ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

外国語に翻訳出来ないような日本語を使わないで欲しい、日本風聞被害、世界で広がる

2011-04-07 09:58:12 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



「ひさしぶりの明るいニュースです」という言葉でドイツZDFが「フクシマ原発で汚染水の流失が止まりました。」と伝えるニュースをNHK/BS「ワールドWaveMorning」が今朝6時の番組冒頭で紹介していた。一方、ロシアRTRは「フクシマ原発で新たに水素爆発の危険性が出て来た。対策は進んでいない。」と警戒的に日本での原発の影響をフクシマ原発から15キロ地点から記者がレポートする様子を紹介していた。

世界のメディアでは日本の放射能汚染については、警戒的なニュースの方が依然として多い。韓国KBSは「雨の予報だが、放射能が心配だ。放射能よけに傘をさした方がいい。」と語る女性の姿を写していた。中国中央テレビは台湾での話として「日本のサンマが放射能汚染で心配だ。日本向けサンマの輸出が増えるだろう。サンマの値段は震災前トン45ドルが現在60ドル台まで跳ね上がっている。」と台湾にビズネスチャンス到来といった視点で報じていた。

ワールドWaveの「世界の扉」コーナーに日本在住31年、東北での生活も長い、テレビラジオで日本でもお馴染のダニエル・カールさんが出演、①在日外国人に対する緊急情報を送る体制の充実、②日本からの世界への発信力強化、③感情論には冷静に、と呼びかけた。ご自身で、ツィタ―通信やUチューブでも発信している。氏は、日本政府が外国人に対する記者発表をはじめたのは3月21日で遅すぎた。在日外国人には英語圏に限らない。中国語、ハングルなどでの説明も必要だと指摘しておられた。

近着の二ュ―ズウイーク(NW)誌日本版は「3.11、語られない真実」の大見出しで、東日本大震災の中で身元確認の現場で活躍する歯科法医学専門の斎藤久子医師との密着取材の様子を詳しく報じていた。今回は特に遺体の損傷が激しい。DNA鑑定も完璧でない。歯科医院のカルテとの照合で多くの方の身元が確認された。ただ、「カルテ喪失」のリスクには備えが必要だと指摘していた。

NW誌は別ページで「フクシマ差別」が始まったと書き、福島に住んでいて、東京の避難先に引っ越して来た子供たちが、いじめにあっている」と厳しい現実をレポートしていた。「東電バッシングが生む「二次災害」」というテーマで「現実問題、東電は他で代替できない。電力会社として存続可能だ。冷静に判断すべきだ」と指摘する記事も掲載していた。東電の株価は震災前の6分の1のレベルまで値下がりしている。

今朝の「ワールドWave」に戻す。元イタリア大使で現在、日本英語交流連盟の英正道氏は、外国人、特に欧州大陸の人には25年前のチエルノブイリのトラウマがある。そのためにも日本のメディアがちゃんと説明すべきだ。外国にはコミニュケ―ション(情報伝達)を専門に訓練する機関がある。日本の公的機関や企業でもスポークスマン的存在の人をもっと育てる必要があると指摘しておられた。

一方、6日のNYダウは米企業業績期待から前日比32ドル高、12,426ドルで取引を終えた。NY外国為替市場では、ECBの利上げ期待からユーロが買われ、1ユーロ=1.4330ドルまで値上がりした。対円では1ユーロ=122.45円、1ドル=85.47円と円が売られた。特に対豪ドルでは、1豪ドル=89.22円まで円売りが目立つ。円売りの流れはゼロ金利政策を日本が続けるか限り収まらないであろう。東日本大震災、特にフクシマ原発問題解決に向けた日本政府の明確なメッセージが待たれてならない。

先日、奈良を訪れた。外国人の姿をほとんど見かけなかった。世界は日本発のニュースを耳をダンボにして聞いている。少なくとも公の立場におられる方は、英語に限らない、外国語に翻訳出来ない日本語を使わないよう努力して話したり、書いたりしていただきたい。(了)

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最後は友達が頼りだ、放射能汚染水など海に流さないでいただきたい(学校で教えてくれない経済学)

2011-04-06 11:32:53 | 経済学
昔の「おはよう世界」が今「ワールドWave」に模様変えして登場した番組を久しぶりで見る機会があった。しばらくご無沙汰だったが続けて見るつもりである。

スペインtveは「OECDが2011年の経済見通しをまとめた。他の先進国は3%前後伸びるが、日本は今回の震災の影響で前年比1.5%減と紹介した後、日本が放射能汚水を1万1、200トン海に流した。海洋生物への悪影響が懸念される。モニターが必要だ」と指摘していた。

放射能汚染水の海洋投棄について、韓国政府は事前に日本政府から聞かされていいなかった。日本政府は米国政府とは緊密な連絡を取って進めていた。当件に関して日本政府は韓国政府に遺憾の意を表明したなどと韓国KBSの放送をNHK・BSが紹介していた。

NHK・BSのアナが、逆に韓国や中国が放射能汚染水を流したと聞けば、日本人はどう思うか。韓国の反応は理解できるとコメントしていた。一般論であるが、日本人の特徴として他人もしくは他国が過ちを犯したときは神経質に反応する。自ら犯したミスに寛大というかどちらかと言えば、無神経な人が多い。

卑近な例では他人が挨拶しないと礼儀知らずだと言う人に限って、自分自身が結構礼儀知らずなことをしておきながら、意外に気付いておられない人が多いところにも日本人の国民性がよく出ている。

今朝のワールドWaveでは米CNNが、アメリカのある小学校の3年生が旅行のために積み立てていたお金を日本の被災者の義捐金に送ることをクラスで決めた。先生も生徒と同額上乗せして日本へ送った。「遠足は別の日に又行けるからいいよ」、と誇らしげに答えるアメリカの少年の顔が印象的だった。

もうひとつの嬉しい二ユースとしてはトルコ放送が、トルコ地震の時に日本に助けてもらった。その恩返しを今回の東日本大震災でやりたい。諸外国と共に活動していたトルコの救援隊だけが日本に残って今も救援活動を続けていると紹介していた。トルコは親日的な数少ない国のひとつである。都合のいい時だけ寄って来て旗色が悪くなるとすーっと姿を消す人が日本人にもおられるが、今朝のような番組を見ると世の中捨てたものではないと元気が沸いてくる。

一方、5日のNY株式市場は、引けにかけて値を下げ前日比6ドル安、12,393ドルで終了した。原油は小幅下げたが、バレル108.34ドルで取引された。NY金先物相場は前日比オンス19.60ドル上げ、1,451.80ドルと過去最高値を更新した。NY外国為替市場は1ドル=85.14~15円、1ユーロ=121.07~10円と円が売られたと、先のワールドWaveが紹介していた。

ドル高・円安を、ついこの間まで日本のマスコミは応援していた。世界の多くの国が、日本品は危険だと敬遠する。挙句の果てに、円売りが進んで狂乱物価になったらどう説明するのだろうか。

最後は友達が一番頼りになる。平素、友達を粗末にしていないかどうか。時に、胸に手を当てて考えて欲しいと思う次第である。(了)

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法隆寺境内(スケッチ&コメント)

2011-04-06 10:14:40 | スケッチ


法隆寺境内

江嵜企画代表・Ken



小学2年の孫のお守を兼ねて奈良見物で終日過ごした。娘からJR尼崎駅で孫を預かり大阪環状線回りで関西線の王子駅で降りた。たまたま大阪駅で乗った電車が紀の国快速だった。これから紀三井寺へお花見に出かけるのだというおばさま達御一行から「お嬢ちゃん、ここへお座り」と親切にも声をかけられ、おまけにのど飴までいただき、孫はご機嫌のスタートとなった。

王子駅から市内バスに乗り約15分で法隆寺に着いた。10時半からはじまった五重塔の前での坊さんの話を聞きながら右に金堂を描き込んで、あわただしくスケッチした。坊さんは法隆寺は世界最古の木造建築だと力説していた。

大人700円の参拝券は、西院伽藍、大宝蔵院、東院伽藍(夢殿)通し切符になっていた。丁度聖徳太子ゆかりの秘仏の特別展が開かれており別料金で500円払った。小学生は半額だった。仏像を拝観しながらよその拝観客に、「法隆寺は1400年の世界最古の木造建築と言いますが、材木の7割はその通りです。しかし、建物そのものは昭和のものです」という係のひとの声が聞くとはなしに聞えて来た。

こういう話こそ、黙って聞いていた孫にとってもいい教育になる。焼けたあと建て直したり、修理を繰り返して今日の姿がある。宝物殿でも法隆寺の履歴が書いてあった。創建以来の建物だ、いや、そうではないと、激しい論争が戦前あったそうだ。そもそもが1400年前の話である。北九州にあったお寺まるごと斑鳩の里に移して建て直したという説や聖徳太子自体実在しなかったという学説を唱えるひともおられるそうだ。

法隆寺でタクシーに乗り最寄駅JR法隆寺から奈良に出た。JR奈良駅前から市内循環バスに乗り、春日大社、奈良公園、東大寺と型どおり回って午後4時過ぎに神戸の自宅に帰った。孫は、大仏さんにはさすが驚いたようで、「天井まで仏さんの頭がつかえてた」となんども口にしていた。柱くぐりも出来て「面白かった」とニコニコしていた。

法隆寺でも奈良公園、東大寺でも三分から五分咲きだったが大勢の観光客が桜を楽しんでいた。鹿が散策する風景は奈良独特ののどかな景色である。東日本大震災の惨状が日々伝えられる最中であるだけに関西は正に別天地であることを改めて痛感した。

ただ、外人さんの姿をほとんど見かけなかった。中国語が全く聞こえない世界には異様な感じさえ受けた。風評被害は益々エスカレートしてきているようだ。原爆の洗礼を受けた日本が、今や世界の海に放射能汚染水を垂れ流す許し難い国といった不名誉な烙印さえ押されようとしている。

今回の原発事故は最初の記者会見で事実関係を隠蔽しようとした東電の体質が裏目に出たに違いない。ここまで事実関係が表ざたになってしまえばそう簡単には修復出来ない。観光立国としてこの先生きていかなければならない日本としても外国人観光客の日本離れをなんとしてでも食い止めるために政府民間共に長期的視野の元、じっくり腰を据えて取り組む必要に迫られていると思われる。(了)


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介護問題も原発問題も糞尿処理、廃棄物処理問題で同根だ(学校で教えてくれない経済学)

2011-04-04 16:16:14 | 経済学
近くの喫茶店にほぼ日参している。今朝の話題は珍しく原発の話だった。電気に詳しい客人が口火を切った。「我々のようなレベル程度の知識で東電の社長が話をしている。あれでは一番肝心な、一番詳しい現場のレベルの話が伝わらない。」と話していた。「夏場の電力不足の時にどうするのか。怖くて、考えたくもない。」と別の客人が話を受けた。

「関西と関東とサイクル数が違う。だから電気を日本列島の東西で融通出来ない。」と先の電気に詳しい客人が話を続けた。「そもそも関西はアメリカのGEから機械を入れた。東京はドイツから機械を入れた。当時はランプから電灯の時代だったからサイクル数は問題なかった。今の蛍光灯はインバーターだから爆発しない。昔は関西の蛍光灯は関東では使えなかった。」と専門家の世界では当り前の話らしいが、門外漢にとっては新鮮だった。

昨日、知人のSさんからいただいたメールも門外漢の筆者には新鮮だった。「日本の下水道は国土交通省所管、水道は厚生労働省、くみ取りトイレは環境省庁と所管が分かれている。例えば、ドイツ、スエ―デンは、「エネルギー省」の管轄だ。下水道からし尿処理場から出るガスで発電、ドイツでは30%がガスエンジン、スエ―デンでは、トロリーバスとトラム{路面電車}は、下水道処理から出るガスで動いているからです。」と書いてあった。

こういう話をなぜ日本のマスコミは書かないのかとSさんにメールで返事させていただいた。何もかもマスコミのせいにしたくない。しかし、日本のマスコミは庶民の味方のようなツラをしているが、庶民が書いてほしい記事は書いてくれないと常々思っている。

先のSさんは軍隊の考え方も諸外国と日本とまるで違うとメールに書いていた。「フランスとドイツでは兵士組合がある。憲法上の権利が守られている。米国は別だが、ヨーロッパでは軍隊は尊敬されている。福祉の進んだ北欧諸国は中立国でありながら、侵略軍でないが、軍隊がある。」と書いていた。今回の東日本大災害での自衛隊の活躍は、日本でも、自衛隊が国民から尊敬される存在に向けての足がかりになるかもしれない。

先日「学校で教えてくれない経済学」で糞尿問題に目をそらすマスコミと書いた。食べれば出る。原発を動かせばカスが出る。放射性廃棄物といえばもっともらしく聞こえる。しかし、所詮は排泄物ではないか。排せつ物をただ水に流して事足りると思うこと自体、神をも恐れぬ傲慢さがにじみ出ているような気がしてならない。今回の原発問題の根本的解決にとっても、糞尿処理、廃棄物処理に目を逸らし続ける限り、日本の国はいつまでたっても、大人に脱皮できないだろう。

排泄物ついでに、嫌われることを恐れず言う。ささやかながら両親の介護経験を踏まえて言えば、介護も糞尿問題に尽きると思っている。日本人はいつの時代から糞尿問題に目を背けるようになったのだろうか。オムツをさせればそれで済むという考え方そのものが、人間が生き物故の存在であるという基本を外している。オムツがとれた時の赤ちゃんの嬉しそうな顔を是非思い出して欲しい。(了)

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チューリップが咲いた(スケッチ&コメント)

2011-04-04 07:43:42 | スケッチ



チューリップが咲いた

江嵜企画代表・Ken



♪咲いた、咲いた、チュ―リップの花が、並んだ、並んだ、

赤、白、黄色、どの花見ても、きれいだな♪

春の花と言えば日本では桜である。ところが、春を代表する花の一つとしてチューリップは外せないという人は結構多い。

前々から一度チューリップの花を描きたいと思っていた。
昨年秋、球根を買い、震災のあとの更地に植えたチューリップが一斉に咲き始めたところをスケッチした。

チユ―リップの花に交じって、スズランの花がふた株見える。
鳥さんの落しものか、それとも風が種を運んで来たのか。
私も仲間に入れてと、言わんばかりに咲いていた。

フリー百科事典「ウイキぺディア」によると、イランからパミール高原、ヒンドゥク―シュ山脈カザフスタンのステップ地帯が原産、日本には江戸時代に伝播したが普及せず、大正になって新潟で本格的に栽培されるようになったと出ていた。

17世紀初頭、オランダで取引されたチューリップの球根が投機対象とされ、1637年、球根の暴落によりチューリップ・バブルが崩壊したことでも歴史に名をとどめている。

オランダの民話が「ウイキぺディア」に紹介されていた。
ある美しい少女に3人の騎士が求婚した。一人は黄色の王冠、もう一人は剣、最後の一人は財宝をもって愛をささやいた。誰とも選べぬ少女は、聖霊に願って自分を花に変えてもらった。王冠は花、剣は葉、財宝は球根になった。花の姿に変えられた少女の名から、その花はチューリップと名付けられた。

花言葉を調べた。色によって違う。赤は愛の告白、白は新しい恋、黄色は名声、正直、実らない恋などと出ていた。他の色の花もなぜか恋にまつわる花言葉が多い。(了)


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「国には元々期待していない」の被災者の声、自衛隊の活躍がせめてもの救いか

2011-04-03 05:07:01 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



“Japan’sCrisisBolstersItsMilitry”とうタイトルの記事が2日付けのWSJ紙に出ていた。今回の東日本大震災のあと災害地での自衛隊の活躍が、国民の共感を呼んでいる。「今まで自衛隊は戦争のためにいると思っていた。彼らはここで我々日本人を助けてくれることがわかった」と語るYumaTakahashiと名乗る陸前高田の17歳の高校生の声を紹介していた。

今回自衛隊は、米軍と共同で大規模な上空からの遺体捜索を実施した。今後日米の共同作戦は増えるだろう。自衛隊は、被災者に水を供給し、彼らの衣類を洗濯までした。瓦礫を撤去し、死体さえ洗った。在ワシントン、米シンクタンク、ワシントン戦略研究センター、日本問題専門家MitchelGreen氏は「東電は国民に厳しく批判された。その中で自衛隊は格別の実績を残した機関の一つである」と語ったと紹介していた。

この記事は、PatrickBarta,GordonFairclough,ChesterDawson3人の記者連名でまとめている。24万の自衛隊員の約10万6000人が災害救援活動に参加した。第二次世界大戦後最大の規模である。今回の自衛隊の活躍によって、今後、自衛隊の海外活動に際しても支持が高まる。もし災害復活動が失敗すれば、今後の自衛隊の評価は大きく損なはれるからだ、と書いていた。

「16年前の神戸の震災時、自衛隊が初期対応で全く機能しなかった。その反省を受けて、震災直後から自衛隊が積極的に投入された。自衛隊は国内規則に縛られ、都市での自衛隊の表だった活動が差し控えられた」と2日付けのWSJ紙は書いている。

阪神青木駅近くに伊丹駐屯部隊の自衛隊員が震災翌日既に集まっていた。ところが、彼らはまるで檻の中に閉じ込められた動物のようだった。何も出来ないまま我々被災者を傍観していた。当時、特に避難所の状況は悲惨だった。被災者は遺体と数日同居した。一番ひどかったのは糞尿問題である。

バス、トイレ対策がプライバシー問題も絡み災害時にいかに大事であるかについてマスコミも目をそらした。当時、自衛隊がやるべき仕事はいくらでもあった。水の供給はもちろんだが、糞尿問題処理、遺体搬送などもその一つだった。村山首相は全く動かなかった。あの時厳しく批判されたことが反省材料となり、今回の自衛隊の予想外の迅速かつ大量の部隊派遣となったことは十分想像できる。

今回の日本の自衛隊の活躍で、自衛隊は存在感を高めた。北朝鮮問題、尖閣問題で自衛隊見直しは進みつつある。日本の政治家は、自衛隊をArmy(軍隊)とかNavy(海軍)と呼ぶことを躊躇して来た。国民の自衛隊への認識も変わる可能性があるとどちらかと言えば警戒的に2日のWSJ紙は記事をまとめていた。

菅首相が2日、被災地を訪れた。2日付けの読売夕刊一面に、無職佐藤晴子さん(72)は「今、総理に避難所に来てもらっても何も変わらない。国には元々期待していません」と語ったと書いていた。当の記事には自衛隊の活躍にはふれていない。しかし、WSJ紙に紹介されたような、せめてもの自衛隊の目の前の活躍で多くの被災者は救われたに違いない。(了)

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米雇用21万1千人増、NYダウ56ドル高、為替1ドル84円、原油一時108ドル

2011-04-02 11:06:49 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



米労働省は4月1日、3月の米雇用数(非農業部門)が、21万1,000人増加、失業率は2月の8.9%が8.8%へ低下したと発表した。大方の予測は19.5万増だった。特に民間部門の雇用が13万増加した。これを受けてNYダウは米景気は確実に回復していると歓迎、前日比56ドル高、12,376ドルと2008年6月6日来の高値を記録したと1日付けのWSJ紙は紹介していた。

NY外国為替市場では、対円でのドル買いの動きが継続し、1ドル=84円台とドル高・円安で取引された。一方、対ユーロでは、一時、ドルは3月の好調な米雇用データを受けて反発したが、ECBが週明けにも利上げに踏み切るとの思惑からユーロ買いの動きに流れが変わり、1ユーロ=1.4235ドルと前日比変わらずで取引を終えたとWSJ紙は紹介していた。

NY原油(WTI)先物相場は、米雇用統計とリビア情勢を材料に買い優勢の流れから、一時バレル108ドル台を付け、107.94ドルで取引を終了した。原油相場の高止まりに加えて1日付けのWSJ紙は、トウモロシの供給不足を米農務省が発表したことから、値上がりが予測されると書いていた。トウモロコシは日本でも家畜飼料だけでなく多くの食材に使われており,トウモロコシの値上がり家計を圧迫しそうだ。

原油相場がドルベースでの先高気配にあることに加え、このところのドル高・円安の流れで既にリッター150円を超えて来た日本国内のスタンド売りガソリン値段の引き上げをリードしそうだ。米国景気の回復は結構なことだが、日本は東日本大震災、先が見えない原発問題をかかえ、資源の99%を輸入に依存していることから、ドル高・円安がさらに進めば、コストプッシュという観点から、家計含めて日本経済全体に一層厳しいハードルを突き付けられたことを意味している。

米国景気改善を裏付ける一つの指標として、悪夢の金融危機を引き起こしたサブプライムローン担保証券買い戻しをAIGが米FRBに提案、これを受けて米FRBが売却を開始した。額面1ドルの値段がリーマンショックの後は30セントだった。それが現在60セントまで回復していると1日付けのWSJ紙日本版が紹介していた。

最近、WSJ紙を読んでいると、米FRBが6月で6000億ドルの債券購入を終了するとの観測をしきりに流している。米地区連銀の枢要の総裁がタカ派、ハト派相譲らず論争を繰り返していることも米景気回復に確かな手ごたえを感じさせる一つの重要な徴候であろう。いつまでもゼロ金利のままドル垂れ流しをアメリカは続けることは出来ない。

問題は日本である。イソップ物語にネズミがネコにスズを付ける話がある。やらねばならないことは皆、分かっている。自らの命惜しさに特に政治家はリスクをとろうとしない。今朝のNHKテレビで住民が独自で瓦礫を撤去して車を通して事なきを得た話を流していた。これこそ日本がご先祖さんから受け継いだ互助の成果の一例であろう。大いに元気をいただいた。こういうニュ-スをマスコミはもっと茶の間に流して欲しい。(了)

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こうべ花時計(スケッチ&コメント)

2011-04-02 07:33:29 | スケッチ



こうべ花時計

江嵜企画代表・Ken



お馴染のフラワーショップ「潤」を覗いたらお店の中ががらんとしている。お姉さんにどうしたの?と聞いたら昨日棚卸して、商品がほとんどなくなった、とケロッと言われた。仕方なく、と言えばこれまた語弊があるが、「潤」とフラワーロ―ドを介して真西にある「神戸花時計」を訪れた。

昼過ぎの神戸は昨日とは似ても似つかぬポカポカ陽気だった。丁度お昼時ということもあってベンチでお弁当を広げている方を見かけた。神戸で生まれ、長年住んでいながら、しげしげ花時計を眺めたことは今回初めてだった。ト―テンポールがそばにあることすら知らなかった。

帰宅してヤフーのブログで「神戸花時計」を検索した。生まれは昭和32年(1957)、日本で初めて作られた花時計、直径6m,高さ2.25m、傾斜角度15度、地下に機械室があり、盛り土の上に設置してある。

現在使われている時計の針はグラスファイバ―製、長針の長さは260cm、分針と秒針野長さは310cmである。現在の花のデザインは、4月1日からグランドオープンした「神戸布引ハ―プ園/ロープウエイ」をデザインしていると出ていた。

3月24日に花を全て植え替えた。マリーゴールド(黄)160株、マリーゴールド(橙)260株、ぺチュニア(紫)340株、ぺチュニア(水色)などいれて全部で3,000本の花が植えられていると説明にあった。現在の花時計は、昭和51年(1976)に改修された二代目。平成14年(2002)から電源には、夜間、雨天を除き、太陽光発電が使われているそうだ。

花時計の背後には木々の小枝から青い芽を出しはじめている姿が見える。神戸花時計は16年前の阪神・淡路大震災に大変な被害に遭った神戸市役所の丁度北側にある。神戸の比ではない今回の東日本大震災の惨状を日々伝える二ユースを見聞きすると、余りのすごさに声も出ない。

花時計をスケッチしていたところ、たまたま二人のおんなの子が花壇にかけ寄って来た。彼女二人を画面に描き込んでペンを置いた。当然二人はあの恐怖の地震を知る由もない。のどかな昼下がりの情景をスケッチできる環境をいただき、ただただ感謝である。(了)


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加古川北、日大三に脱帽(スケッチ&コメント)

2011-04-01 07:37:21 | スケッチ


加古川北、日大三に脱帽

江嵜企画代表・Ken



地元兵庫代表として報徳学園と加古川北がセンバツ甲子園に出場した。 本命の報徳が早々と敗退したがまさかの加古川北がベスト8に進出した。チームエースの井上投手に興味があり昼過ぎに甲子園に着いた。意外にも客が少ない。特別内野自由席券売り場も人がおらず簡単に買えた。

第一試合の九州国際大付属と北海の試合が5回まで終わりグランド整備中だった。俗に言うバックネット裏も空席があり、スケッチのことも多少頭に入れて選んで席に着いた。目の前にはネットがある。多少見ずらい。しかし、バッターボックスの様子や投手の球筋が横から良く見えた。

隣の席には高校生と思しき集団がおり、試合の様子を盛んにメモをとっていた。ちらっと横目で見たら、書きこみ用紙のタイトルに「甲子園見学日誌、高校野球から学ぶことと書いてあった。要は実践を勉強し、自分たちの野球に生かす狙いらしいということが彼らの会話を横で聞いていて分かった。

お目当ての加古川北と日大三高の試合は、午後1時半からはじまった。初回に加古川北がヒットで出た。バントで送ると思ったが、強攻してダブルプレーでゼロでスタートした。後攻めの日大三の打者は、井上の研究十分だったのであろう、井上のスローカーブを手元に引きつけてセンター返しでミ―ト、野手の間を抜く確実な戦法が奏功、3回まで計6点を入れた。隣の学生が3回で球数が117と話す声が聞こえた。この段階で早々に勝負はついた。

昼過ぎまで太陽が出ていた。試合後半ごろから陽が陰るとさすがに寒かった。我慢して9回まで観戦した。日大三は加古川北の井上、西嶋、井上の目先を代える継投も関係なく、まるで練習試合のように打ちまくった。加古川北は9回に意地を多少見せて、2点を入れたがゲームセット、13対2で大敗した。実力差は歴然としていた。

入りは多少悪かったが、熱心な高校野球ファンで甲子園は沸いた。ところで世界では日本列島全てが放射能に覆われているかのような報道が続いている。政府、東電のプレゼンテーションの稚拙さも責められる。しかし、CNNはじめ外国の通信社が日本での放射能被害を過大に報道していることも大いに影響していであろう。

4月12日からプロ野球も開幕する。電気を無駄に使うなと言う声もある。それにはナイタ―を自粛する手もあるだろう。イベント全てを取りやめにする行き過ぎた反応もそこここで見受けられる。

野球嫌いの人には申し訳ないが、センバツ高校野球が甲子園で予定通り行われた英断に感謝したい。(了)


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