ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

英国インフレ率年3.3%、NY原油133ドル、NYドル107円台(学校で教えてくれない経済学)

2008-06-18 09:36:10 | 経済学
 EU(欧州連合)の5月のインフレ率(消費者物価指数)が年3.7%発表についで英国が6月17日、年3.3%と発表した。米国は5月の卸売物価指数が前月比1.4%増と発表した。欧米で物の値段が確実に上がっていることを教えている。
 米国の中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)が、来週火、水曜に開くFOMC(連邦公開市場委員会)で「利上げ打ち止め」をはっきりさせ、次に「利上げ」へ踏み出す姿勢を示すかどうかが注目されている。
ところが、今朝のWSJ紙を読むと、市場の「期待」どおりに「利上げ」へ舵取りが出来ず、利上げのタイミングが9月以降にずれ込むとの見方が出てきたようだ。これを受けて6月17日、NY外国為替市場で、1ユーロ=1.5509ドル、1ドル=107.94円で取引された。
日本では金利の話は話題にもならない。しかし、欧米では、金利が為替相場に敏感に反応する。日本はゼロ同然の預金金利でも個人の預金が増える国である。そのことが異常な状態であることに、マスコミも政治家も見て見ぬ振りをしている。
日本の若者は、原油の値上がりといえばピンと来ない。しかし、ガソリンが値上がりするというと敏感に反応しますよという話を先日聞いた。ガソリンには反応するが、その前工程の粗製ガソリン(ナフサ)の値上がりが、即、合繊やプラスチックの値上がりに連動することにも反応しない。そんなことは自分と係わりないことだと思い込んでいるのだろう。
同じ値段のパンがだんだん小さくなっている。ちくわも小ぶりになってきた。画材屋でスケッチ画をリプリントするハガキを買うが確実に値上がりしている。ティシュの箱が小さくなって久しい。新聞代も諸物価高騰によりと他人のせいにして値上げを発表するだろう。
NY原油先物市場で、6月17日、WTI(軽質油)がバレル134.01ドルで取引された。米国ではガソリンの値段がガロン4ドルを越えた。今朝のCNNテレビを見ているとカリフォルニアではスタンド売りでガロン4ドル38セントと出ていた。1年で倍近く値上がりした。
原油相場は、ドル先安を見越して、値上がりしてきた。ところがドル先安感が後退しても、頑強に130ドル台に居座っている。昨日、5月の米住宅着工が17年ぶりの低水準と米商務省が発表した。米国がインフレを警戒しながらも利上げに踏み切れない背景の一つである。
NY金先物相場はトロイオンス886ドルで取引された。金は一時、1017ドルまで値上がりした。ドル先安感の後退で値下がりしたが、ズルズルと下げない。プラチナも2000ドル台で頑強だ。口先でドルは強い、強いというが、金プラチナの方が物知りなのかもしれない。
今朝のCNNテレビが、中国貿易関係者が大挙米国を訪れ、1兆5000億円の大型商売をまとめたと紹介していた。中国の人民元が1ドル=6.8元台をはじめてつけた。2005年の人民元切り上げ以降、対ドルで20%切り上げだが、中国の米国向け輸出は減らない。
日本の朝刊に、福田首相が、G8の通信社を前に、「日本は消費税5%で頑張っているから財政赤字になった。国民世論がどう反応するか、今考えているところだ」と話したと出ていた。国民に直接顔を向けて話すのが先だろう。日本の指導者から国民の目線が見えてこない。
アイルランドがEU(欧州連合)の基本条約批准を否決した。EU,英国でインフレが進み、それがユーロ相場にも影響する。米国も大事だが、欧州の動きにも目を向けたい。(了)

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NY原油一時139.89ドル、EUインフレ率3.7%、NYドル108円台

2008-06-17 10:58:23 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


 アメリカ人の男性と結婚、2児の母親でもある遠縁の女性が里帰りしたと聞いて、昨日、「ウエルカム・ジャパン昼食会」を、阪神青木駅近くで開いた。ガロン4ドルのガソリンの話やスパーマーケットで食料品の値段が上がり、共に家計を圧迫していると話していた。
 NY原油市場で、6月16日、取引開始直後、WTI(軽質油)がバレル139.89 ドルと史上最高値を更新した。今朝のWSJ紙によると、ドル先安をヘッジするためにWTI先物をヘッジファンドが買ったことが影響した。北海ブレント油も139.32ドルへ上昇した。
ところがサウジアラビアが日量20万バレル増産との情報が流れ、原油急騰が原油消費を減らし、それが価格の足を引っ張るとの思惑から売られ、結局、WTIはバレル133.89ドル、ブレント(重質油)134.14ドルで取引を終了した。ここで面白いのは、ドル先安を見越して原油の先物を買ったというヘッジファンドの動きである。
ドル相場は米国の利上げ材料や、ポールソン財務長官やバーナンキ米FRB議長による「口先介入」で堅調に推移している。NY外国為替市場で、6月16日、1ユーロ=1.5475ドル、1ドル=108.19円で取引されたから、ドル買いの流れという基調に変化は出ていない。
投機を意味するスペキュレーションの本義は遠くを見ることである。投機家を頭ごなしで批判するひとが多いが、彼らは貴重な預かり物の資産を命がけで運用している。遠くを見るから近くがむしろよく見えることは車を運転してみればよく理解できる。
昔NHKラジオで「明るい農村」という番組があった。本来明るければ「明るい」と冠をつけない。米国は、強いドル、強いドルと繰りかえしているが、本当に強ければ、強い、強いと言わない。ドル相場の堅調が何処まで永続性があるかよく見極めておく必要があろう。
5月のEU(欧州連合)15ヶ国のインフレ率が、0.6%増加、年率に換算して、16年ぶりとなる3.7%を記録したとEU事務局が発表した。事前の予測の3.6%を上回ったことで次回のECB(欧州中央銀行)で0.25%利上げして年4.25%とするとの思惑が出てきた。
WSJ紙によると、食料〈+6.4%〉、交通〈+5.9%〉、住宅関係〈+5.7%〉の物価上昇が全体を引き上げた。住宅は明細不明だが、諸経費値上がりから家賃値上げによると思われる。トリシェECB総裁は、月例記者会見で、EUの時間当たり賃金が昨年10~12期の2.9%増から今年1~3期3.3%増加したと指摘していた。
為替レートは、経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映するが、欧米間の金利差を反映して動くケースが最近の傾向である。ECBが利上げすれば、次回の米FOMCの段階では、まだ「利上げ見送り」だろうから、金利差から対ユーロでドルは売られやすい。
遠縁の女性は米国シカゴ郊外に住み、旦那は日系のIT関連企業に勤めている。子供を学校までマイカーで送り迎えしている。主婦感覚として、ガソリンや食費が米国の家計を圧迫していることを教えられた。米国の利上げがバーナンキ議長の思惑通り実現するだろうか。
日本はどうか。原油、為替の話や、まして金利の話などほとんど話題にならない。日銀は昨日、個人の金融資産残高が07年末で前年比55兆円減ったと発表した。ところが「現金・預金」は6兆円、国債は3兆円それぞれ増えた。一方、株式が61兆円減り、円高ドル安で円資産も目減りした。金利ゼロに等しい預金にお金が集まる。日本の実像を写している。〈了〉

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コンロンカ(スケッチ&コメント)

2008-06-16 09:46:40 | スケッチ


コンロンカ

江嵜企画代表・Ken



 神戸三宮に出ると画材店ルナに顔を出し、ついでにフラワショップ潤に立ち寄る。この日は夕方近かったせいもありほとんどの花が出はらったあとだった。
 がらんとした店の棚に鉢植えで残っていたのが本日のコロンカという花だった。はじめて聞く名だったのでメモして帰った。最近は一度聞いただけでは頭に残らなくなった。その程度がひどい。加齢は確実に進んでいることを否応なしに実感させられる。
 買ってしばらく自宅のテーブルの上に置いていた。だんだんと芽が伸び葉をのばす。直径1センチあるかないかのまるでヒトデのように黄色のかわいい花をつけている。
 ヤフーのブログでコンロンカを引き出したら次のように出ていた。萼苞が白色、花は黄色い筒状、中国南部原産とあった。白く見えるのが葉ではく,萼片〈がくへん)の一枚が大きくなったものとあった。
 学名はMussaenda Parviforaという。コンロンカ属は、アフリカ、インドなどの熱帯に約200種ある。この「パラウイフロラ」は、種子島から台湾にかけて分布しているとあった。
 漢字で崑崙花と書く。崑崙を広辞苑でひくと、中国古代の伝説・神話を根拠とした西方にある想像上の高山とあった。コンロンと聞くと、チベット・新疆ウイグル自治区を東西に走る崑崙山脈のことをまず思い浮かべる。
 この花は棚に残って描いてくれと待っていてくれたのかもしれない。
 いつものように色鉛筆で彩色し、筆先に水をつけてならして仕上げた。花はいつかは枯れる。描き残しておけば出来ぶりはさておき花も喜んでくれるにちがいないと自画自賛している次第である。(了)


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G8大阪会議閉幕、週明けの為替市場注目(学校で教えてくれない経済学)

2008-06-15 05:36:04 | 経済学
 新聞紙上を通じての報道によれば、大阪で、週末にかけて開かれていたG7(米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、日本)及びロシア計8ヶ国財務相会議は、原油と食料高騰が、世界経済の成長を抑えかつインフレを促進すると警告する共同声明を発表して閉幕した。
 原油及び食料急騰は、投機資金が商品市場へ流れ込んだことが大いに影響したとして、資金の流れを精査するようIMF〈国際通貨基金〉及びIEA〈国際エネルギー機関〉に要請した。フランス、ドイツ、イタリアが投機資金の流入を主張したとWSJ紙は指摘した。
 為替問題には表面的には触れなかった。しかし、特にポールソン米財務長官は、強いドルを米国が求めていることを繰り返した。対米貿易の多いカナダのJimFlaherty財務相はドル安の影響を強く訴えたとWSJ紙は紹介している。
フランスのChristineLagarde財務相は、対ドルでのユーロ高抜きにして、原油相場急騰は議論できないと指摘し、ECB(欧州中央銀行)が利上げを決める際、インフレと同時にヨーロッパの景気にも配慮すべきであると話したとWSJ紙は紹介している。
NY外国為替市場は、6月13日、1ユーロ=1.5363ドルと3月以来のドル高ユーロ安の水準で取引された。ドルは対円でも買われ、1ドル=108.21円で取引された。
ドル堅調の地合いは、バーナンキ米FRB議長の相次ぐドル安懸念発言やそれに呼応したポールソン財務相発言が明らかに影響している。
NY外国為替市場では、米国での利上げが早ければ8月のFOMCの会合で実施されるとの見方が出てきている。米国債の値下がり〈利回り上昇〉がこれを裏付けている。米国の5月の小売高が予想以上に堅調だったことで、米FRBが利上げがやり易くなったとする見方が底流を流れている。
米国が、5.25%2.0%へ向けて利下げにアクセルを踏んだそもそものきっかけは、サブプライム問題の深刻化である。これを放置すれば住宅市場にとどまらず、米国経済全体を崩壊に至らしめるとの強い危機感があったからである。
ところが米大手ベアスターンズ証券に米FOMC自らてこ入れを決断した3月11日から流れが明らかに変わった。ドル相場はそのあとも下落し,一時1ユーロ=1.6ドル目前まで値下がりしたがその後はじり高基調に転換した。
今回のG7プラスロシアの会合では、金融市場は依然として資金繰り面で問題を残しているが、全体としては改善したと受け止めた。前回4月、G7で集まったときに、FSF(金融安定フォーラム)を立ち上げたことも、問題金融機関の透明性を高める成果が出ている。
肝心の日本はどうか。G8が大阪で開かれていることさえ話題にならない。6月3日から5日間「食糧サミット」がイタリアで開かれた。フイリピンでは米が1.5倍、エジプトではパンが5倍になった。米の輸出国ベトナム、インドは米の輸出を禁止した。
子供は親の姿を見て育つ。日本では昨今、他人任せ無関心を決め込む大人が増えた。むしろ他人の子供を注意しようものなら、親がにらみつける光景にしばしば出くわす。自国通貨が安くなって喜ぶのは日本だけだろう。円安が進めば輸入依存の日本の台所が危ない。(了)

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G8大阪会議始まる、ドル108円、NYダウ165ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2008-06-14 09:37:36 | 経済学
 日本では株の話をすると嫌がる人が多いが、時に、世の中の流れを、分かり易く教えてくれるから、そうむきになって忌避することもないであろうと常々思っている。
 NY株式市場で、6月13日、コカコーラ(Coca-Cola株)が、アテネの会社が、プラスチックボトルのコスト上昇で採算が大幅に悪化するとの情報を材料に3%強値下がりした。一方、米航空会社のUSAirways株が、不採算路線を減らし、その結果1700人を一時解雇すると発表して株価は8%値上がりした。
良し悪し別にして、原油相場は、1年で倍になり、6年でみれば6倍になった。ところが石油を原料として作られるプラスチック容器はほとんど値上がりしていない。合成繊維も似た様な世界だが、なかなか値上がり分を先々のユーザーにお願いできない状態が続いている。
 6月13日から大阪でG8(8ヶ国財務相会議)がはじまった。為替が討議されようが、関心を示すひとはほとんどいない。日本は資源の100%近くを輸入に頼っているから為替は無視できない。ところが、為替は自分と係わりないと思っている人が多いからだろう。
今回のG8会合では、ドル安問題が討議されるだろう。それを見越して、NY外国為替市場で、6月13日、1ユーロ=1.5379ドル、1ドル=108.15円とドルは底堅く推移した。
今朝のWSJ紙によると、アイルランドがEU条約批准を国民投票で否決した結果、対ユーロでドルに一部に見直し買いがはいったようだと解説していた。ただ、今回のG8は、財務大臣のみで、中央銀行が参加していない。成果は期待できないとも指摘している。
NY原油先物相場は、WTI(軽質油)がバレル134.40ドル、北海ブレント(重質油)が134.40ドルと小幅値下がりした。NYダウがこの日前日比165ドル高、12,307ドルで取引されたが、原油が値下がりしたことも好材料となったようだ。
原油相場は昨年1月バレル50ドルだった。134ドルに下がったことを好感したと聞くと変われば変わるものだと思う。6年前は20ドルだった。現在6倍である。30数年前第一次オイルショックでは、バレル2ドルの原油が8ドルへ4倍になった。
当時、為替は、1ドル=308円だった。その直前までは1ドル=360円だった。為替は現在、1ドル=108円である。為替のインパクトが大きかった。しかし、一番大きな違いは、手に入らないのではないかという恐怖感から、多くの主婦がパニックになって、トイレットペーパーに殺到した。今その気配はない。
いまや日本は飽食の時代である。昨日、読売新聞朝刊に、「消費期限と賞味期限」という優れものの記事が出ていた。「五感で判断、無駄を少なく」との見出しだったが、日本の主婦は「期限が短い方が新鮮で質がいい」と見る傾向があると識者の意見を紹介していた。
お金をいくら出しても、日本でも、米さえも口に入らない時代がいずれ来るだろう。コンビ二に限らず、賞味期限が切れているということで売れ残った商品がそのまま処理されているようだ。賞味期限と消費期限の見極めが大事だと指摘した記事だった。
株や為替に限らず経済は苦手だという方が堂々たる株式会社にお勤めの方におられる。しかも男性に多い。余りに恵まれた環境にどっぷり浸かり、感覚が麻痺したに違いない。(了)

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NY為替、一時ドル108円、5月米小売高1%増受けて(学校で教えてくれない経済学)

2008-06-13 07:16:33 | 経済学
 野球にご関心がない向きには関係ない話だが、日本のプロ野球で、阪神タイガースが好調で、リーグトップを快走している。その快進撃を支えていたひとりに岩田投手がいる。彼は糖尿病が持病で、インシュリン注射を自分で一日4回打つて奮闘している。
その彼が昨夜の西武ライオンズ戦で制球を突然乱した。交代を告げられベンチに腰を下ろしたときの精根尽き果てたという顔をテレビが無慈悲に映していた。どんな世界でもそうだが、疲れが蓄積すると集中力がなくなる。投手は制球力が全てだから疲れは最大の敵である。
NY原油先物市場で、WTI(軽質油)が、バレル136.70ドル、ブレント(重質油)が137.28ドルと反発してきた。一時は120ドル割れまで値下がりしていた。相場の世界に「休むも相場」という格言がある。「リフレッシュ休暇」のあと元気が出てきた。
原油ばかりに目を奪われがちだが、穀物相場が急反発して来ている。特にコーン(トウモロコシ)相場(7月物)は、シカゴ市場で、コーンベルト洪水を材料に、6月12日、値幅制限一杯の30セント高、ブッシエル7.0325ドルで取引された。過去最高値である。
コーンベルトは、大豆、小麦と競合している。小麦相場(7月物〉が、値幅制限60セント高、ブッシエル8.69ドルで取引された。大豆相場(7月物)が、同じく値幅制限70セント上げ、ブッシエル15.1650ドルで取引された。
この世界では、小麦、トウモロコシがブッシェル2ドル、大豆は3ドルが通り相場だった。人でも物でも通り相場がある。昔の人は実にいいことを言う。不釣合いは不縁の元というではないか。そんな不釣合いな相場が穀物市場で、いまや、わが者顔で闊歩している。
NY外国為替市場で、ドルが買われ、1ユーロ=1.5426ドル、1ドル=107.86円で取引された。米商務省がこの日発表した5月度の米小売高が予測を超えて1%伸びたことが材料に使われたと今朝のWSJ紙(電子版)は解説している。
WSJ紙によれば、今回の小売堅調データの発表を受けて、次回米FOMC(連邦公開市場委員会)で利上げ打ち止め宣言をすることが決定的になったとした上で、秋口には現在年2.0%の短期目標政策金利を2.5%まで戻すことを相場が折り込み始めたと解説した。
このところのドル堅調の動きの背景には、相次ぐバーナンキ米FRB議長のインフレ懸念発言、ECBトレシェ総裁の現在4.0%金利を0.25%上げ示唆発言が大いに影響している。バーナンキ・トレシエ電話会談が頻繁だと見てきたような話をするひとも出てきた。
外国為替市場で、特に目立つのが、ドルの対円での強さである。この日のNY外国為替市場では、一時、1ドル=108.02円で取引された。ドルは対円で、一時、1ドル=95円台まで売られていた。108円台は今年2月下旬来、3ヶ月半振りの円安水準である。
6月13日から大阪でG8財務省会議が開かれる。JR大阪駅の改札口だけでない。神戸三宮駅や六甲道駅など直接無関係と思われる場所にも高さ30センチはあろうかと思われる踏み台に警官が乗って監視している光景がここ数日目立つようになった。
今回のG8では、中央銀行総裁が出席しないため、声明文は発表されないそうだ。為替問題は討議されないとも伝えらル。しかし、本気でそんなことを信用する人はいないだろう。たかが野球、されど野球。たかが為替、されど為替。為替動向にも目を向けて欲しい。(了)

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香港発、鳥インフルエンザの疑いで2700羽処理(学校で教えてくれない経済学)

2008-06-12 15:33:44 | 経済学
 鳥インフルエンザ(Bird Flu)の記事が今朝のWSJ紙(電子版)に久しぶりで出ていた。6月11日、生きた鶏を処理するよう香港政府が養鶏業者に勧告した。5年ぶりだというニュースである。
 5月末までの3週間、64箇所の市場を立ち入り調査した。近々調査結果を公表すると中国農業省、LiJinxiang氏の談話を紹介している。
輸入相手先は中国と香港の地鶏も含まれる。今年はじめ30羽の検体から陽性反応が出ていた。先週土曜日から2700羽を処理、このうち5件でH5N1インフルエンザウイルスが見つかったとLi氏は話している。
WSJ紙によれば、香港では、1997年,鳥インフルエンザが発症し、6人が死亡、150万羽が処理された。2003年以降香港では鳥インフルエンザの発症例はない。WHO(世界保健機構)によれば、中国国内で、過去5年で、90件の発症例が報告されている。
香港保健省、YorkChow氏は、一箇所でもH5N1ウイルスが発見されればインフルエンザ流行を防ぐ為、全ての鶏を処分することになると話したとWSJ紙は紹介している。
WSJ紙は、WHOで確認されたH5N1鳥インフルエンザで死亡した約200例について、名前、性別、年齢、国、症状別に一覧表にまとめたものを紹介している。
一覧表はA4サイズで13ページある。全てを読みきれない。死亡者の圧倒的に多い国はインドネシアで数えたら90例あった。インドネシアが始めて顔を見せるのは2005年5月19日死亡例である。その後は、最新例の07年6月11日まで切れ目なく続いている。
インドネシアでの最新例では、発病前の二週間、大規模つばめ酪農工場の傍に住んでいた。現在なお調査中とある。つばめは渡り鳥である。つばめが鳥インフルエンザの媒体となると穏やかでない。つばめを養殖している話も始めて知った。
インドネシアではタマゴ販売員、男性、21歳がジャカルタで07年9月27日に死亡している。家禽業者、28歳、女性で、農家から農家へ移動の過程で鳥インフルエンザに感染した。29歳、女性の例では、5歳の娘をH5N1インフルエンザで亡くした。女児から感染した可能性を示唆している。
ベトナムの名前が目立つので数えたら40例あった。ただ、ベトナムでの死亡はほとんどが05年以前に集中している。
タイは13例である。予想以上に少ない。タイでは06年10月8日以降発症した報告はない。タイの動物園でトラが鳥インフルエンザで全頭死亡した例があった。タイの動物園がトラに鳥インフルエンザにかかった鶏を餌に与えた。トラは餌を選べない。トラこそ迷惑な話である。人も同じで、何も知らずに食べさせられることがないよう万全の体制を望む。
中国は03年3月12日死亡から始まるが都合16例に過ぎない。ただ、WHOが死亡を確認した最新の例として、中国人、07年2月12日死亡と記載されている。この患者は24歳、男性、医療センターで検体に使った病気の鶏に直接触れて感染後死亡した。
日本では鳥インフルエンザは忘却の彼方である。原油高騰も気がかりだが、「香港政府、鳥インフルエンザで動く、5年ぶり」の記事にも、関係各位は、目配りして欲しい。(了)

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博多Windyライブ演奏(スケッチ&コメント)

2008-06-12 08:59:05 | スケッチ


博多Windyライブ演奏

江嵜企画代表・Ken



 博多行きの楽しみはなんといってもうまい魚を食べられることである。講演を翌日に控えていたが、阿蘇の大自然を満喫したあと市内の魚料理のうまい店を友人のTさんが案内してくれた。
 この日はオコゼの活き造りがおすすめと聞いて早速注文した。頤(おとがい)が落ちるという言葉を祖母がしょっちゅう使っていたが、正にそれで、実にうまかった。
 最後に握りを軽くいただいたが、魚料理だけで腹ごしらえが出来た。魚は消化がいい。なぜ魚は消化がいいのか。人間の体温は35~36度である。ところが魚は水の中で生活しているから28度以下である。熱いフライパン(人間)の中へ魚がおかれるようなもので
魚の油が一瞬のうちに溶けて血管の中に固まらない。だから血液がサラサラと流れる。よって健康にいい。実に理にかなっている。
 脱線した。メニユーを見ての注文となるが、先のオコゼも1680円である。
 神戸でも大阪でもそんな値段では口に入らぬ。仮に値段が同じでも中身がまるで違う。二人でたらふく魚料理を楽しみ、好物の焼酎をお互いロックで2~3杯戴いて、締めて11,600円は安い。
 食事の後たまには生演奏もいいでしょうと、Windyと言うお店で一時間ばかり、生演奏を楽しんだ。
 バンドのメンバーは6人、バンドマスターの松本さんの語りもこの道30年のベテランとはいえ、人を飽きさせないのはさすがである。
 常連の客が居ることが時間の経過と共に分かった。
 リクエストを出すと一曲1000円。早い話おひねりである。
現金なもので、とたんに演奏に力が入る。
 店に入るなりスケッチをはじめた。スケッチをしているのは、はじめからマスターも気がついたらしい。出来上がった絵をマスターに見せたあと、結構、魚にされた。
 それは又それなりに座興になる。
 雰囲気がいい店なので博多に来たらまた尋ねたくなった。(了)

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NY原油131ドル、NYドル107円突破(学校で教えてくれない経済学)

2008-06-11 11:50:52 | 経済学
 先日、阿蘇を訪れる機会に恵まれたが、雄大な自然の中に身をおくと、一個の人間がいかにちっぽけな存在であることかとしみじみ実感できた。たまには大自然に身を曝すことは、自分の位置をチエックするためにも有効であるように思われる。
 日々の動きで恐縮だが、ここ2日調整を入れている原油相場がドラム缶一杯の値段が139ドルまで値上がりした。毎日、車のお世話にならない人にはピンと来ないが、ガソリンスタンドに日参している人には他人事ではないだろう。
 今朝のCNNテレビを見ていると、ガソリンの値段がガロン4ドルを越えたことで大騒ぎしていた。なぜ原油やガソリンの値段が上がるのか。専門家と称する人がテレビ画面に現れては消え、消えてはまた現れて、マイクを向けられてコメントしている姿が日常になった。 
 日本ではほぼ100% の石油資源は輸入である。自国でまかなえるアメリカでも輸入した方が得と判断して、一日当たり2,000万バレルの消費量の6割を輸入し、ルイジアナの岩塩「タンク」に備蓄しながら、ガソリンが上がったら大変だと米議会でも取り上げ始めた。
 共和党米大統領候補のマケインさんが今朝もCNNテレビのコメンテーターにマイクを向けられ、喋っていた。オバマ民主党候補もガソリン問題について語るのであろうが、確たる処方箋を用意できないことだけははっきりしている。
 パリに本部を置くIEA(国際エネルギー機関)が、6月10日、2008年の世界の原油消費量は、当初の日量218万バレル増から同80万バレル、0.9%増に留まると発表した。IEA発表に敬意を表して、NY原油(WTI)相場は、前日比3.04ドル、2.3%値下がりし131.31ドルで取引された。ドルが対ユーロ,対円共に値上がりしたことも影響した。
 NY外国為替市場で、6月10日、ドルが買われ、1ユーロ=1.5435ドル、1ドル=107.37円で取引された。1ドル=107円をつけたことでは、ここでも又、専門家と称する人が登場して、「この先円が売られ続けることはなく108円が当面のメド」とお茶を濁していた。
 IEAは、世界の原油消費の伸びが鈍化すると言いながら、ロシアやメキシコの油田の老朽化が進み、増産を期待できないと指摘している。OPECの生産余力も2007年来最低の水準まで落ち込んでいると指摘している。
 原油相場急騰に中国の影響は無視できない。IEAは今回、2008年、中国の原油消費を当初の6.1% 増を、先の四川地震の影響を勘案して5.5%増へ引き下げた。ただ、インド、マレーシアでは落ち込みは少ないと付け加えている。
 IEAは、電力不足や天然ガスの供給不足から、ヂーゼル用の原油需要が、アフリカ、アジア、中東、ラテンアメリカで増加していると指摘している。
 ロシアの天然ガス最大手、GazpromのCEO,AlexelMiller氏は、6月10日、原油相場は、2009年にバレル250ドルまで値上がりするだろうと発言したと今朝のWSJ紙は紹介している。ロシアが増産余力を著しく欠いていることを実感しての発言と思われる。
 阿蘇の中岳は19万年前の大噴火後、今なお活発な火山活動を続けている。人類にとって、石油が使い勝手のいいエネルギー資源である限りにおいて、石油願望のマグマは衰えることはないであろう。250ドル原油をあざ笑うことは簡単だ。他人事だと無視できまい。(了)

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阿蘇中岳火口(スケッチ&コメント)

2008-06-11 06:28:10 | スケッチ


阿蘇中岳火口

江嵜企画代表・Ken



阿蘇中岳火口をスケッチした。
幸い好天に恵まれた。それでも山上は強風でモスキートークラスのからだが吹き飛ばされそうになったが、なんとか仕上げることが出来た。
 友人のTさんのマイカーで博多のホテルを午前8時5分前に出た。途中、大牟田の知人のMさんを表敬訪問、しばし歓談のあと、阿蘇を目指した。
 Mさんのお薦めの山鹿の平山温泉で軽く汗を流したあと、標高550メートルにある阿蘇ファ-ムランド(0967-67-2323)で昼めしを済ました。
 Mさんは、道なりに行けば大野勝彦美術館(0096-65-5111) の傍を通るから是非尋ねてみたらと薦めてくれた。大収穫だった。
 全く偶然であるが、美術館の主の大野勝彦さんが、6月8日付けの日経朝刊全国版に詳しく紹介されていたから、ご覧になられた方があるかもしれない。
 大野さんは平成元年(1989)農作業中両手を切断、義手で詩画集を出版、今では全国各地で個展や講演会を精力的にこなしておられる。
 美術館には大野さんの過去のすべての作品が展示されている。とても言葉で言い表せないが、絵が実にやさしい。慈愛に満ちているといってもいい。特に、事故で心配をかけた母親に対する熱い想いと感謝の言葉がダイヤモンドのようにちりばめられている。大野さんが幸いその日美術館におられ本を買ったお礼として、似顔絵とサインをしてくださった。
 美術館を辞したあと、阿蘇の外輪山の見事な風景を楽しみながら阿蘇中岳火口に着いたのは午後3時前だった。
 言葉から察して、台湾、中国、韓国からであろう、アジアからの観光客が圧倒的に多かった。
 インターネットで阿蘇の成り立ちを調べた。阿蘇は過去4回大噴火している。最初が14万年前、4回目が9万年前というからスケールが違う。噴火で地下のマグマが地上に放出され、あと陥没して巨大なカルデラが出来たのが今の阿蘇の姿である。
 カルデラ(caldera)の語源はポルトガル語で大カマの意味だそうだ。
 あらためて火口を覗き込んだ。大カマの底にたまった水のグリーンが目に焼きついて離れない。
 阿蘇は高校の修学旅行のときに訪れて以来だから51年振りである。すばらしいチャンスを与えてくれたTさんに感謝、感謝である。(了)


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