ガメラの血の色はたしか緑色、プレデターの血はバスクリンみたいな蛍光のある黄緑色であるが、なぜ動物の血は赤いのか。「それは赤血球というのが含まれていて、その中にヘモグロビンという赤い物質があるからだ」では答えたことにならない。
クロロフィルは中心にマグネシウムMgを抱えた錯体であり、ヘモグロビンはそれが鉄Feである。こういう錯体というのがガス交換に適しているようだが、なぜ鉄を選んだのか。
地表付近の元素の含有率を示した「クラーク数」を見ると、鉄は上から4番目で4.7%、マグネシウムは8番目で1.9%。やはり豊富な金属を利用することにした、と考えるのがふさわしいだろう。
ではなぜ錯体としての色が赤くなる鉄を選んだのか。クラーク数の上位には、他にもアルミニウム(3番目)やチタン(10番目)といった金属があるのに、である。
おそらくそれは、目立つから、だろうと思う。先に進化した植物はマグネシウムを利用し、その葉っぱは緑色。その中でケガをして血が出た時に、同じ緑では目立たない。ひょっとしたら大昔、透明な血や緑色の血を持った生き物が存在したかもしれない。しかし目立たない血のせいで命を落としやすく、進化の過程で消えて行ったのだろうと思う。赤い血にしたのは、生き物として、生き残るための戦略だといえる。
もちろん、アルミやチタンの錯体でガス交換ができるのかどうか、もしできたとして、それがどういう色になるのか、ということはよくわからないのであるが。
あるいは逆に、自分の血の色が目立つように、目の方が進化した、とも考えられなくはない。だとすれば、宇宙人なら宇宙人の血液を見れば、それはその宇宙人にとって、きっと目立つ色であるに違いない。
少し話はそれるが、赤い恒星があるとすれば、その下に暮らす生き物というのは、赤をケバケバシイとは感じないに違いない。でないと、始終イライラしてしまうことになる。ちなみに、太陽光線は白というか、無色である。
ところで空が青いのは、気体の分子で乱反射しやすいのが青い光だからだそうだが、さらに植物の葉っぱも青だったら、色彩的にすごくつまらないものになっただろうと思う。緑色で良かった。
そうそう、ナメック星の空は緑色だったと思うが、あれはあり得ることなのか。その場合、植物の葉はやはり緑色になるのだろうか。
クロロフィルは中心にマグネシウムMgを抱えた錯体であり、ヘモグロビンはそれが鉄Feである。こういう錯体というのがガス交換に適しているようだが、なぜ鉄を選んだのか。
地表付近の元素の含有率を示した「クラーク数」を見ると、鉄は上から4番目で4.7%、マグネシウムは8番目で1.9%。やはり豊富な金属を利用することにした、と考えるのがふさわしいだろう。
ではなぜ錯体としての色が赤くなる鉄を選んだのか。クラーク数の上位には、他にもアルミニウム(3番目)やチタン(10番目)といった金属があるのに、である。
おそらくそれは、目立つから、だろうと思う。先に進化した植物はマグネシウムを利用し、その葉っぱは緑色。その中でケガをして血が出た時に、同じ緑では目立たない。ひょっとしたら大昔、透明な血や緑色の血を持った生き物が存在したかもしれない。しかし目立たない血のせいで命を落としやすく、進化の過程で消えて行ったのだろうと思う。赤い血にしたのは、生き物として、生き残るための戦略だといえる。
もちろん、アルミやチタンの錯体でガス交換ができるのかどうか、もしできたとして、それがどういう色になるのか、ということはよくわからないのであるが。
あるいは逆に、自分の血の色が目立つように、目の方が進化した、とも考えられなくはない。だとすれば、宇宙人なら宇宙人の血液を見れば、それはその宇宙人にとって、きっと目立つ色であるに違いない。
少し話はそれるが、赤い恒星があるとすれば、その下に暮らす生き物というのは、赤をケバケバシイとは感じないに違いない。でないと、始終イライラしてしまうことになる。ちなみに、太陽光線は白というか、無色である。
ところで空が青いのは、気体の分子で乱反射しやすいのが青い光だからだそうだが、さらに植物の葉っぱも青だったら、色彩的にすごくつまらないものになっただろうと思う。緑色で良かった。
そうそう、ナメック星の空は緑色だったと思うが、あれはあり得ることなのか。その場合、植物の葉はやはり緑色になるのだろうか。