なでしこジャパンが中国に勝って、準決勝へ。アウェイの中、2-0とは大したもの。前半終了間際にバタバタしたほかは、チェックもパス回しもうまくできていて、安心して見ていられた。
一方の男子(反町ジャパン)は、勝ち点1さえも挙げられずに敗退。もちろん監督だけの責任ではないだろうが、大会前の「肉体、戦術、精神、いずれも充分に仕上がった」という談話が、今となっては虚しいかぎり。
“世界”を相手に1-4では完敗と言っていいだろう。だからという訳でもないが、悪かった点ばかりが残っている。
みんなも感じてるように、初戦(対アメリカ)がすべて。
FW森本は、ボールをもらって突っ掛けては相手に奪われていた。まともに抜けたのは1回あるかどうか。リズムを崩していたのは間違いない。個人的には李忠成の方がガッツがあっていいと思うし、先発で使ってほしかったなあ。
平山がいれば、という意見もあるようだが、あのヤル気なさそうな顔つきというのはどうも、といつも思っている。顔つきといえば、MF谷口だったか、元気がないというか、なんであんなツラそうな顔してプレーするのかよくわからない。
(どっかで読んだ話だが、勝負事では悲しそうな顔をした方が負ける、という説もあるそうだ)
前半21分の絶好のチャンス。右からのクロスを森重が外したのはホントにもったいなかった。相手DFより前に、という焦りもあったようだが、確か3戦目のオランダ戦でも、もっとフリーなのに同じように前に行き過ぎてシュートミスがあったから、そういうクセなんだろう。そのクセが分かり合えてなかった、あるいは分かっていてミスした、というのも敗因の一つだろう。連携が悪い、というか。
そして相変わらずシュートふかし過ぎ。上半身がそっくり返っているからだが、地を這うようなシュートというのをたまには見てみたいものだ。
他の競技の方はまずまず。準々決勝だったか、柔道男子の内柴選手が逆転で勝利し、そのまま金メダルを手にしたのが大きいように思う。フットワークが軽く、見ていて気持ちのいい男だった。あれで日本選手団も活気付いたのではないか。
あと平泳ぎの北島選手は見事だったし、オグシオのバドミントンも初めて見たけど、凛々しくてカッコ良かった。
…とまあお盆休みなので、テレビでオリンピックばかり見ています。
それにしても、ニュースのトップや新聞の一面をいつも飾っていたような大事件は一体どこへ行ったのやら。「金」とか「連覇」とかいう字が躍って、これはこれで〈平和〉であるには違いない。
〔写真は、時事通信社より〕