ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

7月輸出、輸入ともに5兆7,000億円、円高は輸出業者だけを叩くのか?(学校で教えてくれない経済学)

2011-08-21 08:02:36 | 経済学
「駐車場をお使いの方は申し出てください。百円お支払い致します。」という張り紙を阪神御影駅近くのさる食べ物店で見つけた。もう一枚「ちらしずし、600円、通常750円、8月お得メニュー」という張り紙もあった。いろいろお店なりに努力して少しでも売り上げを維持しょうと努力しておられるのであろう。この店はポイントカードも出していた。

阪神青木駅から徒歩約5分、魚崎駅から約10分の阪神電車線路沿いに昨年出来たスーパーで時々買い物をするようになった。その店はコロッケを通常の値段68円を58円で売る日がある。おにぎりは通常1ケ98円だが時々78円で売る。その店は月曜デ―とか曜日を特定して目玉商品を出して客にアッピールしている。

自宅近くの和食専門の店が国道2号線沿いに昨年出来た。出来た当初は客の入りが悪かった。おそらく口コミであろう、最近、店の前を通っていても、窓越しに結構、客の姿が目だつ。「昼膳」というメニューがある。1500円で、おつくり、お菜物、魚一品、その時々で焼き魚か煮魚か日によって違う。ご飯は俗にいう五穀米、おかわりOK,最後に一口デザートが出る。皿数の違いで魚膳1200円、1000円、800円ときめ細かい。食べる立場でメニューが用意されているのがいい。

冒頭に紹介したお店もメニューが豊富である。先日も子供ずれの客が来ていたが、子供の方もあれこれ選べるからお母さんとしてもやり易い。この店の値段設定もセールスポイントである。1,100円以上のメニューがない。680円からあり、先のちらしずしの通常値段750円を起点に置いているのであろう。780円、880円、980円と店主の値段設定に工夫が感じられる。客の目線がどこにあるか、客の立場で値段を決める気持ちが値段ににじみ出ている。

21日の読売朝刊に「ビッグマックで比べれば、円高極端でない?」と、英経済紙「エコノミスト」が7月に発表したデータをもとに解説した記事が出ていた。米国で4.07ドルのビッグマックは、日本では320円(首都圏)を基準に計算すると現在の日本の為替レートは1ドル=76円50銭になる。「ビッグマック指数」は1ドルあたり78円70銭だから3%高いと書いていた。NY外国為替市場で、一時、1ドル=75円95銭を付けて、当の読売新聞も騒いでいる。一概には言えないが、1ケ320円の値段設定は大ずれしていない。

18日、財務省は、7月の輸出5兆7,819億円、前年比3.3%減、5ケ月連続減、輸入5兆7094億円、同9.9%増と出ていた。7月の為替レートが知りたいが、財務省から23日発表されるまで正式には分からない。おそらく1ドル=80円を少し切ったところであろう。ここで大切なことは、円高と騒いでいるが、間違いではないかと思うほど、輸出と輸入が共に5兆7,000億とほぼ同額であることである。なぜ円高が輸出業者にだけに問題で、輸入業者に問題にならないのか。円が安くなれば、ビッグマックは、いくらになるか、算数の計算の練習のつもりで、小学校の生徒にやってもらって、彼らの意見を是非聞いてみて欲しい。

夏の高校野球が20日、日大三校が圧倒的力を発揮して、青森県代表の光星学院を破って優勝を決めた。被災地東北を応援したい甲子園ファンもおそらく大勢いたであろうが果たせなかった。一日一日の鍛錬を疎かにせず是非来年の夏の甲子園を目指して欲しい。人生は日常にありと常々思っている。不景気風を吹聴することは誰でも出来る。御影のお店に限らない。それぞれが工夫を凝らして必死に生活している。円高をただ騒いでいることでさも仕事をしているかのような錯覚だけは持たないで欲しいと思う次第である。(了)

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円相場一時1ドル=75円95銭、海外優良企業買収を進める一部日本企業は笑いが止まらない?

2011-08-20 09:51:11 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



「消えゆくアメリカンドリーム―加速する“超格差”の実態」と題して、19日付けのWSJ紙日本版でフリージャーナリストの肥田美佐子氏が「世界25ケ国・地域の富豪世帯が所有する92兆ドルのうち39兆ドルを米国の大富豪が占めている。一方、米世帯の2割に当たる6300万人が、資産ゼロか負債をかかえている。NY州では、302万人が政府の援助なしには食事にもこと欠く。8月2日成立した財政赤字削減策で社会保障費がカットされると、貧困率(09年14.3%)が倍になるという調査もある」などと書いていた。

19日のNY株式市場は、世界景気後退と欧州金融危機懸念から、NYダウは前日比172ドル、1.6%安、10,817ドルで取引を終了したと19日付けのWSJ紙電子版が伝えた。NY外国為替市場ではドルが売られ、一時、1ドル=75.95円までドルが値下がりした。一方、NY金先物市場では安全な資金の逃避先として金が買われ、トロイオンス当たり27.74ドル高い1851.50ドルで取引された。

今朝6時冒頭のNHK/BS「ワールドWaveMorning」が紹介する米ブルームバーグに出演した投資ストラテジスト、LindolnEllis氏は「米債務上限切り上げ問題、マクロ経済の冷え込み、ヨーロッパ不安という魔のトライアングル(3つの災い)の最中に今我々は置かれている。26日予定のジャクソンヒルでのバ―ナンキ米FRB議長証言待ちの状態だ」と語っていた。同番組に出演した投資会社DavidTice氏は「米国はペーパーマネーを刷り続ける。NYダウは8,000~9000ドルのゾーンに入るだろう」と話していた。

一方、ドイツZDFは番組冒頭に欧州株価暴落のニュースを取り上げ「フランクフルトDAX指数は2月18日7,406だったがフクシマ事故のあと3月16日6513、その後アジア株回復を受けて5月2日に7600の今年最高値更新後下げ続け、19日は112ポンと下げ5480で取引を終了した。不安感から投資家が争って株を売っている。相場は10億分の1分で高速取引で成立する。」と解説、番組に出演したハイセ・ミッテル氏は「皆が不安感に駆られている。原油相場がバレル82ドルと落ち着いてきている。今の株価は行き過ぎだ。」と発言していた。

20日付けのWSJ紙日本版は欧州株大幅続落の見出しで「フランクフルト市場で保険大手のアリアンツ4.1% 安、販売好調を発表したフォルクスワーゲン2.6%安、同業のBMW3.4%安、伊フィアット6.4%安、一方、英ソフトウエア会社オートノミ―72%高、独ソフトウエアAG5.8% 高、フィンランド携帯電話メーカー、ノキア4.7%高と堅調だった」と書いていた。

他紙は知らないが20日の読売朝刊一面トップは、大見出しで「円最高値75円 95銭」と出ていた。その記事の下に、家庭の「金」売却ラッシュ、指輪やネックレス手に行列と出ていた。毎度のことで恐縮だが、円が高いのではない。ドルが安いのである。金が高いのではない。ドルがこの先さらに下がると世界の多くの人々が思っているからであろう。日本人が貴金属店で行列を作って手持ちの金のネックレスを売っている姿は何を教えているのだろうか興味深い。

19日付けのWSJ紙は、なぜ円が買われているのかについてQ&Aのコーナーを特設して「答えはTokyoにない。Washigtonにある。アメリカ経済が少しでも上向きの気配を示せば大量の資金がアメリカに入る。一方、高齢化の進展、デフレ長期化と日本は巨額の財政赤字を抱えている。ひとたび流れが変われば、一気に日本円は売られるだろう。嵐がすぎさるまで日本円という港に帆を休めているにすぎないと答えていた。余裕のある一部の日本企業が、今が買い時とばかり、海外の優良企業を買収しているが彼らは笑いが止まらないだろう。(了)

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「エネルギーと原発のウソを全て話そう」(武田邦彦著:産経新聞出版)はお薦めか

2011-08-19 09:49:16 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


『エネルギーと原発のウソをすべて話そう』(武田邦彦著、産経新聞出版)を一気に読んだ。「一度ウソをつけば、そのウソを隠すためにウソの上ぬりをしなければならなくなります。」と「はじめに」のところに書いてある。ご自身、旭化成工業ウラン濃縮研究所長を務め、1988年5月ウラン濃縮に成功した実績もある。俗な言葉でいえば、原子力の酸いも甘いも全て心得た上で、「今後日本と言う国が原子力発電と覚悟を決めて立ち向かわなかればならない」と筆者ごとき素人にも分かり易く書かれている。お忙しい向きは本屋さんでも是非、立ち読みいただきたい一冊である。

著書の152ページから153ページに日本政府のついた「ウソ」と「ホント」が並んでいる。一例を以下列挙する。
①(ウソ)規制値の100倍まで「健康に影響ありません」「ホント」確率的にガンになる。②(ウソ)被曝は原発から同心円上の距離で決まると言い、20キロ圏内の住民を退避させた。(ホント)被曝は風向きによるから、20キロ圏外に住む子供が被曝した。気象庁は風向きを発表しなかった。③(ウソ)保安員の技術者が「原子炉の炉心の中の燃料が溶けているとみてよいと言ったら記者会見に出さず。文官に説明させる。(ホント)保安員の技術者は本当のことを言った。④(ウソ)菅首相が「福島は10年か20年は住めない」と言ったと側近が漏らして解任騒動になる。(ホント)本当のことを言った。

一方、18日付けのWSJ紙電子版に写真付きでYukaHayashi記者が福島の3町村で児童の放射能測定が開始された様子を写真入りで詳しく報道していた。当然世界に瞬時に配信されるであろう。一枚の写真は少女の頭の上を測定している。もう一枚は別の少女が差し出した手を係員が測定している写真である。自分も女の子の孫がいる。おじいさん、おばあさんがWSJ紙に掲載された写真を見たら、どんな気持ちになるだろうかと胸が痛くなった。

WSJ紙電子版は別ページで、18日NYダウが前日比419ドル,3.7%安、1万990ドルへ急落したと伝えた。株式から逃避した資金が米国債に流れ上昇、利回りは10年物で一時1954年以来初の年2%下回った。NY金先物相場はトロイオンス1818.90ドルを付けたと書いていた。WSJ紙は別ページで、欧州債務危機がアメリカに飛び火するのを防ぐため連邦、州規制当局ともに欧州銀行の監視を強化すると伝えた。

テレビ東京系「モーニングサテライト」は、朝5時45分からの番組で、18日のNYダウ急落を伝え、この日発表されたフィラデルフィア連銀の7月の景気指数が大幅に悪化した、7月の米中古住宅販売高が年率467万戸、前月比3.5%減と伝えた。モルガンスタンレーがECB(欧州中央銀行)が利下げを示唆したと伝えられ欧州株が軒並み大幅安になったことも18日のNY株式市場急落に影響したと解説していた。

月刊誌「到知」で、曽野綾子さんとノンフィクション作家のクライン孝子さんが「いまを生きる覚悟」というテーマで対談しておられる記事を読んだ。「一度、とことんまで落ちなきゃ目ざめないから。今回の地震で眠りこけていた日本人の怠惰で甘やかされた精神をゆり動かしてくれのであれば、多くの死者たちの霊も慰められるかもしれない」と曽野さんは話しておられた。「日本の信用を今回の日本の対応でドカンと落としたなと考えると本当に涙が出てきましたね。」とクラインさんは話された。

こう言う雑誌も読んで欲しい人は読まない。読まなくてもいい人だけで盛り上がっている傾向が強い。武田邦彦氏の著書もその内のひとつかもしれない。(了)

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株式相場乱高下の真犯人はコンピューター:NW誌日本版最新号(学校で教えてくれない経済学)

2011-08-18 12:21:43 | 経済学
米経済メルトダウン?経済危機の深刻度」というタイトルで近着の二ュ-ズウイーク(NW)誌日本版が特集を組み、ノーベル賞学者が診断書と処方箋を書いていた。しかし、「債務削減と経済成長は、そもそも両立しない」銘題を前にして、「不透明な状態」から抜け出すことは容易でないことがはっきりした。

一端原発がメルトダウンしてしまうと、チエルノブイエ同様フクシマも抜本的な処方箋が描けないことと類似している。「米FRBが量的緩和策第二騨(QE2)の一環として6,000億ドル相当の米国債買い入れを決めたがあくまで「鎮痛剤」に過ぎなかった」とベタ二―・マクリーン記者がNW誌本号に書いていた。

18日朝の「モーニングサテライト」を久しぶりで見ていたら野間口毅氏が「今後の米経済データ次第では金融緩和第三弾(QE3)に対する期待感が出て来るだろう。」と話していた。職業柄期待感を持たせた発言をどうしてもされたいのであろう。ただ、先日米FRBは「2013年半ばまでゼロ金利を据え置く」とFOMC声明文に明記した。にもかかわらず米株式市場はその後も乱高下を繰り返し、17日のNYダウは、一時124ドル上げたが、引けにかけて値を崩し、前日比4ドル高、ほぼ横ばいの11,410ドルで取引を終了した。

行き場のない資金はどこへ流れているのか。17日の付けのWSJ紙電子版は、NY金先物相場が1,791.20ドル、NY原油(WTI)がバレル87.58ドルで取引されたと書いていた。今一つの資金の流れは外国為替市場である。18日付けの WSJ紙日本版は「スイス中銀3度目の金融政策もフラン高なお収まらず、多国籍企業スイス離れ」のタイトルで、「スイスフランはここ1週間で10%対ドルで下げたが、ここ1年で見ると対ドルで32%、対ユーロで14%値上がりしている。スイス中央銀行(SNB)は「スイスフランは余りにも過大に評価されている」と声明を出したと書いていた。

今朝の「ワールドWaveMorning」を見ていたら中国中央テレビがバイデン米副大統領の訪中の様子を紹介、その中で「中米関係は大きく変化している。工場からマ―ケットへの変化、中国は今後、資本の輸出国へ進もうとしている。両国の信頼し合うことが重要だ。ライデン副大統領の訪中は理解強化に貢献するだろう」と中国政府を代弁してアナウンサーが力説していた。

バイデン副大統領の訪中は「習副主席の政治姿勢を探る目的」と題して、「今回のバイデン副大統領の訪中は、主にワシントンの政治問題と台湾への武器売却の可能性について話し合いをすると見られている。」「今回、バイデン氏は習氏と四川省で会うことが決まっている。習氏の知名度向上を狙った共産党の意図的な判断と思われる」などとWSJ紙日本版の記事がでていた。同じテーマのニュースでこれだけの違いがある。

NW誌の記事に戻す。ベータ二・マックリーン記者は「NYダウ、4日連続で400ドル以上の変動の「真犯人」はFRBとコンピューターだと断言していた。今日のマーケットでは売り買いの大半がコンピューターによつて行われている。70%から90%占めると言う専門家もいると書いていた。

朝から晩までコンピューター画面を見ながら生活する習慣が日本でも定着して来た。今では小学校低学年でもパソコン授業が増えて来たと伝えられる。鈴虫の声に秋を感じ、夕日を見て美しいと感じる子供の感性も大切にして欲しい。(了)

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夏の甲子園:ベスト4挑戦(スケッチ&コメント)

2011-08-18 09:54:49 | スケッチ


夏の甲子園:ベスト4挑戦(スケッチ&コメント)

江嵜企画代表・Ken


所定のレポートを朝一番で仕上げて、甲子園球場に午前7時に着いた。
既にキップ売り場には長い列が出来ていた。お目当ての地元東洋大姫路は
一塁側だったが、日陰選考で三塁内野自由席売り場に並び、代1,200
円を払って球場の中に入った。

試合開始前50分というところだったが両校の選手は既にベンチに入って
いた。シートノックが交互にはじまり、午前8時に光星学院先攻で試合
が始まった。光星学院のバッターを三振、三振、ライトフライに打ち取り
東洋大姫路は幸先良いスタートを切った。

後攻めの東洋大姫路は一番中島がいきなりライト前ヒット、相手が送り
バンドを間に合わないセカンドに送りセーフ、ノ―アウト1・2塁、俄然
期待が膨らんだ。ところが三番坪田が送りバンド失敗3塁から1塁へ転送
されあっという間に2アウト。5番増田がカラ振り三振、天国から地獄へ
転落した。

2回表の光星学院はゼロ。その裏、いきなりライト前ヒット、レフト前
ヒットと続き、再びノ―アウト1・2塁ではないか。完全に東洋大姫路
ペースかと思いきや、またもバンドミスで無得点に終わった。これだけ
ミスを連発するといかに好投手、原を擁しても勝てない。
 
野球にはミスはつきものである。しかしミスには許されるミスと許され
ないミスとがある。連続ノ―アウトのランナーを2人も出されて相手投
手の心臓は高なっていたはずだ。そこで東洋大姫路はメンタルなミスと
しか考えられないミスを犯してしまった。

光星学院の秋田投手を完全に蘇らせてしまった。1対2の接戦だったが
食らいつく姿勢に勝った光星学院に負けた。勝負ごとはよくやったでは
話にならない。ベスト4ならず東洋大姫路の夏は終り、夏の甲子園の
スケッチも描き納めとなった。

今年の夏の甲子園球場は節電のため2試合の日でも午前8時に試合が始ま
る。この日も回を追うごとに観客が増えていった。最後は外野席の上段に
空席がみられるだけで、内野。アルプスはほぼ満員だった。すごい人気で
ある。

夏の甲子園が終わると例年関西でも秋の気配に一変する。二百十日、二百
二十日の台風シーズンを無事やり過ごして豊年万作を期待したい。(了)


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メンタルなミスは、負の連鎖を招きやすい:野球から学ぶことは多い(学校で教えてくれない経済学)

2011-08-17 07:24:22 | 経済学
野球のミスには①不注意のミス、②技術的ミス、③メンタルなミスと3つある。この中でメンタルなミスは、恐怖心が付きまとうから一番厄介だと、昨晩のカープ対タイガース戦の解説者の広沢克己さんが話していた。実は2日前、なんでもないフライをタイガースのセンター柴田が落球して試合がこじれた。その後三塁の新井がエラー、自らも暴投と、勝てたものの藤川がその試合で、心身ともに消耗したとみられることが心配だ。あとに引きずらないで欲しいと藤川がマウンド上がった時に、広沢さんは話していた。


このようなことは野球に限らない。「メンタルなミスは恐怖心を生む」と広沢さんは話した。日本政府は国民のパニックを恐れるあまり、フクシマ原発事故の際、事実関係を隠蔽したとされる。その後、政府がなにを話しても国民は信用しなくなった。仮にお人よしの日本国民は騙せても国際社会では誰も日本の政府を相手にしなくなってしまった。不幸なことに米国の地位が低下、欧州も寄り合い所帯で指導力を発揮できない。世界のリ―ダ―も自信喪失している。本当に日本人一人一人がしっかりせねばならない時代がやって来たようだ。

16日付けのWSJ紙は「フクシマ原発事故直後の日本政府の対応のミスがその後5ケ月経った今も大きく影を落としている。3月12日に福島第一原発で水素爆発が起こった。直後放射能飛散が広範囲に及んでいた。それを住民に政府は隠した。浪江町の馬場町長は「犯罪行為だ」と口を極めて非難した」と書いた。同紙は別ページで、「福島の住民が原発反対デモの中で「60年さきまで放射能が消えないというではないか。」と語った」と紹介していた。

飛散した放射能は静岡のチヤ畑に被害をもたらした。放射能を浴びた藁を餌にした牛が体内被ばくしていた。次はコメである。米先物相場が初日値段がつかなかった。不吉な飛躍は慎まねばならないが、本年産米がそろそろ出回るころになるが、新米に放射能汚染の疑いがもたれたら、日本政府はどう対応するのであろうか。コメは主食である。パニックを恐れて、少なくともウソだけはつかないで欲しい。

昨日たまたま自宅近くの和食専門店で昼飯をとった。「マスターがコメが手に入り難くなっている。西日本産のコメに注文が集まるようになって来ている。最近は岡山産のコメを買うようになった。それもまとめて売ってくれなくなった。年末にかけてなにかが起こりそうで不気味だ」と話していた。

一方、16日のNY株式市場は、ドイツを含めユーロ圏全体の景気鈍化を嫌気して、前日比76ドル安、11,406ドルで取引を終了した。NY外国為替市場は、1ドル=76.34円、1ユーロ=1.4407ドルと小動きに終始した。NY原油(WTI)はバレル96セント下げ86.92ドルで取引された。一方、NY金相場はトロイオンス20.34ドル上げ1,785.34ドルで取引を終了したと日経CNBCが流していた。

「ワールドWaveMorning」でロシアRTRが珍しくフランス国債の格下げ問題で欧州株値下がりしたことを取り上げ、問題解決の切り札の一つとして持ち出されたユーロ圏共同国債発行にメルケル首相が断固反対、16日開かれたサルコジ・メルケル会談も見るべき成果をあげることなく終ったと解説していた。ロシアが欧州景気の風向きがおかしいと肌で感じ始めた一つの徴候として見ておきたい。

たかが野球されど野球。野球でいう3つのミスは我々身近な生活の場で経験済みだ。不注意によるミスは、努力によってまだ防げる。技術的ミスも訓練により回避可能だ。しかし、メンタルなミスは心の病気である。メンタルなミスは恐怖を後に残す。負の連鎖も招きやすい。メンタルなミスをいかに減らすかがが、これからの日本人の最大の課題かもしれない。(了)

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円が売られる方が幸せか?円が買われる方が幸せか?国民全体から見れば答えははっきりしている

2011-08-16 09:28:43 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


夏の甲子園ではベスト8目指しての熱戦が繰り広げられている。昨日の奈良智弁の9回の逆転劇は横浜には悪いが、決して勝負を捨てない子供たちの心意気がテレビ画面通じてひしひし伝わり元気をもらった。地元東洋大姫路の8回の集中打も見事だった。明日はどうしても甲子園へ行って生で試合を見たいと思っている。

15日付けのWSJ紙日本版に「円高、輸出業者にかならずしもマイナスではない」のタイトルでChesterDawson記者が書いていた。記事を読み始めたら、野村証券金融経済研究所チーフエコノミスト、木内登英氏は「デフレが長期化しているため、日本の国際価格競争力は実際には好転している。円が現状水準近辺であっても、日本の輸出業者は競争力を維持している」と述べたと紹介していた。日本の新聞には出ているのだろうかとふと思った。

旧聞に属する記事だが7月27日付けの毎日朝刊に「天燃ガス、輸入量が2ケタの伸び、火力発電炊き出し増を背景に」というタイトルの記事で「フクシマ原発事故後の電力不足を補うために液化天然ガス(LNG)の輸入が5月は前年同月比26%増の603万トン、6月も10.6%増の622万トンと急増している。東電に加え浜岡原発を停止した中部電力もLNG火力復旧を急ピッチで進めている」と書いていた。原発がだめなら当面火力に頼らざるを得ない。その意味でいえば日本円が対ドルで買われる方が安く買える分お得だ。

8月5日発表の財務省の平成23年7月上中旬分の貿易統計(速報)によると,輸出3兆4231億円(前年度期比:-3.4%),輸入3兆7,406億円(同12.7%増)と出ていた。一年前の為替レートは1ドル=90円だったから仮にドル80円で計算してもレートの差額分お安く買えたことになる。未確認情報だが、日本の輸入の70%、輸出の50%はドル建てと言われる。8月15日のNY外国為替市場では、1ドル=76円台だったからドル建て値段が上がらなければさらに安くなる計算だ。ただ、この日NY原油(WTI)はバレル87.88ドルまで上げて来たから丸腰の安心は当然出来ない。

「ワールドWaveMorning」でフランスF2を見ていたら、ECB(欧州中央銀行)が先週1週間で220億ユーロの国債を購入したと流していた。今朝のNY相場の1ユーロ=111円で換算すると2.4兆円である。1ユーロ=1.4441ドルまでユーロが買い戻された背景にはこのECBによる巨額の債券購入が貢献したと思われる。F2はドイツメルケル首相とフランスサルコジ大統領が16日会談を予定しているが政治的ジェスチャ―に終わるだろうと解説していた。サルコジ大統領は9ケ月後に選挙を控えている。政治ショーとしてのメルケルさんとのランデブーは益々増えるかもしれない。

15日のNY株式市場は、グーグルの携帯電話大手モトローラ・モビリティ買収のニュースを好感、NY連銀が同日発表した米経済の悪いデータを無視、NYダウは前日比213ドル高、11,482ドルで取引きを終了した。NY連銀は8月の米製造業の景気指数は3月連続減、全米住宅建設業協会(NAHB)発表の住宅市場指数も変わらずだった。赤字を計上したバンカメ株も7.9%高だったと15日付けのWSJ紙電子版がレポートしていた。こういう動きを見聞きしていると金余り現象極まれりの感を深くする。オバマ大統領の支持率が40%を割った。大統領選挙が目の前にちらつくと何でもありになるから怖い。

16日付けの日経朝刊に韓国ウオンが安値圏、インフレ・景気停滞を懸念と言う記事が目にとまった。韓国はウオン安を歓迎していたから、オヤッと思った。日本の国債が格下げされると心配しなくても円が売られる。円が売られる方が幸せか。円が買われる方が幸せか。国民全体から見れば答えははっきりしている。(了)

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人間にはミスはつきものと心得たい、世界中が混迷の時代に入った(学校で教えてくれない経済学)

2011-08-15 10:32:07 | 経済学
野球の話で恐縮だが、1対8で最終回を迎えたプロのチームがちょっとしたほころびであわや敗戦の瀬戸際にまで追い込まれるとは想像出来ない出来事が昨晩起こった。プロとはいえ人間である限り、ミスをおかすものだということを改めて痛感した。

40年前の古い話だが、米商務省の貿易統計がたびたびミスを犯すので、窓口の職員にそのことを話したら「ヒュ―マンビ-イングズ・マスト・メイク・ミステーク」とケロッと話していた。人間にはミスはつきものだ、ということを常に頭に入れて行動せよと教えてくれた。

原発は安全・安心だと刷り込まれて今回のフクシマの大惨事でいまだに解決策を見出していないと伝えられる。欧米の株暴落についても、欧州4ケ国が「カラ売り規制」とい鬼の手の助けを借りたが、所詮一時しのぎであるということを頭の片隅に置いておかなければなるまい。特効薬は当座の効き目はあるが副作用が必ず後で出て来る。

12日付けのWSJ紙日本版で、UBSチーフエコノミストが「欧州債務危機拡大リスクと米経済二番底の可能性」を指摘している。同紙は9日付けで「米国債格下げ危機は、2年前のリ―マンショック時とは違う。今回の危機は、景気低迷により、企業や家計が現金を貯め込み、借金を避けた。そのため消費は落ち込み、投資は伸び悩んでいる」と書いていた。

8日付けのWSJ紙日本版は「流動性の罠に陥った米経済、有効な救済策はあるのか」と題して①追加的財政出動は政治的に不可能、②通貨切り下げは基軸通貨ドルの役割から見て賢明でない、③4~6%程度のインフレ率を数年続ければ収入は増えるが、バ―ナンキFRB議長は物価安定という役割放棄とみなされるとして賛同していないと書いたあとで「病気と同じで、経済も診断を誤れば症状を長びかせる。」と指摘していた。

昨晩のナイトゲームに話を戻す。8回裏まで1対3と緊迫した試合だった。抑えのエース藤川がブルペンでウオーミングアップしていた。ところが9回表にタイガースに5点が入り福原が登板した。解説者の上田元阪急監督は「福原の気持ちが準備できていなかった。目の前の一人一人を丁寧に打ち取る気持ちが欠けていたのではないか」と指摘していた。

ヤクルトの代打ホワイトセルに2ランホームランを打たれて3対8になった。福原に動揺があったのか四球2つのあと死球で満塁。慌てたベンチは結局藤川を出した。センター柴田が平凡なセンターフライをなぜか落球、三塁新井のエラー、藤川の暴投も重なって、あっという間に8対7まで迫られた。最後は三振で打ち取ったが薄氷の勝利だった。

13日付けのWSJ紙電子版は「Global Crisis of Confidence」というタイトルで世界の政治家が自信(Confidence)を失ったことで結果もたらされた危機(Crisis)だから厄介だと書いていた。ドイツメルケル首相は休暇先のイタリアアルプスから帰国した。サルコジ大統領は休暇先のリベラ海岸から急遽パリへ戻った。にもかかわらず問題山積で打つ手がない。目先「カラ売り規制」で「患者」の様子を見ているにすぎないと書いていた。

先生がどう答えていいかどぎまぎしている。生徒はどうすればいいのか。医者が自信を失っている。患者はどうすればいいのか。一つ間違うと生死に関わる。人間にはミスがつきものだということと世界中が混迷の時代に入ったということだけは確かなようだ。(了)

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イルカショー満席(スケッチ&コメント)

2011-08-14 09:55:39 | スケッチ


イルカショー満席

江嵜企画代表・Ken



須磨海浜水族園へ長女が娘を連れてやってくると聞いて
スケッチが目的で飛び入り参加した。

JR須磨海浜公園駅で10時に待ち合わせてゆっくり歩いて
10分強で目的地に着いた。この時間でも駅から人の列が
切れないことに驚いたが孫がお目当てのイルカショーが
正午から始まったが満席なのに二度驚いた。

この水族園には孫を連れて夏に二度来たことがある。
その時と比べて人の入りがまるで違う。イルカのライブ
ショ―の中身ががらりと変わった。俗に言うかなり金を
かけ内容に変化と厚みを付けたことが分かった。

5疋のイルカが、交互に、プ―ルをはみ出さんばかりに
ジャンプする。その都度、おーっ!!ともワーッとも
つかぬ歓声が上がる。かぶりつきの観覧席に当然水しぶきが
上がる。水がかからぬようにビニールシートがプールサイドに
立てかけてあるが、キャー、キャー奇声を上げている様子を
みていると、水がかかることは先刻承知の上で、かぶりつきに
席をとりむしろ楽しんでいる風情であった。

入場料金は大人1300円、子供500円である。俗に言うバッタ
屋で大人料金は1000円で買える。子供は割引はない。夏休み
ということで特別に人が多いのであろうが、神戸市が経営する
施設では稼ぎ頭のひとつではないかと勝手に想像している。

イルカショーでは、イルカがかわいそうだなと思えるくらい
尾びれを振ったり、胴体をゆすったり、はてまた「ご挨拶しま
しょう!!」との調教のお嬢さんの笛に合わせてお辞儀まで
してくれた。ここでまた会場はドッと沸く。その都度イルカは
餌を口にほりこんでもらっていた。

イルカ”ふれ愛”プールと銘打って、7月21日~8月31日まで
期間限定で、遊園地コーナーに新たにつくったのであろう
別プールに3疋のイルカがお相手していた。ここでも順番
待ちの長い列が出来ていた。

孫は母親にねだって遊園地で乗り物を変えて楽しんでいた。
35℃を優に超える炎天下である。とても付き合い切れない。
エネルギーを温存しておかないと特に今年の夏は乗り切れ
ない。後を娘に託して家路についた。(了)


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欧州株カラ売り規制、米小売り0.5%増好感、NYダウ125ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2011-08-13 09:30:07 | 経済学
米ブルームバーグをNHK/BS「ワールドWaveMorning」で見ていたら、「今週火曜水曜と48時間起きていた。もう、くたくただ、と言っているディラ―がいる」、と紹介していた。もちろんNYダウの上げたり・下げたりが、しかも2%、3%の幅で起こったことを指している。日本では株の話題は市民権を得ていない。むしろ株の話をすると、変な目で見られる。よって近くの喫茶店でも株の話題はタブーである。

老後の命綱の年金基金が株や債券で運用されていることを自分自身の問題として捉えない人が多い。株の時価総額が減ればその分確実に年金基金が目減りする。お上がうまくやってくれるだろうと高をくくっていると、実はとんでもないことで、運用の専門家が少なく、高額の契約金を払って名の通った金融機関から指導を受けながらなんとか資産管理しているにすぎない。

「名の通った」という言葉が曲者である。大手の銀行さんの話だから大丈夫なのか。新聞に出ていたから安心なのか。中国人に感心するのは政府を頭から信用していないことである。株の話でも庶民レベルで自分自身の問題として捉える習慣がしっかり根付いている。それは欧米でも同じである。そのため、政治家もこの一週間、休暇どころではなかった。フランスのサルコジ大統領も休暇を切り上げ、急きょ閣僚会議を招集した。株価暴落と暴動とが重なった英国のキャメロン首相は文字通り休暇どころでなかった。

フランス、イタリア、スペイン、ベルギー4ケ国が株式市場でのカラ売り規制を始めた。7月のアメリカの小売高が0.5%増加した。この二つの材料を好感して12日のNYダウは、前日比125ドル高、11,269ドルで取引を終了した。NHK/BSが朝の二ユースでアメリカ株が上げたことを珍しくトップで取り上げていた。米ブルームバーグに出演した投資運用会社の専門家は大胆にも「正常に戻った」と言い放った。「欧州株に落ち着きが出てきたことが大きい」と話していた。

ドイツZDFが先のカラ売り規制をトップで取り上げた。テレビ画面にカラ売りの仕組みをチャートに示し、例えば1000ユーロで借りた株を売り、500ユーロに値下がりしたあと買い戻して値上りすれば差額が儲けになると解説していた。カラ売りは150日間停止される。フランス最大の銀行、ソシエテ・ジェネラルの格下げのうわさが流れ、当社の株がカラ売りされ暴落した。それが欧州株暴落、NY株暴落に大きく影響した。一方、12日付けのWSJ紙にスイスフランのユーロ・ペッグの話が出ていた。香港ドルは米ドル・ペッグである。ペッグ(PEG)とは釘、釘で止めることを意味する。ユーロやドルと連動して動くシステムである。

WSJ紙はスイスフランのユーロ・ペッグに対してRidiculousIdea(くだらない考え)だ、とSLJMacroPartnersLLPのStephenJen氏は話したと紹介していた。それかあらぬかスイスフランは1ドル=0.77スイスフランまで急落した。スイス銀行はスイスフランが一時1ドル=0.7スイスフラン割れ寸前まで買われたことに警戒感を露わにしていた。ドル急落が対スイスフラン、対円に顕著に現れた一連の動きである。このところドルは対人民元でも値下がりしている。豪ドル、カナダドルに対してもドルは売られた。ドルが売られているのであり、円が買われているのではない。ところが日本では相変わらず円高呼ばわりして、円高を目の敵にしている。自国通貨が売りたたかれる悲哀とはどういう状態か、真面目に想像してほしい。

ドル全面安の矛先はNY金先物相場をトロイオンス1801ドルまで押し上げた。ところが米欧株の落ち着きで金相場は1745ドルまで売られた。逆に、プラチナは1,792ドルへ値上がりしたと13日朝の日経CNBCが流していた。金がプラチナの上に座るとお尻がむずむずするのだろう。相場全体がそれぞれ落ち着きどころを見つけようとして動き出したのであれば一概に悪い徴候でないかもしれない。(了)

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