正確に言うと、一部は生き残って鳥に進化したらしいが、6500万年前の恐竜の絶滅の原因は、やはり今のメキシコ・ユカタン半島に落ちた小惑星だったということだ。
4月20日の朝日新聞・科学面によれば、分かっているだけでもこれまでに5回、生物絶滅の危機があったそうだ。
その記事でも動物のことしか取り上げられていなかったが、植物、たとえばコーヒーの木やカカオの木が絶滅していたら、僕らはコーヒーもチョコレートも味わうことはできなかった。いやあるいは、別の嗜好品があり得たのかもしれないが。
たとえばトマトがなければ、イタリア料理はまったく違ったものになっていただろうし、ワサビがなければお刺身の味わいも半減しただろう。ネギがなければ熱さましに苦労しただろうし、アオカビがなければ抗生物質の発見は遅れたことだろう。
いや、ひょっとしたら人間の味覚や感覚自体、今とはだいぶ異なったものになっていたかも。
さらに言うと、地球という星にもし石炭や石油がなければ、文明の発展というのは著しく遅れていたに違いない。宇宙へ進出するのも、かなりあとになっていたかも。石油のない地球だって可能性としてあっただろうに、これは実に幸運なことである。僕ら人類のために、誰か/何かが仕組んでくれたようにも思える。(いや、石炭や石油なんかなかった方が、人類は幸せだったかも)
ただそもそも、地球の歴史において、仮にそれだけの変更があったなら、僕もそしてあなたも存在しなかっただろうし、こういう文書が書かれ、読まれることもなかったろう。不思議と言えば不思議。(いやいや、また別の“僕”が同じようなことを書き、そしてまた別の“あなた”が読んでいるの、かも)
…大型連休の穏やかな午後、コーヒー飲みながらこんなことを考えていました。
そうそう、スーパーで買う粉のコーヒー豆より、専門店で挽いてもらったものの方がウマいんで、知り合いの店に頼んで送ってもらっているところ。