思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

小泉純一郎とは「独我論者」にすぎません。あなたも騙されていませんか?

2005-08-25 | 社会思想

しっかりとした本質論をもたず、人々の「情緒」にのみ訴える政治家とは、自分の「個人的な思い」を「権力」を使って実現しようとする危険な「独我論者」でしかありません。

日本社会の最大の「がん」は、官僚機構=東大法学部出身のキャリアが行政の中心を占め、実質的に社会を支配するという「官僚独裁制」にあります。求められているのは、人々が選挙で選ぶ政治家を猿回しのサルにしてしまう構造=明治政府の山県有朋が中心になってつくったシステムを変革することですが、小泉純一郎の行為は、その「官僚」がシナリオを書き、主導する政治改革!?に血道を上げるという「お粗末」でしかありません。

目玉政策をつくり、人気のある有名タレントを何人か「審議委員」に入れ、郵政公社に集中攻撃を加えることで、総体としての官僚機構はそのまま温存するというのでは、改革どころか、目くらましによる「現状維持」でしかないのです。

本質的な問題には一切答えないという「主義」をもつこの男は、自分の「個人的な信念」を通すために政治を行っているにすぎません。国政の最大の問題は外交ですが、国益を省みず個人の思いで「靖国参拝」を繰り返す愚は、とても「まとも」とは思えません。政治を完全に「私物化」していますが、それを見せないように「幻惑のパフォーマンス」を繰り返しています。人のよいわが日本人は、すっかり騙されてこの独我論者の思うままです。一部の欧米系メディアまでマンマと騙されています。

「人のよい、お姉さんを慕う、離婚経験のある、ちょっと変わった独身おじさん」。個人的なレヴェルで付き合うには「よい」人でも、公人=政治という公の世界で生きる人間としては失格者、当然踏まえるべき原則さえ平然と無視する大変に「危険」な人物―それが日本の首相=小泉純一郎です。こういう人をいつまでも政治家にしておいてはいけません。日本社会のために、また本人自身のためにも、一刻も早く「ただの独身のおじさん」に戻って、個人として楽しく生きてもらうことが必要です。

結局、自分の身の丈=実力以上のことをやろうとすれば、人の心を煽り、論点をずらす「サギ」まがいの言説を連発するしかないのです。その内容の乏しい幼稚な思想=ワン・フレーズを、思い入れたっぷりと「演じて」見せることで、独我論を正当化する小泉純一郎は、自民党内の内紛にしかすぎない郵政法案否決の事態を受けて、内閣総辞職をするのではなく、衆議院を解散するという「暴挙」に打って出たのです。このハレンチとしか評しようのない行為を糾弾するのが本来のマスコミの役目なのですが、なんとこの小泉純一郎の戦略にそのまま乗っかって「郵政」「郵政」と騒いでいるテイタラクです。こんな「個人の思い」で首相が何でもできるなら「政治」は死んでしまいます。ますます「官僚」たちの天下です。問題の本質がボケて一番喜んでいるのは「キャリア」たちでしょう。

ウケれば何でもいい!!?? 理性を失えば国は滅びるのです。
私たちにできることは? それは一票で「小泉自民党をぶっ潰す」こと。

8月25日 武田康弘





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