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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

2+2≠2×2

2009-04-19 08:02:35 | 科学/考察
 昔を思い出してもらって、算数の話など。いや、簡単ですから。
 上のタイトルの左辺と右辺、どちらも計算すると4になるのだが、それぞれ意味は違うよ、というお話。

 たとえばの問題。「長さ2mの棒が2本あります。合わせて何mでしょう」
 2m+2mで4m、は簡単な一つの解。そしてもう一つは、2×2=4。これは2m×2本のようであるが、これだと答「4」の単位が「m・本」となってしまうから、2m/本×2本としないと「m」だけが残ることにならない。

 足し算の場合、同じ単位同士のものでないと足せない、というのが鉄則。秒とリットルとは足せないし、ドルとトンも足すことはできない。これは引き算でも同じ。
 これに対し掛け算の場合、それぞれ単位は違っててもいい。割り算でも同じ。
 え? 面積の計算でメートル同士を掛けることがあるって? 確かに。でもそれぞれのメートルは、縦と横と、次元が別物と考えないといけない。ちなみに横軸の2メートルと、同じく横軸の2メートルとを掛けることは、できないはず。(特殊な数学ならあるかも)

 数学の場合、単位が出てこないこともあるが、理科では、つまり実際の場合は、必ず単位を考えないといけない。単位のない実計算というのはないはずだから。
 だから物理の問題を解く場合なんか、単位あるいは次元の方から考えるとやりやすい。知ってる人は知ってると思うけど。

 そうそう単位と言えば、アンペア(A)はフランスの物理学者・アンペール、ボルト(V)はイタリアの物理学者・ボルタに由来するなど、そんなことも自分で調べてみると面白いはず。
 

コメント
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