思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

伝記 「エリノア・ルーズベルト」ーー真に偉大な女性=人間に感動。

2014-05-25 | 書評

ずいぶん前からこの伝記をご紹介しようと思っていましたが、
エリノア・ルーズベルトという女性をどう評したらよいか?うまく書けずにいました。
彼女は、どのような面からも感動的な人であり、簡潔にまとめられないのです。

この奥の深い豊かな人物、明晰で優しく強い女性を知るには、ぜひ、本書を手にとって読んでみてください。
こども向けの伝記ですので、写真も豊富で、編集も工夫され読み易いですが、中身は詰っています。頭と心が一緒に感動でいっぱいになります。

ここには消えることのない希望があります。

公私ともに辛く困難な道を歩んだエリノアさんは語ります。
「女性と言うものは、さまざまな障害をはねのけて、1センチずつ前進するものなのです。」


HUMAN BEINGS=「すべて人間」に共通する考え方は必ず見つかると確信し、不可能と思われた『世界人権宣言』(1948年に国連で採択)をフランスのルネ・カサンらと共に起草しました。包み込むような深い愛の心と行為と、「独裁者に従うくらいなら死んだ方がよい」という強靭な意思と、誰もがしり込みする難題に挑む勇気と・・・・


武田康弘

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近現代史の複眼的理解ー「伊藤博文暗殺ー安重根の研究のために」ー裁判速記録の復刻出版(東京新聞)

2014-05-25 | 書評

わたしたちは(もちろんわたしを含めて)近現代史を複眼的に捉える学習が足りませんし、イデオロギー対立のために、学校教育でも「いろいろな見方を提示する」努力を怠ってきました。

社会主義をよしとする立場や、明治からの天皇主義をよしとする立場など、特定の見方から歴史を見るのではなく、ふつうの生活者の人々の目で複眼的に見ることで、偏りの少ない豊かな認識を得ることが大切だと思います。

以下は、今朝の東京新聞のコピーですが、このような第一級資料の出版にはとても大きな価値があります。関係者の努力にエールを贈ります。

コメント (2)
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