平社員より係長の方が偉い。係長より課長、課長より部長、部長より取締役、取締役より社長の方が偉い(とされている)。
でもその社長だって、会社を代表しているということからすると、株主や世間(の評判)には勝てない。じゃあ世間は何かって言うと、僕ら一般人の集まりということになる。一人ひとりにすればもちろん社長が一番偉いし力を持っているんだけれど、トランプみたいに、キング(大統領)よりもエース(一般人)の方が強いことだって、充分あり得る話だ。
参議院議員の半分が、きょう選ばれる。選ばれた人だからそれなりに偉い人たちなのだが、選ぶのは僕ら有権者。これまた一人ひとりはもちろん弱いけれど、まとまれば一番強いのかもしれない。国会議員が地方の党の役員から責められる、というのはよくある話。地方の役員の方が、失礼ながら身分的には「下」である。しかし、その「下」の人の支持がなければ上の人はやって行けないのも事実。
だから無理して偉くならなくても、下っ端で勝手なこと言っているのが気楽でいいのかもしれない。
会社でも、上に行くほど言動が慎重にならざるを得ないのに対し、下っ端の奴ほど好き勝手なことが言えるものだ。発言の影響力が少ないからだが、見ていてうらやましいと思うこともある。
話は飛ぶけれども、僕はいわゆる頭脳労働者で、体はあまり使わない代わり、頭を使い気を遣い仕事している。一般に、肉体労働者の方が頭脳労働者よりお給料は低いようだけれど、仕事が終わって飲むビール(あるいは発泡酒)のウマさ、メシのウマさというのは、頭脳労働者の比ではないだろうと思う。
そうすると一体、どっちが本当に幸せなんだろう、ということをつい考えてしまう。
今回の参院選、おそらく民主党の大勝だろう。衆議院で与党、参議院で野党が優位となれば、それはそれで、バランスのとれた、ある意味理想的な形なのかもしれない。
ついでながら、今の国家権力・マスコミ・国民の力関係も、まあまあいいバランスなのではないかと思う(時々踊らされることもあるけれど)。
ではでは、例によってビール飲みながら、開票速報でも見ますか。
〔写真は、Wikipediaより〕