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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

世界は驚きに満ちている

2018-06-17 09:43:44 | こころ
 
 スポーツの素晴らしいプレー、タレント/女優のかわいらしさ、世界遺産の見事さはもちろんながら、身の周りありとあらゆるものが素晴らしく見える、という話。

 おそらくキッカケは次の2つだと思っている。
・テレビの特番で、色弱矯正のメガネをプレゼントされた少年の見る世界が色彩に満ちたものになったというシーンを見たこと。
・映画『モリのいる場所』で、主人公・熊谷守一(山崎努)がアリや小石を日がな一日眺めているシーンを見たこと。

 ある朝、自転車で家の近くの神社の前を通った際、ふと「この世界は驚きに満ちている」という言葉/イメージが心に浮かんだ。
 そうすると不思議なことに、山の緑も、田んぼの水も、空の青さも、雲の形も、驚きを持って目に入るようになってきた。(ひょっとしたらある種の薬物でこういうのあるのかもしれない。もちろん服用はしていないし、いつも酔っ払っているわけでもない)
 これが、もう半月ほど続いている。こんなの初めて。
 いやあるいは、小さい頃はこうだったのかもしれない。いつの間にか曇ってしまった目が、晴れただけなのかも。

 重力、太陽、大気、磁気、生物、社会、街並み、ありとあらゆる物が、バランスよく配置されているこの世界。驚きに満ちているとしか言いようがない。
 これまで、自分の気分や他人の視線、世間の評判を気にして、意識が自分にばかり向いていた。それがいっぺんに外に向けられることになり、大げさながら「人生変わった」ような気分。
 さらに言うと、この世から自分がいなくなっても、こういう素晴らしい世界が残るのなら、何の心残りもないといった心境。…言葉ではなかなか説明しづらいのだが。

 だから、(つづく)

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