思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

「新しい公共」とは

2010-06-05 | 社会思想

「新しい公共」とは、

戦後の新憲法の理念を具現化するものであり、民主的倫理・民主的人間観に基づく自治的な公共性です。そこでは、生まれによる差別・金品による差別・知識量による差別・学歴や職歴による差別を排し、権威に頼まず、対等な自由対話に基づく共治が目指されるのです。

 公(おおやけ)と公共を分けるという「三元論」的な発想とは全く無縁であり、封建制~近代天皇制の下で「公」と呼ばれてきた領域を「人々の公共」に開き、「公」という独自の領域があるとする思想を元から否定するのものです。

 政府や官僚組織はあくまでも「人々の公共」を具現化するための機関・組織・人であり、公共の僕(しもべ)です。この原理を、現実政治の場面・学校教育の場面・社会生活の場面で徹底させ、現実のものとするためにはどのように考え・行為したらよいかを探求するのが、【民主主義社会における公共の哲学】の使命であるはずです。したがって主役は人々=住民・市民です。専門家はあくまでもサポート役に過ぎません。

「新しい公共」にふさわし菅首相の誕生を心より歓迎します。


武田康弘



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

庶民・市民の中から生まれた日本初の首相の誕生を祝します。

2010-06-05 | 社会批評

市民運動として、理想選挙と女性の権利拡張のために闘った高潔な市川房江さんを支え、自民党、及び、国家主義・官僚主義思想とは無縁の総理大臣が誕生したことは、日本の民主主義にとって大きな前進です。

敗戦後65年、天皇主権から国民主権へのコペルニクス的転回を果たした『日本国憲法』施行から63年、わが国にもようやく「ふつうの人」が首相になるというという本来は当然のことが実現しました。ほんとうに素晴らしいことです。

国会議員中の最大実力者の小沢一郎さん、
ぜひ、彼を陰で支えるという仕事をしてください。それをすれば、あなたは歴史的な大政治家として名を残すでしょう。しかし、万一9月の代表選挙で、菅降ろしなどをしたら、政権交代を成し遂げた偉大な業績まで泥にまみれ、すべて水泡と帰してしまいます。それでは、民主党、否、民主主義が終わってしまいますので、ありえない話だとは思いますが。

新首相の菅直人さん、
人事は公平であることが何より大切。特定の人を外すというのでは、民主主義ではありません。ぜひ初心を貫いて下さい。


武田康弘




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする