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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

地・水・火・風

2013-09-22 08:50:16 | こころ
 
 台風18号が去ってぐっと涼しくなった。初秋の、いい感じの季節である。
 ただこの夏は、また記録的な異常気象となった。猛暑に豪雨に少雨に竜巻…、被害に遭われた方にはこの場をお借りしてお見舞い申し上げます。

 地・・・地震や噴火
 水・・・洪水や津波
 火・・・火事や落雷
 風・・・台風や竜巻

 元々は仏教用語らしいが、自然を構成するとされる「地水火風」。普段は穏やかであるものの、ひとたび機嫌を損ねれば人間なんかひとたまりもない。
 つまりは謙虚に謙虚に…といった当たり前の話。

 どんなに立派な人でもイヤな奴でも、いかに天才でもいかなスーパーマンでも、地水火風に代表される自然/天あるいは神には勝てない。僕だってあなただって。それはどうしようもないことだけれど、ある種信仰のような感覚で心のどこかに置いておく必要はあるだろうと思う。

 ところで人為的な災害含め、大きな被害に遭った人たちってのは、その直前までは普通に食べたり笑ったりしていたことだろう。確率低いとはいえそれが一瞬にしてどん底に突き落とされるかと思うと、やり切れない気持ちにもなるし、極端な話生きるのが怖くなってくる。僕もあなたもこの先どうなるかってのは分からないし、「あの頃は良かった…」と今を振り返ることだってあるかもしれない。
 …で、どう考えればいいのか。それはおそらく、良寛さんが言うように「災難に遭うときは遭うがよろし」と考えるしかないだろうと思う。「その時はその時」というか。

〔写真はヒガンバナ。地水火風も撮り込んだつもり〕

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