ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

同志社大クラーク会館チャペル:京都ユダヤ思想学会

2008-06-10 09:12:43 | スケッチ


同志社大クラーク会館チャペル:京都ユダヤ思想学会

江嵜企画代表・Ken



同志社大クラーク会館で京都ユダヤ思想学会の初会合が開かれるので出てみないかと知人に誘われ、正直、失礼ながら、物見遊山半分で出かけた。
 ユダヤについては何かしら訳ありの民族であるという感じをかねがねもっており、関心は深い。大会は6月7日(土)午後1時半にはじまった。3名のユダヤ研究者の発表があった。
 パレスチナにおけるアラブ民族との衝突は避けられると努力したユダヤ人の紹介があった。もともとへブライ語で書かれた論文(「ヘブライ人への手紙」)がギリシャ語に移された過程で誤訳があったことも知った。
 スピーチは予備知識なしでは,当然ながらとても歯が立たない。物身遊山では消化不良に終わるのは当然だった。
 午後4時20分からのお目当ての勝村弘也氏(神戸松蔭女子学院大学教授)の講演を聞いた。演題は、「レオ・ペッグと有賀鐡太郎-京都におけるユダヤ学の黎明ー」で、「ユダヤ教の本質」(レオ・ベッグ著)を翻訳したユダヤ研究の第一人者、有賀鐡太郎氏とベッグとのエピソードや「ユダヤ教の本質」について解説された。
 「ユダヤ教には教義は存在しない。その結果として宗教哲学が重要になる。この意味でも、京都はまさにユダヤ思想研究にふさわしい」との勝村弘也教授の言葉が印象に残った。
 有賀は、ペッグ宛の手紙に「自分はクリスチャンだが、公平さ(Fairness)がイエスに教えられた思想の中で最も重要なもののひとつである。」と書き、「わが国におけるユダヤ教に関する知識は、主として、キリスト教徒か、反ユダヤ運動家達によって提供されていた」と書いていると話された。
 記念講演のあと、有賀鐡太郎氏の長女に当たる方が父親の思い出を語られた。「良心には、一人ひとりの良心ともうひとつ、大きな大義がある。それを求めていく」と話されたそうだ。その言葉を「後期高齢者」という今頃になって思い返しています」とまるで少女のように、はにかみながら、しかし、一語一語しっかりと話された。父親に対する尊敬の想いがにじみ出ていて実に爽やかだった。
 この日会場に選ばれた同志社大クラーク館は110年前の建物である。老朽化が進んでいたが、昨年建設当時のまま再建された。クラーク館界隈が発掘調査の結果、相国寺、相国寺門前町を経て、薩摩藩邸が建てられた由緒ある跡地であることも知った。
 勝村教授の記念講演の会場の様子をスケッチした。(了)


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NY原油、6月6日、138.54ドル、市場に一瞬戦争前夜の空気も(学校で教えてくれない経済学)

2008-06-08 22:22:41 | 経済学
 先週末、福岡市で開かれたさる合繊メーカーの異業種交流会で講演する機会があった。冒頭、3つのキーワード、第一に米国、次に中国、最後に欧州を挙げた。
 米国については、景気動向もさることながら、米大統領に誰がなるかによって日本のみならず世界が甚大な影響を受けたことを、①ルーズベルトの急死に伴うトルーマンの登場、②ニクソン、そして③ブッシュ大統領の例について、具体的に引用しながら話した。
 中国については、今年は北京オリンピックの年である。中国の原油輸入先トップはアンゴラである。アンゴラは人権侵害しているからオリンピックをボイコットすべきだとの動きが欧州で出ている。日本のマスコミは、この問題を余り取り上げていないと紹介した。
 欧州については、ECBのトリシエ総裁の発言を日々注目して欲しい。彼の発言次第で為替が動き、ひいてはそれが原油相場にも即連動する。今さらのように原油急騰を騒いでいるが、原油相場が特にドルの対ユーロ相場と連動していることが無視できないからだと話した。
 石油の値段は2倍になった。石油の値段を1として分子に置き、分母に1/2を置いて割り算するとどうなるか。1÷1/2=2となる。石油の値段が倍になったと騒いでいるが、値打ちが半分になったドル建て値段が倍になってある意味では納得できると話した。
物の値段は基本的には需給で決まる。世界最大の産油国はサウジアラビアである。その国で油田の老朽化が進んでいる。OPECの今後はサウジとそのまま重なる。非OPEC最大、サウジと肩を並べる生産力のロシア油田の老朽化が目立つ。供給不安の温床がここにある。
油田は世界の火薬庫とみなされる中東に集中している。中国がアンゴラはじめアフリカに触手を伸ばしているのもリスクヘッジのためである。ドルを売って原油を買うのもドルの目減りに対するリスクヘッジに過ぎない。特に日本人はリスクヘッジの感性に乏しい。
老朽化が確実に進んでいる産油国に石油の増産を要請しても能力の乏しい子供に親が無理やり勉強を強いる姿とだぶる。石油消費国(親)が、好き勝手に行動しておきながら、産油国(子供)の性にして、増産を要請しても、色よい返事などもらえるはずはない。
原油高騰を投機家の性にする人も多い。輪転機を回し続けて、札びらを無制限に増やし続けているのは何処の国の誰か。自国では二酸化炭素を撒き散らし、「きれいな」空気が必要だと訴えても誰も聞く耳を持たない。それと同じで、金利を下げ、世界的に金余り状態にしていること自体が原油高騰の元凶である。原油高騰を投機家の責任だと一概に言えまい。
NY原油WTI先物相場が、6月6日、前日比10.75ドル上げ、138.54ドルで取引を終了した。年初から44% 値上がりである。原油相場は、133.17ドルまで上げたあと、ここ9日間、8.2%値下がりした。休むも相場。「相場」が「リフレッシュ休暇」をとっていた。
誰が「寝た子」を起こしたのか。一つはECBのトリシエ総裁の「7月のECB会合で利上げもありうる」との発言と、イスラエルがイランに核ミサイルを撃ち込むとのうわさが流れたためだとWSJ紙は裏話を紹介している。戦争前夜の空気が市場に一瞬流れたそうだ。
さる合繊メーカートップが原油200ドル時代到来でコメントしたことが様々な波紋を起こしたようだ。今は平時でない。戦時である。自らにも向けた「兵に告ぐ」であったに違いない。原油200ドル時代の持つ意味を、日本人一人一人が冷静に判断すべきだろう。(了)

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【ダイエット特別講座】

2008-06-07 08:11:46 | 情報や案内及び雑談


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☆参加資格は問いませんので一般の皆様も御遠慮なくお申し込み下さいませ

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天然ガス急騰、原油124ドル、ドル105円、Yダウ100ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2008-06-04 17:06:35 | 経済学
 「風が吹けば桶屋が儲かる。」広辞苑によれば、風が吹けば砂ぼこリが出て盲人が増え、盲人は三味線を弾くのでそれに張る猫の皮が必要で猫が減り,そのため鼠が増えて桶をかじるので桶屋が繁盛する。「思わぬ結果が生じる、あるいは、あてにならぬ期待をすることのたとえ。」と出ている。
 風といえば、米国では、ハリケーンシーズン入りである。米海洋気象局によると、今年は6ないし9回襲来、その内、2ないし6回は大型となるとの予報を発表したと、6月3日付のWSJ紙が紹介していた。
同紙によれば、今年は熱波も予測されている。米国では、冷房用に使われる天然ガスの消費量が増えるだろうと専門家の見通しを掲載していた。
昨今の急騰で、原油に目を奪われがちであるが、天然ガスの動向からも目を離すことは出来ない。日経朝刊で、「資源と経済」と題して、経済ゼミナールが連載されている。6月3日付けの記事によると、天然ガスは燃焼時の二酸化炭素(CO2)発生が石炭の6割と少なく、政策面から天然ガスの利用促進が図られる可能性も高いと指摘している。
WSJ紙によれば、6月3日、NYマーカンタイル取引所相場で、天然ガス相場が急騰、先物相場が、千立方フィート当たり12.20ドルを突破したと出ていた。
先の日経の記事によれば、2006年時点で、天然ガスは世界のエネルギー供給の約24%を占め、石油(同36%)、石炭(同28%)とともに三大エネルギーとなっており、65年の16%から約40年でシエアが拡大していると紹介していた。
 新潟の昨年の地震で、原子力発電所が被害を受けたあと、日本が天然ガスの輸入を増やした結果、天然ガスの国際相場を引き上げたと先日、WSJ紙が紹介していた。
原子力発電は、二酸化炭素を出さないということでで、「きれいな」エネルギー源だと喧伝している。天然ガスも、同じ論法で「きれいな」エネルギー源なのだそうだ。「きれい」「きたない」で物事を判断するのは自由だが、「安全か」「安心か」どうかという視点で物事を判断する方がよほど素直だと思うがいかがなものであろうか。
NY原油先物市場で、6月3日、WTI相場が、米FRBのバーナンキ議長が、「景気」より「インフレ懸念」を前面に出し、追加利下げの可能性をかなりはっきりと否定したあと、前日比バレル3.45ドル、2.7%値下がり、124.31ドルで取引された。つれて北海ブレンド(重質油)も下げ、バレル124.58ドルで取引された。
NY外国為替市場で、バーナンキ発言を受けて、ドルが買われ、一時、1ユーロ=1.5437ドル、1ドル=105.42ドルまで買われた。原油相場急落は、需要減によるより、ドル反発が値下がりを助けたとWSJ紙は解説している。
NY株式市場で、バーナンキ発言後も様子見で推移していたが、米大手金融会社、LehmanBrothersの金融破綻のうわさから同社株が急落、つれてNYダウは前日比100ドル下げ、12,402ドルで取引された。サブプライム問題が本復していないことを露にした。
 「風」を広辞苑で引けば、①空気の流れ、気流、②なりゆき、形勢とある。猟師は風を読むという言葉もある。風のせいにばかり出来ないが、時に、風向きにも気をつけたい。(了)

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ツボを殺す!

2008-06-02 14:11:58 | 情報や案内及び雑談



昨日の臨床実践塾で、「ツボを殺す」という話と実験をした。

出典は深谷伊三郎氏の著書だと記憶しているが、ツボを殺すというのは、一経絡上に灸をする時、一点なら治療効果があるが、2点取穴すると効果が落ちてしまう、というもので、もしかしたら我々は、早く治してあげようとして、逆に治療効果を落としている可能性がある。

この実験は、当院のスタッフでテストをしてみて、「確かにツボが死ぬ!」と思われたので、3点取穴してみたらどうか、鍼治療の場合はどうか等々と、実験を繰り返しながら検討を進めてきたものだった。

私たちがこのような実験を繰り返すのは、
1. 鍼灸は科学的根拠に欠ける
2. 根拠を古典文献にしている人が多い
3. 古典文献の検証をした形跡が少ない
4. 主観的な判断で治療をしている場合が多い
5. 年功序列的な判断で治療の正否を決定している
6. このような印象を拭い去ることは鍼灸斯界の発展につながる

と考えているからで、私たちが提供できる鍼灸治療は、できるだけ客観的にも評価できるものを目指したいし、自己満足の世界から脱却するきっかけにもなればと思う。


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「高松塚」からの出発:中之島リサイタルホール

2008-06-02 10:21:04 | スケッチ


「高松塚」からの出発:中之島リサイタルホール

江嵜企画代表・Ken



 大阪中之島にあるリサイタルホールで5月31日、シンポジウム「『高松塚』からの出発」奈良県明日香村、朝日新聞主催)が午後1時から開かれるというので楽しみにして出かけた。
 約400人が参加した。はじめに「文化の国へ」と題して、青柳正規氏(国立西洋美術館館長)による、特別講演が1時間あった。文化とはなにか、文化財とはなにか、時代の変遷、それぞれの国ごとに、文化に対する考え方も大いに違うなど、興味深い話を聞くことが出来た。
 休憩を挟んで、午後5時までの、パネル討論がまたすばらしかった。とても書ききれない。青柳氏も入って、松村恵司氏(奈良県文化財研究所都域発掘調査部長)、徐光輝氏(龍谷大学教授)、佐古和枝氏(関西外国語大学教授〉、芳賀満氏(京都造形芸術大学教授)のパネリスト5人とコーディネーター、天野幸弘氏〈朝日新聞記者)によって、活発な討論があった。
 パネル討論のときの様子をスケッチした。
 高松塚古墳は、昭和47年〈1972〉3月、奈良県明日香村で発掘調査が始まった。極彩色の壁画で、男子女子群像や天文図、四神図などもあり、当時、「世紀の大発見」として騒がれた。
 ところが、最近になって、壁画にカビが生えるなどして劣化が進んでいることがだんだんわかってきた。「本来、お墓なのだから、そのまま元に戻すべきだ」とか、「壁画を元に戻すと劣化がさらに進む。戻すべきでない」、いや、「しっかりと修理した後、壁画を元に戻すべきだ」とか、様々な意見が出ていたようだ。
 特に文化庁に対して、広く情報を公開すべきではないかとの声が、マスコミなどを通じて高まり、今回、明日香村で、31日から、人数を制限、作業場に限定して、一般公開の運びになったという。
 1972年という年は、ニクソン訪中、沖縄返還、田中角栄「日本列島改造論」、日中国交正常化、米軍北爆再開など歴史的事件が起こった年でもあるとパネリストのひとり芳賀氏が紹介された。改めて、1972年という年を噛みしめた次第である。
 特別講演の中で、青柳氏は、「文化財は時代によって認識も変わる。明治の廃仏毀釈では、興福寺の五重塔が25円で売りに出された」というエピソードも紹介された。
 壁画としては、日本では、高松塚古墳とキトラ古墳の2つしか発見されていないと討議の過程で聞いた。「キトラ古墳は保存状態がいい」とパネリストの佐古氏が紹介していた。
 佐古氏は、個人的意見と前置きして、「キトラ古墳は地元住民はじめ行政が中心になってきめ細かく面倒をみている。高松塚古墳は、東京に本拠を置く文化庁が中心だ。高松塚も地元に任せるべきではないか」と提案された。
 文化庁については、その隠蔽体質について、ご自身の体験をとおして、パネリストの松村氏が指摘した。文化庁がなぜ高松塚古墳の中身を隠すのかについては、今回の討論の中では十分な説明がなかった。隠さなければならない、何かがあるに違いないと、密かに想像している次第である。
 中国生まれの徐氏は、中国の紀元前5世紀の古墳発掘にも参加し、多数の壁画保存作業にも直接関与しておられる。「壁画の彩色は2~3年で色あせるものだ。」と言われた氏のことばが、印象に残った。
 青柳氏は、「人間ほど汚い生き物はいない。人間は雑菌の塊だ。修理が始まるとカビが増える。修理が止まるとカビが減る。文化財保存にあたっては、国民の理解が必要だ。」と話された。 
 青柳氏は、「外国では、修理の『町医者』が多い。日本には立派な研究家は沢山いる。『町医者』はいない。」という話もされた。さもありなんと、妙に感心した。
 この日のシンポジウムの詳細は、朝日新聞の6月8日付けの朝刊に特集面で紹介されるそうだ。朝日新聞がシンポジウムの中身をどのような形でまとめられるのか。個人的には、大いに興味がある。(了)


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