人間にはコムニタス願望があります。
破壊し、再創造することへの願望が誰の心にも宿っています。
混沌―カオスへの願望です。
人間の文化=秩序は、本能によって規定されたものとは違い、「自由な」秩序です。人間の観念が「創造」したものです。したがってその秩序(コスモス)への「批判」「疑問」「反抗」の心は必ず生じます。
カオス化し、再秩序化することは、人間の生には必須の営みです。
その「コムニタス願望」をとらえ、利用しているのが「革新」を旗印にする野党ではなく、政権党の自民党なのですから、なんだか永久に自民党政権が続きそうです。
賭けることをせず、常識に甘んじ、目先の成果に一喜一憂する人達には、人々の深い心=黙せる自己意識に声を与えることはできません。
民主党よ!
私はあえて言いたい。「死んで生きる」・「負けて勝つ」-捨て身の精神で「奇跡」を呼べ!と。
明治政府作成の「国家神道」を全面的・根源的に批判し、新しい市民精神による「市民社会」への理念とロマンを高らかに謳わなければ「民主党」の存在価値はありません。復古主義―日本主義とは非妥協的に闘わなくてはいけないのです。
『「靖国参拝」を続ける自民党は、今なお「国家神道」を引きずる保守主義の政党だ。
シチズンシップによる「自治=民主制」社会を目がける民主党でなければ日本の未来は拓けない。』
と、争点を大胆に転換することが喫緊に求められます。
戦後60年の節目の衆院選、マスコミもその方向で番組をつくらなければいけません。小泉首相の「郵政」以上に、みなでワンフレーズを唱えましょう!「国家神道に引きずられる国をチェンジ!」
この国の主人は、私とあなた以外にはいないのですから。 「皇族の人権と市民精神の涵養」クリック
「A級戦犯が合祀されているから「靖国」が問題なのではありません。」もぜひ見て下さい(クリック)
2005.8.15 敗戦60周年記念日 武田康弘