皆さんにも経験ないだろうか、考えたくもないことが頭にこびりついて離れないことが。それも、休日のゆっくりくつろぎたい時に限って。そして時には、映画やデート、ドライブに旅行が台無しになってしまう。
それは仕事のことだったり職場のことだったり不愉快な奴のことだったり、または勉強や学校のことだったり。「何で休みの日にあんな奴のこと考えなきゃならないんだ」と思うのに、頭が勝手に考えてしまう…。
昔からそういう強迫神経症的なところがあるのか、休日前には特に注意するようにしているのだが、先のシルバーウィーク中にハマってしまって参った。せっかく一人旅に出たのに、イヤなことが頭から離れず、目の前の景色も充分楽しめず。
そうこうしているうちにふと思いついたのが〈不愉快ポイント〉。不愉快なことを考えるたび、ポイントが貯まるというもの。ポイントカードなんてないんだけれどで、少し考えたら10ポイント、ずーっと考え込んでいたら100ポイント、と。
「人生はあざなえる縄のごとし」とも「塞翁が馬」とも言うし、「人生はプラスマイナスゼロ」とも言う。だから、悪いことがあればその分良いことがある、と考えることで、心がスッと軽くなったものだ。単純な時間の経過もあろうが、おかげで旅の後半はリラックスして楽しむことができた。
貯まったポイントが何かの商品に交換できるわけではないけれど、のちのち、年取った時、あるいは死後なのかもしれないけれど、いいことがきっとあるに違いない。
もちろんポイントの数字/付け方は勝手に決めていいし、貯まったポイントで以って自分へのご褒美としてケーキなんか買ってもいいかもしれない。その辺は自由。
ところで一人旅の場合、電車を利用することが多いのだが、窓から外の景色を眺めているとどうしても視線が左右に動くことになる。これって、ストレス解消にいいと言われる〈眼球運動〉に近いので、ひょっとしたら精神衛生面でもいいのかもしれない。
…さて今回の2泊3日の旅だけで、不愉快ポイントが2000ほど貯まったのでした。
〔写真は、旅の最中に車窓から見えたいい風景〕