1993年。都並がケガしてなければ〈ドーハの悲劇〉はなかったかもしれない。
1998年。カズがメンバーに残っていれば、チームの士気はまた違っていただろう。
2002年。決勝トーナメントに進んだことで気を抜かなければ、ベスト4くらい行けたかも。
2006年。加地が直前のドイツ戦でシュバインシュタイガーに削られていなければ、初戦は落とさなかったように思う。
スポーツに「たられば」は禁句であるが、今回も、イングランドのベッカムやルーニー、スペインのフェルナンドトーレスなど、ケガの情報が入ってきている。現実の世界では、どのチームも万全というのはありえない。だからどの国の代表にも、それぞれに「○○がいたら」という物語はあるのだろう。
いずれにせよ、僕らは〈ドーハの悲劇〉や〈ジョホールバルの歓喜〉の存在した世界に住んでいる。この6月には、どういう世界が待っているのか。
現実的には前回と同じく「2敗1分け」が妥当なところだが、何の根拠もなしに「やったー! カメルーンに勝った!」という感激のイメージを、先日から味わっているところ。僕のイメージだから僕の勝手なんだけど、同じようなイメージを選手や監督、サポーターが共有すれば、かなりの力になるだろうと思っている。
あそうそう、どういうわけか、日本代表としてドイツなんかと戦う夢を見たりする。これまた僕の(脳の)勝手なのだが、結構いいプレーをしたりも。
さて、あと26日。美しく勝つか、みっともなく負けるか。代表に小野も入れてほしかったが、優勝は、メッシのいるアルゼンチン、か。
ところで体格の差もよく言われるところだが、メキシコ人やスペイン人も日本人とそう変わらないらしいから、戦い方参考にしているという話もある。
まあ勝ったの負けたの、平和だからこそ楽しめること…。