思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

主観性の学を始めよう! 客観学と主観学

2006-01-18 | 恋知(哲学)

「民知」対「制度知」という対比に対して、もう一つ、別の対比が「主観学」と「客観学」です。
読み書き計算や幾何とその延長線上にある勉強・学問は「客観学」で、これは知の基礎です。
「主観学」はその基盤の上にあるもので、解釈、批評、総合判断、創意、コンセプトづくり・・・・・などの知のことです。知の基礎に対して知の目的とも言えるのが「主観学」ですが、これには「正解」や客観的な「答え」はありません。優劣の基準は、それが扱う対象に関心をもつ人々にどれだけ深い納得や共感を与えることができるか?です。「魅力価値」が基準だと言ってもよいでしょう。

日本社会では、小学校から大学院まで、著しく「客観学」に偏り、「主観学」が育っていません。というよりも、「主観性の学」」が知や学として自覚されていないというのが現状です。あらかじめ「正解」が決まっている「客観学」だけを学知だとしています。

「民知」は客観学、主観学の双方を含むものですが、われわれが立ち上げる成人者の「民知の会」は、そうした現状を踏まえて、「主観学(知)」を主に追求することになるでしょう。

武田康弘



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