一斉につけたところを
スケッチした。

 君子蘭は、ウケザキクンシラン
(学名:Clivia minaiata)で、本来のクンシランと
違うと広辞苑にあった。 原産地は、南アフリカの
雨の少ない樹林遅滞、幹の先に橙色の花を沢山つけ、
晩秋に赤い実をつけるそうだ。

 Yahooで検索すると、クリヴィア(Clivia)という
学名の由来は、19世紀のイギリスのクライヴ家(Clive)
出身の公爵夫人を讃えた名前である。高貴な花との
イメージから君子蘭という名前がついた。

 本来のクンシランは、花は君子蘭より小さく,花が
下をむいている。花が上を向いていないから、人気が
なくなったと書いてあった。

 花には罪はない。しかし、うつむいている花はどうしても
敬遠したくなる。それが人情というものかもしれない。(了)


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