何と発音するのか知らない、油を加えると書いて「ガンバレ」という意味なんだそうだ。
北京オリンピックが始まった。2008人の演者による古代打楽器の演奏や数々の絵巻物は、中国らしさ満点だったし、今のあの国のパワーが感じられた。
そして空中を“走り”ながらの聖火台点灯は見事。あの炎を見ると、いつもグッと来るものがあるし、平和でいいなあ、と思ってしまう。(ロシアのグルジア爆撃、なんてのが同じ日にあったようだが)
44年前の日本、そして20年前の韓国がそうであったように、オリンピックは景気も良くなるし、国威発揚の場でもある。これで中国もますます世界から注目されることになるだろうが、その分責任というものも重くなってくる。チベットやらウイグル自治区やら、治安はまだまだのようだが、そういうのに対する世間の目も厳しくなることだろう。
まあ少なくともオリンピックだけは、大きな事故なく成功裏に終わってくれればいいと思う。
ところで我らが日本勢はというと、開幕前から行なわれているサッカーを含め、ちょっと厳しいようだ。前回から主要メンバーが変わっていないように、ベテランが多い分、実力が下降線に入っている選手も多いに違いない。前回のアテネが良すぎたんで、今回はメダルもだいぶ少ないかも。
そんなことより、アトランタでの〈マイアミの奇跡〉、シドニーでのマラソン・高橋尚子と、いつの大会も感動的な場面があるから、今大会もいい場面がきっとあるだろう(マスコミの報道の仕方にもよるが)。金メダルだけ、日本人だけじゃないだろうけど、それは楽しみ。
そうそう、おととい金曜日の東京からの新幹線の中で、たまたま20代の中国人と話をする機会があった。少々はにかみながらも、なかなか話せる好青年で、今回のオリンピックやギョーザの件、仕事の話などをしていた(石膏板の作業をしているそうだ)。中国が、またちょっと身近に感じられたところ。
(し、しまった。「加油」の発音を聞いとけば良かった)
あと、ものすごく気が早いけど、今年の漢字は中国の「中」かも、とテレビで開会式を見ながら思ったのでした。
〔写真は、3月に出張した時に撮ったもの〕