思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

安倍首相の中心ブレーン=八木秀次麗澤大学教授が、天皇・皇后を批判!! 「正論」5月号

2014-05-17 | 社会批評

正論 2014年05月号

 『正論』の5月号に掲載された八木秀次麗澤大学(元・高崎経済大学)教授は、

憲法巡る両陛下のご発言公表への違和感」を発表し、公然と「違和感」を現わしました。

両陛下の「お言葉」が安倍政権に楯突いているかのように“聞こえる”からというのがその理由です。

八木秀次も安倍首相も、天皇制の強化を謳いますが、実は、彼らは、自分たちのイデオロギーに都合のよいように皇室=天皇というシステムを利用するだけの「悪人」

であることがよく分かります。

個人としての、一人の人間としての天皇や皇后は敬愛せず、ただ、天皇制を政治権力を聖化する装置として利用するのです。

反道徳・反倫理の見本です。

 

※ 八木教授は、政府の教育再生実行委員ですが、その著「反人権宣言」ちくま新書 で、人権は欧米の作ったイデオロギーであり、われわれは人権という言葉に怯える必要はなく、日本人は日本の常識に戻ればよいのだ」と記述しています。



※天皇の明仁さんの発言は、以下です。

宮内記者会代表質問

問1
陛下は傘寿を迎えられ,平成の時代になってまもなく四半世紀が刻まれます。昭和の時代から平成のいままでを顧みると,戦争とその後の復興,多くの災害や厳しい経済情勢などがあり,陛下ご自身の2度の大きな手術もありました。80年の道のりを振り返って特に印象に残っている出来事や,傘寿を迎えられたご感想,そしてこれからの人生をどのように歩もうとされているのかお聞かせ下さい。
 
明仁天皇

80年の道のりを振り返って,特に印象に残っている出来事という質問ですが,やはり最も印象に残っているのは先の戦争のことです。私が学齢に達した時には中国との戦争が始まっており,その翌年の12月8日から,中国のほかに新たに米国,英国,オランダとの戦争が始まりました。終戦を迎えたのは小学校の最後の年でした。この戦争による日本人の犠牲者は約310万人と言われています。前途に様々な夢を持って生きていた多くの人々が,若くして命を失ったことを思うと,本当に痛ましい限りです。

戦後,連合国軍の占領下にあった日本は,平和と民主主義を,守るべき大切なものとして,日本国憲法を作り,様々な改革を行って,今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し,かつ,改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し,深い感謝の気持ちを抱いています。また,当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います。戦後60年を超す歳月を経,今日,日本には東日本大震災のような大きな災害に対しても,人と人との絆(きずな)を大切にし,冷静に事に対処し,復興に向かって尽力する人々が育っていることを,本当に心強く思っています。

傘寿を迎える私が,これまでに日本を支え,今も各地で様々に我が国の向上,発展に尽くしている人々に日々感謝の気持ちを持って過ごせることを幸せなことと思っています。既に80年の人生を歩み,これからの歩みという問いにやや戸惑っていますが,年齢による制約を受け入れつつ,できる限り役割を果たしていきたいと思っています。

80年にわたる私の人生には,昭和天皇を始めとし,多くの人々とのつながりや出会いがあり,直接間接に,様々な教えを受けました。宮内庁,皇宮警察という組織の世話にもなり,大勢の誠意ある人々がこれまで支えてくれたことに感謝しています。

天皇という立場にあることは,孤独とも思えるものですが,私は結婚により,私が大切にしたいと思うものを共に大切に思ってくれる伴侶を得ました。皇后が常に私の立場を尊重しつつ寄り添ってくれたことに安らぎを覚え,これまで天皇の役割を果たそうと努力できたことを幸せだったと思っています。

これからも日々国民の幸せを祈りつつ,努めていきたいと思います。


※皇后の美智子さんの発言は、以下です。

「皇后さまにとってのこの1年,印象に残った出来事やご感想をお聞かせ下さい。」との宮内庁記者の質問に対する美知子さんの文書での回答の一部です。

美知子皇后

「5月の憲法記念日をはさみ,今年は憲法をめぐり,例年に増して盛んな論議が取り交わされていたように感じます。主に新聞紙上でこうした論議に触れなが   ら,かつて,あきる野市の五日市を訪れた時,郷土館で見せて頂いた「五日市憲法草案」のことをしきりに思い出しておりました。明治憲法の公布(明治22年)に先立ち,地域の小学校の教員,地主や農民が,寄り合い,討議を重ねて書き上げた民間の憲法草案で,基本的人権の尊重や教育の自由の保障及び教育を受ける義務,法の下の平等,更に言論の自由,信教の自由など,204条が書かれており,地方自治権等についても記されています。当時これに類する民間の憲法草案が,日本各地の少なくとも40数か所で作られていたと聞きましたが,近代日本の黎明期に生きた人々の,政治参加への強い意欲や,自国の未来にかけた熱い願いに触れ,深い感銘を覚えたことでした。長い鎖国を経た19世紀末の日本で,市井の人々の間に既に育っていた民権意識を記録するものとして,世界でも珍しい文化遺産ではないかと思います。」

 (宮内庁のホームページより)

 

 

 

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「得」と「徳」を失う愚か者 集団的自衛権の容認ー国の危険が増すだけのこと。

2014-05-17 | 社会批評

アホか。

 「集団的自衛権」などわが国は持たない、としてきたからこそ、

長い冷戦時代においてさえ、そして、テロが多発する湾岸戦争以降の不安定な世界情勢の中でさえ、わが国の安全が担保されてきたのだ、という歴然たる事実を見ようともしない。

おおバカどもの顔と声をテレビで見て聞いて、わたしは呆れ返りました。彼らは、なんでこうも頭が弱いのでしょう。

得も徳も失い、危険が増すだけなのが分からない、こういう連中こそ最大の国益損。わが国を危険状態に陥れる戯け者。愚か者に政治権力をもたせると国は不幸に沈みます。

中国を挑発してわざわざ関係を悪化させる安倍晋三と言う名の男の罪深さ。公共悪の見本。

 

武田康弘

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