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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

人事の季節

2008-04-06 15:08:00 | エッセイ
 
 進学・入学・入社の時季であると同時に、昇級昇格の季節でもある。
 お勤めの方ならば、ご本人あるいは周りでも、先に上がったの遅れたの、この春もいろいろあっただろう。意外な人事もあったかもしれないが、だいたいは、収まるところに収まっているようだし、さほど突拍子なことは起きないように思う。もちろん運不運はあれど、大抜擢や降格がたまにあっても、よくよく考えれば「なるほど」ということがほとんど。

 いつかも書いたように、学校の勉強と違って職場での評価というのは、ペーパーテストだけで決まるものではない。本人に関わる何人もの人間が、その能力や実績、人柄というものを吟味して決めるもの。
 そしてその物指しというのは、当たり前だけど、会社の役に立つかどうか。ただ、仕事が出来るだけでもダメだし、人柄がいいだけでもダメ。両方バランス良くないといけない。だからたまに、「何であんな仕事遅いヤツが」なんてことも起こりうる。
 会社が損になるような人事というのは、おそらくない。また、昇進させて本人がツブれるようならば、それもしない。それは業務を進めるために、利益を得るために、必要なことだから。

 自分の話をすると、今回ちょっとだけエラくなってしまった。それはそれで嬉しいことではあるが、プレッシャーというのか、気持ちの負担というのはある。
 その昔、昇進すればいいだろうな、とは思っていたが、いざなってみると、大変さの方が勝っていて、思っていたほどには楽チンなものでもない。とすると、役員や社長になったら、と今思っているけれども、なったらなったで、やはり大変なのだろう。

 ごちゃごちゃ並べましたが、学歴や容姿、あるいは世間体に関係なく、最後は、〈自分なりの出世〉ができればいいんじゃないか、と。

 …何だかありきたりの、俗っぽい話になってしまいました。
 

4月7日追記 
 ほとんど関係ないけど、山口瞳『諸君、これが礼儀作法だ!』(新潮文庫)という本は面白かった。

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