思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

社会? 議員の仕事・前文(理念)

2005-02-02 | 社会思想
昨年9月より私が主宰する「哲学と市政の会」では、我孫子市議会改革の前提となる「議員の仕事とは何か?」について、討論してきました。

以下は、『議員の仕事』前文(理念)です。この理念に導かれての具体的な仕事の内容については、会のメンバーで、議会での所属会派が異なる二人の市議(とびら /
あびこオープン)が作成中です。



議員の仕事・前文(案) 武田康弘

民主制社会の本質は、? その社会の成員が例外なく法の下に平等であること、政治上の決定はすべて「法の支配」を受けること、いわゆる〈法治主義〉と、 ? 抑圧のない自由な議論と多数決によって政治上の問題を解決していく〈議論主義〉にあります。

したがって、その双方に関わる議会とは、民主制社会の屋台骨を支えるシステムだといえます。

行政(市役所)は、市民サービスのための具体的な仕事を行う機関ですが、議会は、行政のサービスが議会の承認した枠組みの中で、公正・公平・スムースに行われているかをチェックします。議会とは、市民社会の民主的な運営を保障するためのシステムなのです。

そのために議員は、特定の人物や団体の利益を図る言動を厳しく規制されています。議員に何よりも求められるのは、公正の精神です。議員の本来の仕事は、主権者である市民の代行者として、民主制社会を守り発展させていくことにあります。


直接民主主義と議員

民主主義という考え方は、自治政治の実践によって支えられています。

日本でも500年以上前から惣村(そうそん)、自治都市、一向宗(いっこうしゅう)自治区など全国各地で住民による自治政治が行われてきました。

明治政府以来の中央集権政治を、市民自治へと転換する必要が求められている今、市民の市政への直接参加は、重要な政治課題となっています。

そのため議員は、市民が行政に直接関与する仕組みを拡大・整備することに努めなくてはなりません。

同時にまた、市民自治を拡げていくための市民運動には積極的に参加し、「公共性をもつ市民の考え」をよく自分自身のものにすることが求められます。

議員は、「市民主権」をよりよく実現していくために、市民の代行者として、また市民の行政への参加を支える者として、重い責任を負っています。



「議員ー実存と仕事」も合わせてご覧下さい。





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