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ビフォー・水性マジックの線を見てください
(ズボンは本人が降ろしたもので私が降ろしたのではありません)
アフター
2つの写真を見ると、腰部から仙骨部に引いた水性ペンの歪みがわかると思います。
上の写真では、仙骨辺りでグイッと右に曲がっているのがわかります。
仙骨は一つの骨ですので、仙骨がこのように曲がることはないのですが、仙骨陵を擦りながら線を引いていくと、このように曲がったような線引きになります。
この方は、前日にも来たのですが、その日は足に出た症状が取れなかったのです。
(楽になったとは言ってくれましたが、私が納得できなかったのです)
坐骨や仙腸関節、股関節、腰椎などを調整しても、巨鍼療法をしても症状が、納得できるようには取れないので、プライドを捨てることにしました。
「申し訳ないのですが、きょうは時間がないので、治療費は要りませんので、明日も来て頂けませんか。申し訳ありませんが、お願い致します」と頭を下げてお願いしたのです。
痛みのある症状を治めるのは得意な方だと自負していたのですが、10数年ぶりに悩みました。
矯正に関しては、手技でも鍼灸でも、「遊びながら治す」と誇張するときもあったぐらいですから、痛みのある症状が取れないとなると、頭を下げるしかありません。
ですから、「明日も来て頂けないでしょうか」と頭を下げてお願いしたのです。
この心境、わかりますでしょうか。
今まで築いてきた歴史が、心の中で音を立てて崩れていったのです。
症状を治めるのが仕事で、そのプロとして生きてきたのですから、全てが「空虚」になるような気分になりました。
ただ、翌日来て頂くことにしたのには、もう一つの理由があったのです。
それは、この方は、食事の量が半端なく多いのです。
どれぐらい多いかと言うと、「うどんを6玉食べる」と言うし、「食べ放題」というメニューが好きで、「食べ放題」なら城崎だろうが、淡路島だろうが、「おいしそう!」と思ったら、どこにでも行くのです。
その日も、
「きのう串カツを100本食べてきました」と話していたので、「ギョエー!」と驚いたのですが、一緒に来たお友達も「私も50本食べました」と言っていました。
串カツ100本ですよ、100本!
なので、その日も肝臓に異変が起こっているのは六臓診でもはっきり出ていました。
しかし、脊椎診には出てなかったのです。
鍼灸診察では、一般的に「脈診」をするのですが、脈診だとすぐに変化してしまうので、脈診は「その時、その瞬間」で、表面的な診断するのに使い、奥にある慢性的な診断をするのには適してないと考えているのです。
ですから、その方の初日の治療は、「肝実」の治療もしたのですが、それぐらいでは脈は動いても、筋骨までは動かなかったのです。
経絡治療そして、筋骨まで動かすことができないのは、常に過食ぎみの人に多く観られるのですが、そのような場合は、手技療法を使います。
そして、もっとひどい症状の場合は巨鍼で治療します。
が、しかし、しかしです。
この方は、何をしても、多少は楽になるものの、バチッと治めることができなかったのです。
そして、翌日来て頂いたときには、上の写真のように、はっきりと腰椎下部に歪みが出ていたのです。
ちょうど友達も一緒に来ていましたので、その友達にも見てもらいましたら、
「すごーい! すごく歪んでいるわ! ええーっ、こんなにも歪むんですねー!」と声を上げていました。すると、その患者さんが
「私も見たい!」というので、水性マジックで線を引いて写真を撮ったのですが、写真を見た友達が、
「写真よりそのまま見たほうがはっきりわかるわ」と、脅かしていました。(^-^)
ここがポイントです。
きのうは、このような歪みはなかったのですが、1日置いただけで、はっきりと歪みが出てきたのです。
この意味わかりますかね。
1日目(串カツを100本食べて肝臓に負担をかけました)
2日目(治療に来たのですが、仙骨にまだ歪みは出ていません)
3日目(仙骨部にはっきりとした歪みが出ていました)
つまり、これが「脊椎診をすると慢性的な病因がわかりやすい」ということなのです。
さて治療ですが、治療は10分程度で終わり、
「はい。足を動かしてみてください」と言うと、ベッドから降りて足を動かし、
「あー、動く! 痛くない! 助かったわー! ほら、こんなに動かしても痛まない。ほら! ほら!」とはしゃいでいました。
さらにその翌日、一緒に来たお友達の治療日でしたので、「〇〇さんはその後どうでした?」と聞くと、
「もう痛みないみたいですよ。完全に治ったみたいですよ」と答えてくれました。
ビフォー・水性マジックの線を見てください
(ズボンは本人が降ろしたもので私が降ろしたのではありません)
アフター
2つの写真を見ると、腰部から仙骨部に引いた水性ペンの歪みがわかると思います。
上の写真では、仙骨辺りでグイッと右に曲がっているのがわかります。
仙骨は一つの骨ですので、仙骨がこのように曲がることはないのですが、仙骨陵を擦りながら線を引いていくと、このように曲がったような線引きになります。
この方は、前日にも来たのですが、その日は足に出た症状が取れなかったのです。
(楽になったとは言ってくれましたが、私が納得できなかったのです)
坐骨や仙腸関節、股関節、腰椎などを調整しても、巨鍼療法をしても症状が、納得できるようには取れないので、プライドを捨てることにしました。
「申し訳ないのですが、きょうは時間がないので、治療費は要りませんので、明日も来て頂けませんか。申し訳ありませんが、お願い致します」と頭を下げてお願いしたのです。
痛みのある症状を治めるのは得意な方だと自負していたのですが、10数年ぶりに悩みました。
矯正に関しては、手技でも鍼灸でも、「遊びながら治す」と誇張するときもあったぐらいですから、痛みのある症状が取れないとなると、頭を下げるしかありません。
ですから、「明日も来て頂けないでしょうか」と頭を下げてお願いしたのです。
この心境、わかりますでしょうか。
今まで築いてきた歴史が、心の中で音を立てて崩れていったのです。
症状を治めるのが仕事で、そのプロとして生きてきたのですから、全てが「空虚」になるような気分になりました。
ただ、翌日来て頂くことにしたのには、もう一つの理由があったのです。
それは、この方は、食事の量が半端なく多いのです。
どれぐらい多いかと言うと、「うどんを6玉食べる」と言うし、「食べ放題」というメニューが好きで、「食べ放題」なら城崎だろうが、淡路島だろうが、「おいしそう!」と思ったら、どこにでも行くのです。
その日も、
「きのう串カツを100本食べてきました」と話していたので、「ギョエー!」と驚いたのですが、一緒に来たお友達も「私も50本食べました」と言っていました。
串カツ100本ですよ、100本!
なので、その日も肝臓に異変が起こっているのは六臓診でもはっきり出ていました。
しかし、脊椎診には出てなかったのです。
鍼灸診察では、一般的に「脈診」をするのですが、脈診だとすぐに変化してしまうので、脈診は「その時、その瞬間」で、表面的な診断するのに使い、奥にある慢性的な診断をするのには適してないと考えているのです。
ですから、その方の初日の治療は、「肝実」の治療もしたのですが、それぐらいでは脈は動いても、筋骨までは動かなかったのです。
経絡治療そして、筋骨まで動かすことができないのは、常に過食ぎみの人に多く観られるのですが、そのような場合は、手技療法を使います。
そして、もっとひどい症状の場合は巨鍼で治療します。
が、しかし、しかしです。
この方は、何をしても、多少は楽になるものの、バチッと治めることができなかったのです。
そして、翌日来て頂いたときには、上の写真のように、はっきりと腰椎下部に歪みが出ていたのです。
ちょうど友達も一緒に来ていましたので、その友達にも見てもらいましたら、
「すごーい! すごく歪んでいるわ! ええーっ、こんなにも歪むんですねー!」と声を上げていました。すると、その患者さんが
「私も見たい!」というので、水性マジックで線を引いて写真を撮ったのですが、写真を見た友達が、
「写真よりそのまま見たほうがはっきりわかるわ」と、脅かしていました。(^-^)
ここがポイントです。
きのうは、このような歪みはなかったのですが、1日置いただけで、はっきりと歪みが出てきたのです。
この意味わかりますかね。
1日目(串カツを100本食べて肝臓に負担をかけました)
2日目(治療に来たのですが、仙骨にまだ歪みは出ていません)
3日目(仙骨部にはっきりとした歪みが出ていました)
つまり、これが「脊椎診をすると慢性的な病因がわかりやすい」ということなのです。
さて治療ですが、治療は10分程度で終わり、
「はい。足を動かしてみてください」と言うと、ベッドから降りて足を動かし、
「あー、動く! 痛くない! 助かったわー! ほら、こんなに動かしても痛まない。ほら! ほら!」とはしゃいでいました。
さらにその翌日、一緒に来たお友達の治療日でしたので、「〇〇さんはその後どうでした?」と聞くと、
「もう痛みないみたいですよ。完全に治ったみたいですよ」と答えてくれました。