今朝の東京新聞、本音のコラムに山口二郎(北海道大学教授・政治学)さんが、『女性の時代』という題で書いていますが、わたしも全く同じ思いです。
「私も、サッカー日本女子代表チームの奮闘には理屈抜きで感動した。勝負を捨てない気力と体力にはただ感服するばかりである。・・・・・
遅れているのは政治の世界である。少なくとも参議院の比例代表の名簿には男女半数を義務付けるというくらいのことをしなければ、政治は変らないのだろう。・・・
ひとつ腹が立ったのは、なでしこジャパンを持ち上げた石原都知事のご都合主義である。彼のやに下がった顔を見て、女性を讃えるのは、今までの女性蔑視発言を撤回し謝罪してからにしろ、とテレビに怒鳴った。
ついでながら、オリンピック招致になでしこジャパンを利用しようなど、笑止千万である。・・札付きの差別主義者が都知事を務めるような都市で、オリンピックが開かれるはずがないではないか。」(山口二郎)
まったく、この石原慎太郎という小心ゆえに権力を使って自分の思想(ウヨク的・復古的な男権主義=国家主義)を実現させようという民主的倫理に反する政治家には、強い公共的な怒りを覚えます。
武田康弘