思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

皇后・美知子さんの発言ーー民衆憲法への深い感銘。

2014-05-04 | 社会批評

昨日の記事では、天皇の明仁さんの談話だけしか載せませんでしたので、

美知子さんの文書での回答も載せます。

 

美知子さん
誕生日(2013年10月20日)の写真


以下は、「皇后さまにとってのこの1年,印象に残った出来事やご感想をお聞かせ下さい。」との宮内庁記者の質問に対する美知子さんの文書での回答の一部です。

「5月の憲法記念日をはさみ,今年は憲法をめぐり,例年に増して盛んな論議が取り交わされていたように感じます。主に新聞紙上でこうした論議に触れながら,かつて,あきる野市の五日市を訪れた時,郷土館で見せて頂いた「五日市憲法草案」のことをしきりに思い出しておりました。明治憲法の公布(明治22年)に先立ち,地域の小学校の教員,地主や農民が,寄り合い,討議を重ねて書き上げた民間の憲法草案で,基本的人権の尊重教育の自由の保障及び教育を受ける義務,法の下の平等,更に言論の自由,信教の自由など,204条が書かれており,地方自治権等についても記されています。当時これに類する民間の憲法草案が,日本各地の少なくとも40数か所で作られていたと聞きましたが,近代日本の黎明期に生きた人々の,政治参加への強い意欲や,自国の未来にかけた熱い願いに触れ,深い感銘を覚えたことでした。長い鎖国を経た19世紀末の日本で,市井の人々の間に既に育っていた民権意識を記録するものとして,世界でも珍しい文化遺産ではないかと思います。」

 (写真とも宮内庁のホームページより。なお、青字・太字・下線は、武田による

 

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