思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

小泉自民党は、いま最も危険な団体ですー「ネオ国体イズム」

2005-09-01 | 社会思想

国の政治の主要問題をすべてネグり、分かりよく、面白い、たった一つの問題に絞り込む。小泉首相は、いま「小泉郵政法案」が通らなければ改革?はストップするのだ、という子ども騙しのような言説を信じ込ませることに大成功!しているように見えます。

「国民皆のための殉教者」を見事に演じ、反対者はすべて「守旧派」だと信じ込ませる演技力は、この4年間で更に磨きがかかりました。この「目くらまし」の天才!?の前にマスコミも背後に潜む危険―巨悪を抉り出すことができません。「東京新聞」は数少ない例外ですが。

このままでは、小泉、安部を中心とした「ネオ国体イズム」が勝利しそうな形勢ですが、ソフト化した天皇教の下に、国民を一つに纏(まと)め上げ、アメリカ軍との共同作戦を遂行する『自衛軍』という名の軍隊を組織する。戦争で亡くなった人々の鎮魂の施設=「公共墓苑」の創設を封印し、明治政府がつくった天皇現人神(あらひとがみ)=国家神道の総本山(靖国神社)を永続化する。アメリカイズムと天皇イズムの合一は、戦後、マッカーサーと裏取引をしたヒロヒト(彼の想念はただ一つ=「天皇家の存続」が全てに優先する、でした)の路線そのままです。小泉「現代右翼」の尖兵たちが、「旧・右翼」の中曽根たちと折り合いが悪いのは、近親憎悪にすぎません。

「情報」と「情緒」がすべてでは悲しいです。パターン思考と機械的暗記の頭脳をチェンジしないと市民精神による民主制は、永遠に不可能です。民知=恋知による「考える頭」の育成にみなで取り組もうではありませんか。アメリカイズムに取り込まれた日本主義による「おぞましい」社会を創っても、多くの日本人は幸福にならないと思います。

9月1日 武田康弘





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